ロックやジャズだけでなくトラッド・フォーク、カントリー、クラシックや更にはフラメンコ・ギターなどをサクっとこなす凄腕万能ギタリスト、スティーブ・ハウが前任者だったピーター・バンクスの代わりにイエスに加入した事によってバンドの創作活動の幅が更に広がった。
そして完成したアルバムが1971年のサード・アルバム、The Yes Album。
前作、前々作と比べて曲作りがかなりレベル・アップし、後のコンサートでもこのアルバムから数多くの曲が選曲され続けている。
キーボードのトニー・ケイはこのアルバムが出た後バンドから脱退し、代わりにリック・ウェイクマンが加入してイエスはシンフォニックな色合いを加えて更に進化していく事になるが、ストレートでロックな味わいを持つこのサード・アルバムは彼らの代表作の一つだと言える。
ところで1971年と言えばZeppのIV、ストーンズのSticky Fingers、T.RexのElectric Warrior、デレク&ドミノスのLayla、ELPのTarkus、ユーライアヒープのLook At Yourself Meddleにピンク・フロイドのMeddleなどなどニュー・ロック名盤の大豊作の年だったし、また次はどんな新しい事を彼らがやってくれるのか日々楽しみで仕方なかった様な思い出が...