1972年のストーンズ・レーベルからの第2弾として2枚組で発売されたExile On Main Streetは英・米ともに第1位のヒットとなった作品。
基本的には1968年のBeggers Banquetで確立された音楽スタイルを引き継いで制作されてきた数枚のアルバムの一つで、今回2枚組のアルバムはそれまでの1枚のLPにぎっしり詰め込まれたものと比べると緊張感はやや和らぎリラックスしている雰囲気が味わえる。
また今回アルバム・タイトルにExileという言葉が使われているように、イギリスの高額な所得税に耐えかねてイギリスから脱出しついにエグザイルとなったストーンズ面々だった。
調べてみると当時のイギリスでの高額所得者の最高税率は83%だったそうで、かってジョージ・ハリソンがTaxmanで税務署職員を揶揄ったのはわからないでもない。
とは言えペーペーのオイラにとっては雲の上のような話なのでどうでもいい事。
ただ消費税は出来れば無くしていただければ…
スーパーの特価で90円台の商品を見つけ、おぉ~!これは安いと喜び勇んでレジに向かったものの、消費税加算で100円の大台を超えたレシートを眺めた時のあのガッカリ感はなんとも言えないぐらい哀しい。
2枚組なんだけれど、あっという間に全編聴き終える。
Salt of the EarthやGimme Shelterなどの強力過ぎる名曲はないけど作業用BGMとして聴いたり、ランニングしながら聴くと無限に聴ける作品だと思います。
内容だけでなくジャケのデザインもストーンズらしい猥雑感たっぷりで楽しめます。