1974年にエピックを離れABCレーベルに移籍する事になったポコ。その後1979年にABCレーベルはMCAレコードに買収され、二つのレーベルにまたがって音楽活動を続けていく事に。
その期間の彼らの作品をサクっとなぞって聴いていくならば、1989年出たベスト・アルバム、Crazy Loving、The Best Of Poco 1975-1982がお勧め。
(ポコのトレード・マークともなった馬のイラストは1978年のアルバム、Legendから登場)
ポコのリーダーとしてまたキーとなる曲を提供してバンドを引っ張って来たリッチー・フューレイがバンドから去った事によって4人だけになったバンド内に化学変化が起こり、それまでまでペダル・スティールやギターなど演奏面でバンドに貢献して来たラスティー・ヤングが曲作りやボーカルなどにも積極的に関わる事に。
バンドとしての結束も更に固まりカントリー・ロックのパイオニアとして中堅どころの活動を続けていたものの、1977年ベースのティモシー・シュミットがイーグルスに引き抜かれた事により、バンドは一旦活動を停止。
そこでポール・コットンとラスティーが新たにベーシストとドラムスの2名を加えコットン・ラスティー・バンドを結成する構想を持ち、それに対してレコード会社はポコの名前を引き継ぐ事で許可し、ここに新生ポコが誕生!
このベスト物で特筆すべきはラスティー作のCrazy Loveが収録されている事。新生ポコによる1978年のアルバム、Legendは何と全米14位に輝きポコの全活動における最も売れたアルバムとなり、またシングル・カットされたCrazy Loveも17位とヒットした。
バンドから去ったジム・メッシーナ、それにリッチーやティモシーがいなくともポールとラスティーの地味な二人で今まで以上にやれることを証明出来たのは、長年ポコ・ファンのオイラとしては溜飲が下がったね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます