オン・ザ・ロックをすすりながら、今夜ターン・テーブルに乗るのは、ご存知トム・ウェイツのファースト・アルバム、Closing Time.
フッ… 俺も渋さがわかる大人になったな〜
いい歳こいて、何カッコつけてんの〜
もうちょっとで、オジンになるって言うのに….
いやぁ〜 申し訳ない。
レコードは全く歳を取らないで昔のままだけど、こっちはふと鏡を見て昔の自分と比べて激変した姿を見てがっくり。
だから、何十年か前にタイム・スリップしたつもりでそう言ってみた。
ところで1973年にこのアルバムが出た当時、彼は若干24歳だった。
24歳でこの渋さ。このファースト・アルバムはあまり売れなかったけど、この若さで既に老獪なシンガーとして完成されていた。
私も含めてほとんどの人は、彼の存在を知らなかったと思う。多分、イーグルスがOn The Boarderと言うアルバムで、Ol’ 55をカバーしていたことから、この人誰?ってなったんじゃないだろうか….
早速飛びついて見たものの、アルバムがヒットすれば儲けものって感じで、それほど売り上げには気をかけず我が道を行くって雰囲気でだった。
しかし歌唱スタイルが短期間で非常にヘビーに激変してしまったので、この後出した2〜3枚のアルバム以降はちょっとついていけなくなった。
ファースト・アルバム辺りの芸風を維持しながら、緩やかに変化していけばもう少しは私のようなライト級ファンはフォローできたのではないだろうか。
まあ私のような凡人は、毎日鏡を見て自身をチェックするが如く、日々の穏やかな変化を享受して行く方が性に合っているように思える。
ところで、最近トムウェイツがAnti-レーベルに移籍した後、このレコードはトム・ウェイツらによってリマスターされ再発された。
今回の再発盤に関するアマゾンのレビューを見ると、意外や意外、レコードのプレスが良くなく、雑音をかなり拾うとのクレームが多かった 。
恐る恐る盤に針を下ろして一通り聴いてみたが、気になるような雑音は全く感じられなかった。
駄耳だからかもしれないが、それ以外に考えられる雑音の要因としては、このレコード、アメリカと欧州でプレスの会社が異なるからではないかと…
アメリカ盤はニュー・ジャージーにあるIndependent Record Pressing社が担当し、EU盤はオランダのRecord Industry社が担当した。
レコードに原産地が記載されていないので、どちらのレコードがどちらの会社によってプレスされたのかはちょっと判断つかないところなのだが、私が買ったものは下記のデータが記載 されてあった。
レコード・ジャケットにはバーコード・ナンバー、0 45778 75151 3とレコード・ナンバー、87565-1が記載、そしてレコードのマトリックス・ナンバーは、A面が87565-A IRP PL、B面が87565-B IRP PLだった。
ネットで調べたところによると、 別の会社 でプレスされた方のレコードにはバーコード・ナンバー、87140092756571、レコード・ナンバー、7565-1が 、そしてレコード本体のマトリックス・ナンバーは、A面が21463 2A 、B面が21463 2B 記載との事らしい。
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