今日はロキシー・ミュージックの1975年の彼ら5枚目のSirenでも。
デビュー前からメンバー・チェンジを繰り返し、大まかに分類すれば3枚目のStrandedから4枚目のCountry Lifeそして5枚目の本作に至る第6期ロキシー時代の作品で、一般受けする音に変化した 。その一番の原因は初期メンバーのブライアン・イーノが抜けてその代わりにカーブド・エヤからやってきたキーボードとバイオリン担当のエディ・ジョブソンにあると思える。
幼少からクラッシック音楽をみっちりと学び、また演奏技術の高かったエディーは、それまでのイーノのアバンギャルド志向の強かった芸風から現実的なヨーロピアン・サウンドにと変遷していき個人的には聴き易くなったと思う。
ただ、Sirenに収録されたLove Is The Drugがアメリカ初めてヒットしたシングル(全米30位)となり収録され、さあ~これからだ~!という時に一旦活動休止。てな事でなかなか掴み所のないバンドではあったが、まあ同じ路線でマンネリになるよりは非常に潔かったのではないかと個人的に思う。
因みにSirenは警報音ではなくセイレーン、即ちギリシャ神話に出てくる半女半鳥の姿を持つ(後に下半身が魚の姿に変遷)海の精で、船乗りをその美貌でたぶらかして船を難破させる恐ろしい妖精だそうで…
恥ずかしながら、私もその妖精の魅力には抗うことも出来ずレコードやCD買ってしまったクチです。
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