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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Out Of The Blue その2

2019年05月22日 | 特になし

博士:さてどこから手をつけたらいいものか?  

助手:やっぱりウーファのエッジに鬼のように塗ってあるネバネバのダンプ剤を取り除くことからですかね。

(溶剤が溶け出して赤く見える、表面はネバネバ

博士:そうじゃのう。ネバネバであってもダンプ剤の役割を少なからず果たしていれば、そのまま様子見と言うこともありえるが...

しかしダンプ剤がとろけてスピーカーのエッジから下に流れ出てエンクロージャーまで到達した痕跡がある。このスピーカーの前オーナーが拭き取ったのじゃろうが、流れ出た溶剤によってエンクロージャーが若干赤く染まっておる!

しかも、試聴で低音がよく出ていなかったことから、スピーカー・コーンの動きが若干重い様に感じる。つまりネバネバ時期が過ぎ水分がなくなればダンプ剤が近い将来完全に硬化してすると思うのじゃが。 

助手:了解!それからスピーカー・ケーブルとの接続の端子を昔のスプリング・タイプからバナナ・プラグ接続のコネクターに交換しましょう〜

(旧タイプの接続端子) 

てな事で、作業開始!

(早速ウーファを本体から外す)

現在は使用されていないが、スピーカのエッジのダンプ剤として昔はビスコロイドなる粘度の高いかつ乾燥しない溶剤が使用されていた。最近マニアの間では、ダンプ剤としてセメダインXなる接着剤を塗布するらしい。 

ネットで調べると、ビスコロイドの除去にはアセトン系の溶剤で溶かしてこそげ落とすとか、車やオートバイのブレーキに使われるブレーキ・フルードが最強となど言われている。 

何か適当な物はないかと家探しすれば、かーちゃんが使っているネイルの除光液が見つかった。これってアセトンがたっぷり入っているみたい。

 

助手:ギャ〜! 除光液で溶剤が溶けそのネバネバがヘラや指にまとわりついきます〜 それをティシュで拭き取ろうと思いましたが、ティシュの繊維がさらにあっちこっちにベトっとへばりつき、もう本当に地獄です! 

それから2時間ほどネバネバと格闘。 

助手:除光液のひどい匂いもさることながら、このネバネバ地獄には耐えられません! 

博士:それじゃ明日ホーム・センターに行って、最強兵器のブレーキ・フルード買ってこよう。 

翌日、

博士:買ってきたぞ〜 早速ヘラを使って溶剤のカスを削ぎ落としてくれ。

 

助手:あれ?最強兵器のわりには、溶液を筆でエッジの溝に投入しても、除光液と違ってすぐに反応しませんね。 

博士:ブレーキ・フルードの場合、液が浸透するまで少し時間がかかるそうな。しばらく、近所のスーパーで買って来た海苔シャケ弁当でも食っておいてくれ。 

親の仇みたいに分厚く塗り込まれたダンプ剤はなかなか取り去ることができず、2時間ほど格闘。 

博士:まだ少しばかりダンプ剤が残っているが、これ以上作業すると肝心のエッジの素材を炒めてしまう。表面にニチャとした感覚があるが、乾燥すればさらっとなるだろう。

 

(ベットリとあまりしなくなった)

取り敢えず、今日はここまで。

  

お口直しに、ジェネシスの1982年の通算3枚目のライブアルバム、Three Sides Liveはいかが?

 

この頃になるとトリオ編成になんの違和感も感じず、かって のボーカリスト、ピーター・ガブリエルって本当にこのバンドに在籍したのって思うくらい、バンドのサウンドはキーボードとドラムスが中心となった80年代のプログレ・ポップ路線へと変身してしまった。 

ピーターが抜けて4人体制が一時続くが、ギタリストだったスティーブ・ハケットがこのバンドにはギターは不要と言ってバンドから脱退したのも頷ける。 

大勢の観衆を集めてアリーナ公演をやろうと思うとやはりポップさは大事で、私は彼らの芸風の変更には肯定的である。 

リーダー的存在がいなくなったのに、よくぞここまでやってくれたなと評価。

迫力あるドラムスの演奏は是非ともこのスピーカーの整備後、爆音で再生して見たい。 

続く



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