80年代も末ごろとなるとCDの価格も手頃な価格となり買い始めた。そしてリマスターだとかリミックス、更にはボートラ付き再発という謳い文句に惹かれ同じアルバムを何度も購入する事に。
そうなると、旧規格のCDをあまり手に取ることは無くなった。
ちなみにリマスターされたCDは旧規格より音圧が旧規格より高く設定されているみたいで、同じボリュームで聴き比べるとリマスター盤は迫力がある様に感じる。
ただ、一般的には有名アーティストのCDとなると当時の最新鋭の装置を駆使してベテラン・エンジニアがデジタル・マスターを作成したと思われるので後年のリマスター盤と比較しても、ボリュームを調整すれば、もちろん微妙な違いはあるかもしれないが、劣る様なサウンド・クオリティーにはなっていないとは感じる。もちろんマスター・テープが喪失してしまいレコード盤起こしでデジタル音源の制作された音の悪いCDも存在するが....
てな事で、旧規格のCDでも久々に聴いてみる。
当時は日本、アメリカ、イギリスやオランダ他などでプレスされていたCDではあるが、同じ工業規格の機材や材料が使用されてプレスされていればそのオリジンに関わらずほぼ同じと言っていいのでは。違いがあったとしても無視できる程度ではないかと。
そこで今回西ドイツでプレスされた旧規格のCDでも。
(ポリグラムによる西ドイツ・プレスのCDの音がいいという人もいる様だが....)
(エルトンのCDもリマスターされる以前は西ドイツでもプレスされていた)
巷では音がいいとかどうとかで西ドイツ・プレスの旧規格盤を収集しているコアなマニアの人たちがいるみたいだけれど、実際の所はどうなんだろう?
個人的には、1990年10月1日東西ドイツが結合し統一ドイツがその主体を獲得した事によって、その日より旧西ドイツは存在しない事になったのである。つまり旧西ドイツ時代にプレスされたCD盤は、そんな激動の時代達があったことを思い出させるって意味で貴重なのかな?
1956年のハンガリー動乱や1968年のプラハの春の時はソ連軍が首都に乱入してきたのだが、1990年ソ連軍はベルリンにはやってこなかった。
当時はペレストロイカのゴルビーが大統領だったので納得。
ただ、西ドイツ・プレスのBack In The USSR、ソ連を茶化したこの曲をゴルビーが当時聴いていたら....
近年では、一部の最初期のCDが注目されているようで。
初めてのCD発売のラインナップに入っていた
ピンクフロイドの「炎」。未開封なら諭吉さんを大量召喚しないと
発売した時2枚買って1枚を保存用にすればいいのだけれど、それじゃお金がいくらあっても足りないですね。