CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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暇人の日曜日、中世のRolling Zeppelinとは?

2019年04月07日 | ROLLING STONES関連

本日は、1965年9月にイギリスで発売されたストーンズの 3作目のフル・アルバム、Out Of Our Heads。 

このアルバムは全2作と同様黒人系R&Bのカバーを主体としたもので、このアルバム 以降は自作の曲がメインになる。

しかしR&Bのカバーとはいえ、特徴のあるミックのボーカルによって、全ての収録曲が完全にストーンズ化したロックとなっていて、それほど泥臭くもなく、結構ストーンズを気楽に楽しむ事が出来る。 

ただこの頃のストーンズのレコードの発売形態は、ビートルズの初期と同じで英、米そして日本で異なり、コレクター泣かせであった。 

英盤(デッカ・レーベル)は、ストーンズの意向に従ってアルバムはアルバム、シングルはシングルと別に発売していたが、米盤(ロンドン・レーベル)はビートルズと同様にジャケのデザインや収録曲は独自の編集(半数の収録曲が英盤と異なる)の第4作目となり、売り上げを第一義としてヒット・シングル(Satisfactionなど)もアルバムに収録された 。 

(2010年の再発盤、モノ音源、恐れ多くて未だ盤に針を落としていない。)

 

(2015年の再発盤、モノ音源、これまた恐れ多くて未だ盤に針を落としていない。)

日本の場合は、キング・レコードがアメリカのロンドン・レーベルから販売契約を結んだものの、米盤と異なったジャケのデザインを採用。

(ボックス・セットにおまけで入っていたレプリカ) 

また収録曲も米盤と同様なるも 、曲順が日本独自で、大ヒット曲のSatisfactionをアルバムの頭に持ってきていて一気に畳み掛けるような編集となっていた。 

さらにややこしい事に、1982年に日本で再発されたOut Of Our Headsは、ジャケのデザインと収録曲は英盤準じているが、レーベルはなぜかロンドン・レーベルとなっている。 

(ステレオ音源、ブルーWaxが綺麗)

私など足元にも及ばぬようなマニアックなストーンズ・レコード・コレクターともなると、各国盤、再発盤さらにモノラル盤にステレオ盤を集める事になる。

で、一番気軽に聴けるこの再発盤Out Of Our Headsをターン・テーブルに置いてライナーを眺めながら炭酸水を一口。 

ゲボッ! サム・クック作のカバーってGood Timesじゃなかった? 

曲の表記がGood Times Bad Timesって?  Rolling Zeppelin 誕生ってことかね。 

(ジャケ裏の表記はスペルも間違っていて、Tims?) 

さらにプロデューサーが寄せた文の最後の記名のところがandrew loog oldhamと小文字表記、それより酷いのはコピー・ライツの年を965と表記。

むむ〜 ストーンズは中世のバンドか!ってツッコミをいれたくなる。

 

(これだけ多くの間違いを犯して、堂々とPrinted in England by Robert Staceって記載したら英国人怒るんじゃないかな)

これぞ、レコード会社の諸君!  あんた達ってOut Of Your Headsだってことですかね…..



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