チョットコイ チョットコイと大きな声で呼ぶくせに、なかなか姿をあらわさないコジュケイ。
この日は思いがけず近くから姿を見ることができました。
目当ての鳥が出ず、とぼとぼ歩く帰り道、丘の中腹にコジュケイが丸くなって座っていました。
カメラを向けて数枚撮っても きょとんとした表情で動きません。
静かに ゆっくりと距離を縮めて、私も草の上に座ってみました。
気持ちよく日向ぼっこをしていたところに、突然、人間があらわれて内心ドキドキだったのかもしれません。
やがて、ゆっくり立ち上がってそろ~りと歩き出したコジュケイ。
跗蹠(ふしょ)…人間でいえばふくらはぎあたり?に、蹴爪(けづめ)があります。
鋭いバラの棘のような形、蹴爪があるのはオスだけだそうです。
私の方を振り返り、周囲に目を配り、斜面の下に向かって静かに歩いていきました。
この後、斜面から飛び立ったコジュケイ。
麓の林の中へ吸い込まれるように消えていきました。
コジュケイ(小綬鶏)全長約27㎝
もともとは中国南部が原産の鳥でしたが、大正時代にペットとして移入され、
昭和初期には狩猟のために放鳥され、日本の温暖な地域で繁殖するようになったそうです。
「チョットコイ」というのは繁殖期にオスがメスを呼ぶ鳴き声だそうです。
他に誰もいない場所で、思いがけず野鳥と遭遇。
鳥の方も特に恐れる様子はなく、短時間ながらじっくり姿を見せてくれて、やがて飛び立っていく・・・
まるで夢のように理想的なバードウォッチングのひと時を体験しました。
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