都市公園のコロニー(集団営巣地)のアオサギ(青鷺、蒼鷺)の巣
写真を撮って見比べてみると それぞれに違っていて興味深いです
一羽の親鳥が仮眠中の巣 いまだヒナの姿は見えません。
土台となる部分の枝がうずたかく積み上げられかなり厚みがあります。
親鳥が一羽寝そべって抱卵中らしき巣
積まれた枝も少なくまばら シングルベッドといった外観です。
今後、さらに巣材を追加してヒナの孵化や成長に合わせて増築予定なのでしょうか?
こちらの巣にも親鳥が一羽だけ 卵やヒナの有無は地上からは確認できず
枝をくわえて移動させていました。巣を増改築中なのでしょうか?
同じアオサギの巣でも2倍近く大きさに差があります。
右手奥の小さいほうの巣には抱卵中らしき親鳥が一羽寝そべっています。
2羽の姿を確認できます。
向かって左は一回り小さく羽毛の色が淡くヒナのようにも見えますね?
こちらの巣には親鳥が一羽
立ち上がって抱卵中の卵の向きを変えているかのように見えました。
無造作に樹上に拾い集めた枝を積み上げているかのように見えますが
枝が複雑に入り組んでいる木の又を選んで巣を掛けていることが分かります。
幹から何本も真上に伸びた枝が、まるで巣を包んで支えているかのようです。
こちらの巣も木の又や周囲の木の枝が重なり合った場所に巣を掛けています。
土台となる下の部分に葉のたくさんついた枝を多く積み巣を安定させているようです。
コロニーのアオサギたちは、それぞれに知恵と経験を働かせて自然界から材料を調達し
夫婦の力を合わせて巣を創り上げ 卵をあたため雛をかえし 一人前に育て上げていきます。
その知恵と無償の愛情、献身ぶりは「本能」という言葉だけでは説明のつかない尊い行いに思えます。
所によってアオサギの巣は「糞害」として嫌われ、駆除されてしまう場合もあります。
鳥獣保護法によって卵やヒナのいる野鳥の巣を撤去することは禁止されていますが、時にはそれさえ守られないのが現実です。
一人でも多くの方に、アオサギの存在や生態を知って理解していただき、共生できるよう心から願っています。
ここに掲載する写真や文章が、微力でもその一助になれば、との思いを込めて毎回撮影しています。
今後も、アオサギたちの子育てを見守り観察し、その姿をブログでお届けしていきたいです。
アオサギ(青鷺、蒼鷺)Grey heron 全長約95㎝
ペリカン目サギ科アオサギ属
◆アオサギ e-Bird
https://ebird.org/species/graher1?siteLanguage=ja
今日も最後まで観て下さってありがとうございました。