元々他人に興味がない我々母子。
電話でも互いが言いたいことをヴァーっと言って終了なことが多々してある。
母が話す夕御飯の内容に上の空の私。
今日の株価について話す私に「へぇ」とだけ言って相槌を打つ母。
いつもの光景。
でも、今日の電話では久々に連帯感を得ることができた気がする。
私と母が見えないヘソの緒で繋がっているかのような錯覚を得た。
小さい頃、すぐ下に妹と弟がいた私は、ようやく今、母にどっぷりと甘える権利を手に入れたようだ。
母を独占できる。
母の膝の上に我が頭を乗せて甘えることも可能なのではないだろうかと思う。
良い子でいれば、母に優しくしてもらえるのに、要領の悪い幼き私は、良い子を実践できなかった。
私が良い子ではなかったから、私は母によく頭を叩かれた。
いまだ他人に
「髪にゴミがついてるよ」
と、頭を触られそうになると、咄嗟に身を屈めてしまう。
もう二度と幼児期には戻りたくない。
白亜期のように長かった母子氷河期に終止符を打ち、母とは近未来的で友好的な母子関係を構築したい。
今からでも。
遅くはないと30歳の私は思う。
今の母にとって良い子とは、
「他人に迷惑をかけずに、亮子らしく生きること」
らしい。
それならばできそうだ。
…嗚呼、リベンジしよう。
電話でも互いが言いたいことをヴァーっと言って終了なことが多々してある。
母が話す夕御飯の内容に上の空の私。
今日の株価について話す私に「へぇ」とだけ言って相槌を打つ母。
いつもの光景。
でも、今日の電話では久々に連帯感を得ることができた気がする。
私と母が見えないヘソの緒で繋がっているかのような錯覚を得た。
小さい頃、すぐ下に妹と弟がいた私は、ようやく今、母にどっぷりと甘える権利を手に入れたようだ。
母を独占できる。
母の膝の上に我が頭を乗せて甘えることも可能なのではないだろうかと思う。
良い子でいれば、母に優しくしてもらえるのに、要領の悪い幼き私は、良い子を実践できなかった。
私が良い子ではなかったから、私は母によく頭を叩かれた。
いまだ他人に
「髪にゴミがついてるよ」
と、頭を触られそうになると、咄嗟に身を屈めてしまう。
もう二度と幼児期には戻りたくない。
白亜期のように長かった母子氷河期に終止符を打ち、母とは近未来的で友好的な母子関係を構築したい。
今からでも。
遅くはないと30歳の私は思う。
今の母にとって良い子とは、
「他人に迷惑をかけずに、亮子らしく生きること」
らしい。
それならばできそうだ。
…嗚呼、リベンジしよう。