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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

あれから一週間

2011年03月18日 | Weblog
仕事中に会社が計画停電による停電になった。
昨日から当社ではエアコンを19℃設定にしている。
今日の停電中は、もっと寒く、コートやマフラーを羽織ながら仕事をする人が続出だった。
私も膝掛けをして防寒に努めた。
女子の中には体調を崩してしまう者もいた。
苛酷である。
しかし被災地ではもっと苛酷な生活を強いじられている。
皆、それを分かっているので文句を言う人は誰もいない。

停電中はパソコンの使用が不可能なためアナログ的な仕事をした。
伝票の整理など。悴む手を擦り合わせながらの作業である。

夕方5時。
いよいよ電卓の数字が見辛くなる頃。
印鑑をもらいに下のフロアに行った。
私の部署よりも真っ暗で驚いた。
懐中電灯を片手に仕事をしている人々の顔は、一様にのっぺらぼうに見える。
印鑑を押してくれた偉い人はきっと何の書類だか分からずに捺印してくれたと思われ。

定時10分前。
日没。
互いの姿がシルエットとして認識される。
ロマンチックだね、なんて囁きあった。
そんな中、●●●ィ~(部長)だけは外の光を頼りに本を読んでいた。
リアル蛍雪…!あのぐらいの知的好奇心や向上心がないと駄目なんだよな、きっと。

定時。
ぞろぞろと一斉退社。
駅までの道のりの様子がいつもと違う。
信号の点滅もビルの明かりもない。
藍色の空は僅かに光を宿していて、高く澄んでいた。

地震の影響に翻弄された一週間。
明日はゆっくり休もう。


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