マリーアントワネットの画家「ヴィジェ・ルブラン展」に行ってきた。

三菱一号館美術館。
建物自体が美術品といっても過言ではない。


マリーアントワネットは、女性画家ヴィジェ・ルブラン(1755-1842)と意気投合し、王妃の肖像画家として重用した。彼女が描く、華やかで最新流行のドレスをまとった肖像画は、王妃のみならず、ヴェルサイユの宮廷の女性たちをも瞬く間に魅了し、ヨーロッパ中にその名を馳せていった。ヴィジェ・ルブランは、フランス革命で断頭台の露と消えた王妃マリーアントワネットのイメージを決定づけた重要な画家でもある。その卓越した技量や作品数の多さにも拘らず、回顧展はかつて一度だけアメリカで開催されたのみで、我が国はおろか、祖国のフランスでさえ実現されたことがなかった。
本展は、我が国で初めて本格的にヴィジェ・ルブランの画業を展覧すると同時に、18世紀フランスで華々しく活躍した女性画家たちの創造の成果を広く概観する、極めて野心的な試みでもある、とのこと。
彼女の絵は、11年前、パリのルーブル美術館で観たことがある。
娘との自画像、「ヴィジェ=ルブラン夫人とその娘」だ。娘と抱き合うポーズに溢れる愛情がとても印象的で、いいなって思った。また実物を観たい。

現地の学芸員の話で彼女がマリーアントワネットの絵を描いていたと聞き、驚いた。
あの時代に女性の画家がいたことを私は知らなかったんである。きっと今よりも狭き門だったはずだ。
今日の展覧も大変素晴らしかった。
「自画像」(ヴィジェ・ルブラン)
こんなに美人だったら、そりゃ自画像を描きたくなるよな。
ノーブルな顔立ちがどことなく小学校時代に同じクラスだったリエちゃんを思い出させる。

「フランス王妃、マリー=アントワネット」

ドレスにふんだんにあしらわれたレースの繊細さやサテンの光沢の加減など、どの作品も精緻に描かれていて、ため息ものだった。あと、なんといっても肌の質感!みんな雪見だいふくみたいな肌なのである。思わず触りたくなるような柔らかさを秘めている。
音声ガイドで、マリーアントワネットが作曲した作品「ロマンス」を聴くことができた。ロココな心地よい音色だった。それにしても作曲もしていただなんて!すげーよ、マリーさん。
他にも18世紀に活躍した女流画家の作品が多く展示されていた。
「自画像」(マリー=ガブリエル・カペ)
大胆に開いた青いサテンのドレスは当時の流行の衣装らしい。
自信に満ちた表情がかっこいい。

「盗まれた接吻」(ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール?)
可愛いと思った作品。女性の「きゃ!」という悲鳴が聞こえてきそう。
ドレスの質感の表現が素晴らしい。手を埋めて、そのひんやりとした感触を味わいたい。

「青い花瓶の花」(アンヌ・ヴァレイエ=コステル)
今日観た作品で一番気に入った作品。真ん中の薔薇がスポットライトを浴びているように描かれているのに対し、奥の花は陰のよう。そのコントラストが面白かった。様々な筆のタッチを取り入れているのなんとなくわかった。

帰りにドトールで一服。煙草と本とお茶。この黄金のトリプルコンビを楽しめるのもあと少し。ロココ時代、頭に小麦粉をまぶすお洒落が流行したとき、パンを作るための小麦粉が不足したらしい。私の愛飲している煙草の銘柄も近い日に争奪戦の対象になることが容易に予想できる。パンがなければお菓子を食べればいいんじゃな~いというわけにはいかぬからな、こればかりは…。
久々に吉熊と散歩ができて良かった。
最近、ずっと気分的に籠りっぱなしだったから、良いリフレッシュになった。
明日からも頑張ろう。

三菱一号館美術館。
建物自体が美術品といっても過言ではない。


マリーアントワネットは、女性画家ヴィジェ・ルブラン(1755-1842)と意気投合し、王妃の肖像画家として重用した。彼女が描く、華やかで最新流行のドレスをまとった肖像画は、王妃のみならず、ヴェルサイユの宮廷の女性たちをも瞬く間に魅了し、ヨーロッパ中にその名を馳せていった。ヴィジェ・ルブランは、フランス革命で断頭台の露と消えた王妃マリーアントワネットのイメージを決定づけた重要な画家でもある。その卓越した技量や作品数の多さにも拘らず、回顧展はかつて一度だけアメリカで開催されたのみで、我が国はおろか、祖国のフランスでさえ実現されたことがなかった。
本展は、我が国で初めて本格的にヴィジェ・ルブランの画業を展覧すると同時に、18世紀フランスで華々しく活躍した女性画家たちの創造の成果を広く概観する、極めて野心的な試みでもある、とのこと。
彼女の絵は、11年前、パリのルーブル美術館で観たことがある。
娘との自画像、「ヴィジェ=ルブラン夫人とその娘」だ。娘と抱き合うポーズに溢れる愛情がとても印象的で、いいなって思った。また実物を観たい。

現地の学芸員の話で彼女がマリーアントワネットの絵を描いていたと聞き、驚いた。
あの時代に女性の画家がいたことを私は知らなかったんである。きっと今よりも狭き門だったはずだ。
今日の展覧も大変素晴らしかった。
「自画像」(ヴィジェ・ルブラン)
こんなに美人だったら、そりゃ自画像を描きたくなるよな。
ノーブルな顔立ちがどことなく小学校時代に同じクラスだったリエちゃんを思い出させる。

「フランス王妃、マリー=アントワネット」

ドレスにふんだんにあしらわれたレースの繊細さやサテンの光沢の加減など、どの作品も精緻に描かれていて、ため息ものだった。あと、なんといっても肌の質感!みんな雪見だいふくみたいな肌なのである。思わず触りたくなるような柔らかさを秘めている。
音声ガイドで、マリーアントワネットが作曲した作品「ロマンス」を聴くことができた。ロココな心地よい音色だった。それにしても作曲もしていただなんて!すげーよ、マリーさん。
他にも18世紀に活躍した女流画家の作品が多く展示されていた。
「自画像」(マリー=ガブリエル・カペ)
大胆に開いた青いサテンのドレスは当時の流行の衣装らしい。
自信に満ちた表情がかっこいい。

「盗まれた接吻」(ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール?)
可愛いと思った作品。女性の「きゃ!」という悲鳴が聞こえてきそう。
ドレスの質感の表現が素晴らしい。手を埋めて、そのひんやりとした感触を味わいたい。

「青い花瓶の花」(アンヌ・ヴァレイエ=コステル)
今日観た作品で一番気に入った作品。真ん中の薔薇がスポットライトを浴びているように描かれているのに対し、奥の花は陰のよう。そのコントラストが面白かった。様々な筆のタッチを取り入れているのなんとなくわかった。

帰りにドトールで一服。煙草と本とお茶。この黄金のトリプルコンビを楽しめるのもあと少し。ロココ時代、頭に小麦粉をまぶすお洒落が流行したとき、パンを作るための小麦粉が不足したらしい。私の愛飲している煙草の銘柄も近い日に争奪戦の対象になることが容易に予想できる。パンがなければお菓子を食べればいいんじゃな~いというわけにはいかぬからな、こればかりは…。
久々に吉熊と散歩ができて良かった。
最近、ずっと気分的に籠りっぱなしだったから、良いリフレッシュになった。
明日からも頑張ろう。
