このところ冷え込みが厳しくなり、背中を出して姿勢を悪くPCに向かっているせいで持病の腰痛が少し出てきた。そこでデッドストックで仕舞い込んでたナショナルの黄金(おうごん)カイロを出してきた。2~3年前にも使っていたのだが何処かに仕舞い込んで見当たらなかったのだ。今ではナショナルも黄金カイロの生産を取りやめてしまったので新品を使うのはちょっと勿体無かったかも。ベンジンをポリのカップに注ぎ、カイロ本体にセットして給油する。わずか16ccほどで24時間は燃焼する。コストパフォーマンスは抜群なのだ。使い捨てカイロのようにゴミを出すことも無い。触媒燃焼なので水と二酸化炭素に分解されるだけでクリーンなのだ。今回使った黄金カイロはディスコン直前の最終モデルで本体の蓋を開けなくても給油と電池点火ができるよう工夫されたものとなっていた。昔のタイプは蓋を開けて、火口を外しそこにポリのカップを差し込んでセットできるものだった。点火は単三電池でニクロム線に通電しプラチナ触媒を数秒熱する。点火チェッカーで点火を確認すれば程なく本体が暖かくなってくる。今のひとはこの作業さえ面倒くさがるかも知れない。しかしこの儀式は万年筆のインク補充やバルナックカメラへのフィルム装填作業にも似て心の休まる作業のひとつと言えるだろう。ハクキンカイロは今でも販売されているので、皆様もお一ついかがですか?防災グッズにもなりますよ。
ハクキンカイロ
ハクキンカイロ