Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

ドリアングレイの肖像

2010年12月07日 | Weblog
絵画といえば印象派を好んで鑑賞しているのだけれど、今回訪れたNational Galleryではこの絵画の前で足がとまる。1620年、Dyck, Sir Anthony vanによって描かれたポートレート。そのデッサンは極めて正確で陰影のつけ方が見事。美術館の絶妙なライティングと黒く落とし込んだ背景がほぼ原寸のモデルを浮き立たせる。まるで本物の人物がそこにいるようにしか見えない。これは平面絵画なのだと何度も自分に言い聞かせながら数分間対峙してしまう。400年の時空を超えて尚、生気を感じるこのモデルに思わず嫉妬してしまった。
コメント (2)
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