Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

SEIKOSHA EMPIRE 懐中時計OH

2017年04月02日 | 修理・工作・技術
大正時代のセイコー懐中時計 EMPIREを入手した。不動品とのことで早速状態をチェック。発条は目一杯巻かれたままで機械は動かず。雑にオイルが差され油まみれ。テンプとアンクル、ガンギ車の連携がおかしい。そこで清掃をかねてOHしてみた。機械や青針は幸いなことにオリジナルを保っていた。古い油を落とし清掃と注油をしながら組直し。地板をのせる際、カンヌキやツツミ車のポジションに少しコツが必要。組み戻し発条を巻けば正確に時を刻み始めた。修理した懐中時計は1921年(大正11年)に生産が開始された精工舎16形「エンパイヤー」。昭和10年頃まで販売されていたものらしい。OH完了した時計は時間を追い込んで平置きで日差1分程度。時間に追われる日常生活だがこれくらいの大らかさとゆとりは許されたいところ。
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