ひと月ほど前に死蔵していた十徳ナイフを整備した。調子にのって赤いVICTORINOXも欲しくなり中古を安く入手してみた。安かっただけに状態は良くなくグリップ部は艶消しになり刃の展開もすこぶる重い。錆のような汚れで詰まりそのうえに556をスプレーしたようで油でコテコテだった。
とりあえずマジックリンで水洗いして汚れと油を流し去る。奥に詰まった汚れも掻き出して汚れが固着した部分も丹念に磨く。流水に当てながら何度も刃を展開して渋い動きを慣らしていく。くすんだグリップは水ペーパーとコンパウンドで磨く。最後にナイフの刃を砥ぎなおす。可動部に注油してツールの展開を滑らかにし余分な油を拭き取っていく。幸いにして破損個所はなかったので新品のような輝きと機能を取り戻す。普段は持ち歩くこともできないのでこれも引き出しに仕舞って完了。漢のロマンとはこういうものです。
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