BSで映画「日本沈没」(1973)を観る。DVDでソフトは持っていたが少しでも鮮明な画が観たくて見入ってしまう。最近、同タイトルのアニメ映画があったらしいがすこぶる評判が悪い。自分はこの1973年東宝版以外の「日本沈没」を認めない。2006年の樋口の薄っぺらなアイドル映画なんてそれこそ日本海溝の藻屑と消えた。そんなことはさておきBSで観返すといろいろと発見があった。なかでも「田所研究所」の所在地。BS放送ではところ番地のプレートがしっかり読み取れた。DVD版を観返すとシネスコープの画角ながらトリミングされていてフレーム外だった。確認できた番地は「富士見二丁目」そして隣のビルに「雄山閣」の看板。この二つの情報から飯田橋の路地が判明する。「雄山閣」のビルディングは建て替えられていた。73年当時既にボロかった「田所研究所」の建物も綺麗な飲食店に。映画公開から50年の歳月が流れているので仕方なし。映画製作は日本を代表する脂ののった俳優陣が一堂に揃った奇跡のタイミング。万博の狂騒から覚め高度成長は急減速。オイルショックに公害汚染の環境破壊。破滅に向かう未来を見せつけられた少年時代。「ディスカバー・ジャパン」といわれても何かシラケた世間がざわつく昭和の混沌期だったのだ。余談になるが渡老人の世話をする花枝:角ゆり子が気になり調べるもロマンポルノに転向され引退されていた、残念なり。
撮影:1961-1969
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