あと三年で、関東大震災から100年。
震災が起きた9月1日に、毎年、震災の混乱の中で虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式を主催している団体に、会場となる都立横網町公園の使用許可を例年通り出さないと、昨年末、東京都が言い始めました。
都は、許可を出すに当たり「公園管理上支障となる行為は行わない」などとする誓約書を書くよう要求。提出が行われていないとして、使用許可申請を受け付けようとしなかったのです。
これは間接的に、朝鮮人犠牲者追悼式の妨害をするヘイト団体の要望をのむもので、許しがたいものでした。
二ヶ月前、それはおかしいとして出した声明に加わりました。
虐殺犠牲者への追悼を捧げ、民族差別による暴力を「繰り返さない」と誓う場は、守られねぱならないからです。
(https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/70ab12cb5b393318900a59cfcfbb4da9)
7月29日の建設局との交渉を経て、ついに東京都が「誓約書を提出する必要はない」と明言、占用許可の申請を受理しました。
今年は抑えられましたが、歴史の改竄を企てる勢力の動きは、今後も確実に封じられなければなりません。
歴代都知事で初めて朝鮮人犠牲者追悼式典に追悼文を出さなくなった小池都知事の欺瞞も、許してはなりません。
今年の式典はコロナ対策のため、一般参加はできないということになりました。IWJ等でネット中継はするそうです。
9月1日(火)午前11時から1時間強。youtubeチャンネル「Movie Iwj」にて。
https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
(yahooやgoogleで「Movie Iwj」と検索すればアクセス可能)
写真は、私が一昨年と昨年に上演した、この内容と関連のある劇、燐光群『9月、東京の路上で』(原作・加藤直樹)より。撮影・姫田蘭。