今日は長崎に原爆が投下されて七五年の、日である。
世界中に、いまでも1万3410発の核弾頭があり、日本政府は核兵器禁止条約に批准しない。原爆症と認められていない被爆体験者への救済も不完全だ。
総理大臣は長崎になぜ行くのか。自分が行くことが「言い訳」になると思っているのだろうか。
七五年経ち、語り継いでいく方々もお亡くなりになっている。
忘れてはいけないことが、伝えられていくべきだと思う。
「日本の加害」とセットに、という意見も多いし、それも納得できるが、とにかく直接的な体験は貴重だ。世の中全体が耳を傾ける気持ちになっていいはずだ。
被曝の話をすること自体が「政治的に偏向している」とされることがあるという。信じがたい話だ。
一週間前にがんで亡くなられた立石涼子さんは、長崎出身の被爆二世でもあった。
田中千禾夫さんの戯曲『マリアの首』の話をしたような気がする。
平和を、祈りたい。
写真は、燐光群『上演されなかった三人姉妹』。2005年、紀伊國屋ホール。
中央が、立石涼子さん。
左が神野三鈴さん、右が中山マリさん。