国内感染者が減少しない日々が続いているが、昨日、「飛行機の“前後の席”で感染」という報道があった。
飛行機内で、前後の席に座っていた人どうしが感染した例があった、ということだ。
今月3日、新千歳空港発成田空港着の便で、飛行時間は、およそ1時間40分。
40代の男性が、前に座っていた20代の男性警察官の感染が確認されたことから、濃厚接触者として検査を受け、感染が判明したという。2人に面識はなく、会話もしていなかった。
これについては、この二人がマスクをしていたかどうか、ということが重要だと思う。
現在、飛行機の搭乗に際しては、チェックインカウンターエリアから飛行機を降りるまでの間、マスクの着用は、必須のはずである。
ところが、ソーシャル・ディスタンスを確保するために隣の席が空いていたら、自分の隣席には誰もいない、ということで、油断して、一人が、あるいは二人ともが、マスクを外していたかもしれない。
外しっぱなしだと、飛行機の座席はそれなりに小さいし、エアロゾルとしての移動の末に付着していたら、互いに感染の恐れはあるかもしれない。
まんがいちマスクを外したさいにウイルスの飛沫が本人の身体等に付着し、座席の移動中などに、それがうつって感染した可能性もある。
機内は高性能空気フィルターも備わっていて換気はある程度出来ているはずだ。同方向を向いてマスクをしたままであれば、乗客どうしの感染の可能性は少ないはずだ。
両者ともマスクをしていたかどうか、そこが重要な判断材料となる。
それでも感染したのであれば、エアロゾルの危険性について、私たちは厳密に知らなければならないし、マスクへの信頼性も、もう一度検証しなければならない。
「当然マスクをしていた」ということなら、そうなる。
このような報道では、そこをはっきりと記載してほしいと思う。