大雨のため、新幹線が止まる。
1時間前から止まっているというが、直前に渋谷駅のみどりの窓口では、何も言われず、至近ののぞみ指定券を売ってくれた。
しかし、当たり前のように、品川駅の若き駅員たちが、「大雨なので止まっています」「橋が水に浸かっていますから」「再開の見込みはまだわかりません」と言う。
そのうち、駅員の一部が「車内で待たれた方がいいですよ。そのうち雨がおさまりそうですから」とも言う。
ならば、と、ホームにいる便を前倒しで買い直して、乗る。
ただただ待つ。
二時間くらいして動き出す。
慎重な運転である。
乗ってから七時間半後に岡山に着く予定である。
映画『カウラは忘れない』の舞台挨拶に今日お越しくださったお客様には申し訳ない。ただ、舞台挨拶は今日と明日の二回であるから、あすに一度でも挨拶ができればいいので、と開き直る。
しかし、動いていないときの新幹線はとても静かなので仕事をするか眠ろうかと思うが、隣席の二人組、後席の三人組の乗客があまりに騒がしく、何もできない。イヤホンを耳に突っ込むが、音楽などを聴かないでただ耳に突っ込んでいるので、あまり有効ではない。騒がしい乗客の性別はあえて言わない。しかし、けっこうすいているのに、配券したみどりの窓口の方は、なぜ私のまわりをラウドスピーカーたちで固めたのだろう。
午後1時からは、予定通り(?)、現在取り組んでいるテーマの一つについてシンポジウムのウェビナーに入る。5時まで。これははっきりと仕事である。
中国地方は降っていない。日本は広いというか、細長いから、各地で天候は違う。それはそうだ。
着いてからの要件は、予定通りこなせそうではあるが、なんとも余裕がない。
後に熱海の土石流のことを聞く。住民約20人が流されたという。ほんとうに日本は全国で水の災害が増えている。理由はいくつかある。これも解決していかなければならない問題だ。