日本の一般大衆は、政府によるアンダーコントロール状態を甘受している? 世界にそれを示したいのか?
原発事故のその後の処理についてはアンダーコントロールじゃないことが明白な中、オリンピックが始まった。嘘ばかりつくことに狎れてしまった人々よ。
私は許さない。金権政治と情報産業の食い物にされたこの虚しい出来事とそこに至る日々の出来事を、よいこととは思わないよ。
橋本大臣ははっきりと言った。
「復興しつつある日本の姿をここにお見せすることができます」
そうですか。では私にもはっきりと見せていただきたい。そんなものがいったいどこにあるというのだ。
「敬意と感謝?」
本当の現場に行って、そう言ってみろ。
コロナ禍をダシに使うな。何も解決できていない者たちが、美談ヅラをするな。パンデミックの不確実性を、エクスキューズに使うな。「苦労」を美談にするな。「多様性」という言葉がこんなに空疎に響くなんて。
これが「開会式」なの? 無観客の式典だからテレビで流しているのが全てだよね。失敗した「行く年来る年」みたいだ。選曲のセンスは最低。ドローンで地球を作るだ? だったらせやろがいおじさんのドローンの使い方の方に軍配を上げたいね。テレビクルーのマイムは悲惨すぎて恥ずかしさや怒りを通り越して脱力せざるを得ない。競技の「マイム」も唖然とする無意味さ。こんなの延々やらないで早くみんなを帰してやれよ。だらだら長すぎる。いや、ほんと、長すぎないか? 「行く年来る年」はもっとすっぱり終わるぞ。それにしても、映像に頼り過去の価値観に縋り、無様としか言いようのないイベントである。いろいろな人たちの顔を立て出番をつくってあげたということなのだろうか。いや、それにしても酷すぎる。
バッハよ、オリンピック関係者よ、オリンピックのために天皇制をダシに使うな。そしてバッハよ、「復興」とあなたが言う根拠がどこにあるのか。示してみよ。マジで。あんたがそのために何か努力をしたのか? 身を削ったのか? 一体全体あなたのどこに「謙虚」があるのか。
天皇がオリンピックの開催を宣言する正当な根拠を、誰か示してくれ。許されるべきではない。天皇と総理大臣謁見下の式典ではじまった、この醜悪なイベントのため、ここまでどれだけの犠牲があったのか。
少なくとも、オリンピックがなければ、オリンピック開催のための虚偽と不誠実がなければ、失われなかったはずの命が、思いが、夢があったことを、私は知っている。
私は許さない。
(数日前に出した以下の記事に、上記を追加加筆しました)
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18日・日曜日、「悪魔をやっつけろ~COVIDモノローグ~ 」のトーク・ゲストは、東京新聞記者で、「ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録」著者の、片山夏子さん。
彼女の記事では、東電が、福島第一原発で進める事故収束作業の一部を、東京五輪・パラリンピック期間中に見合わせることを指摘。
東電広報は「世界的イベントが開かれる中、現場作業に起因するトラブルが発生した場合の影響を考慮した」と説明したという。
そしてオリンパック・パラリンピックの狭間の8月9日〜22日は、残暑の厳しい中、お盆休み返上で作業をするという。日給の作業員は長期中断中に給与が出ず、死活問題でもある。
アンダーコントロールじゃないことが明白な中、原発事故の収束不能をごまかして、オリンピックを始めようとしているのだ。
オリ・パラ開催中に全国行脚を続ける予定の「悪魔をやっつけろ」だが、福島で初日をあけるのは、この時期の日本に対する批評であると思っていただいて、構わない。
片山さんの記事
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東京五輪とパラリンピック期間中は最小限の作業に 東電福島第一原発「トラブル時の影響考慮」
[ 片山夏子 ] 中日新聞東京本社(「東京新聞」)記者。 「ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録」著者。
大学卒業後、化粧品会社を経て、埼玉新聞に入社。出生前診断の連載「いのち生まれる時に」でファルマシア・アップジョン医学記事賞の特別賞を受賞。中日新聞入社後は、東京社会部遊軍、警視庁を担当。特別報道部では臓器移植問題や、原発作業員の労災問題などを取材。名古屋社会部の時に東日本大震災が起きてからは、東京電力や原子力安全・保安院などを取材。その年の8月から東京社会部で、東京電力福島第一原発で働く作業員の取材を担当。事故収束作業や日常、家族への思いなどを綴った「ふくしま作業員日誌」を連載中。2020 年、同連載が評価され、「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」大賞受賞。現在、特別報道部所属。
ATELIERブリコラージュ プレオープン事業 「悪魔をやっつけろ~COVIDモノローグ~ 」
7月17日(土)15:00 7月18日(日)11:00/14:00 この上演はもう終わりました。
現在、「悪魔をやっつけろ」は信州ツアー中で、24日上田、27日松本で上演されます。
東京公演は[座・高円寺2]7月31日・8月1日、[星陵会館]8月9日
「悪魔をやっつけろ~COVIDモノローグ~ 」
作 ○ デヴィッド・ヘア
訳 ○ 常田景子
演出・出演 ○ 坂手洋二
新型コロナウイルスは、放射性物質を詰めた爆弾みたいなものだった。体の中に投げ込まれ、徹底的に破壊する。
イギリス政府が遅すぎるロックダウンを決断したその日、私は感染した。
イギリスを代表する劇作家・デヴィッド・ヘアが、コロナに感染!
『スカイライト』『エイミーズ・ビュー』『パーマネント・ウェイ』の作者渾身の、激しい怒りと緊迫のモノローグ。
ヘアによる〈報告劇三部作〉日本初演を手掛けてきた坂手洋二+燐光群が、この注目の最新作を、講演会方式のドラマ・リーディングとして、緊急上演!
デヴィッド・ヘアは、昨年5月、COVID(コロナウイルス感染症)に罹患し、闘病生活を送った。彼は「自らの恐怖と夢、誠実な医学と不誠実な政治が入り乱れた混乱の記憶」をもとに、激しい怒りと緊迫のモノローグ・ドラマを執筆。ロンドン・ブリッジ・シアターで、ニコラス・ハイトナー演出、レイフ・ファインズ出演により初演され、話題を呼んだ。
コロナ禍の脅威に襲われた劇作家が、歴史と文明を見直し、自らの国・社会の現実を鋭く告発する話題作。まさに「緊急上演」というべき講演会スタイルのリーティングにより上演を展開、全国の劇場におとどけします。どうぞご期待ください。
デヴィッド・ヘア
1946年6月5日生まれ。イギリスの劇作家・映画監督・脚本家。作品に、ストレート・プレイ『スカイライト』『エイミーズ・ビュー』『ブルー・ルーム』、映画脚本『ダメージ』『めぐりあう時間たち』『愛を読むひと』『否定と肯定』等。英ナショナル・シアターで上演された『パーマネント・ウェイ』『スタッフ・ハプンズ』『ザ・パワー・オブ・イエス』の、〈報告劇(バーベイタム・シアター)シリーズ〉三部作でも知られる。燐光群・坂手洋二は、本国以外での上演が困難とされていたその三部作全作品の日本初演を果たし、注目を集めた。
東京公演は[座・高円寺2]7月31日・8月1日、[星陵会館]8月9日
日本公演初日は、[福島ATELIERブリコラージュ・プレオープン企画]として、7月17・18日
続いて、[長野]7月22日 [上田]7月24日 [松本]7月27日 [札幌]7月28日 [函館]7月29日 [那覇]8月7日 [青森]8月11日、等、全国を巡ります
東京公演
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【座・高円寺2】
7月31日(土)19:00 ゲスト:望月衣塑子
8月1日(日)14:00 ゲスト:保坂展人
杉並区高円寺北2-1-2 03-3223-7500
JR中央線「高円寺」駅 北口徒歩5分
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【星陵会館】
8月9日(月祝)12:00 ゲスト:松元ヒロ
8月9日(月祝)15:00 ゲスト:前川喜平
千代田区永田町2-16-2 03-3581-5650
東京メトロ各駅から徒歩
有楽町線・半蔵門線・南北線 永田町駅6番出口より 3分/千代田線 国会議事堂前駅 5番出口より 5分/南北線 溜池山王駅5番出口より 5分/銀座線・丸の内線 赤坂見附駅11番出口より 7分
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受付開始○開演の45分前
開場○開演の30分前
【日時指定・自由席】
前売2,000円 当日2,500円
U-25 1,000円 ※U-25は前売・当日共通料金、当日受付にて要証明書提示。
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受付開始時より整理券を発行し、開場時にその番号順にご入場頂きます。
前売券をお持ちの方、ご予約の方が先のご入場となります。
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【前売開始】7月12日(月)12:00
・燐光群オンラインチケット (U-25を除く・セブンイレブン発券)
http://rinkogun.com/Ticket.html
24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。※会員登録(無料)が必要です。
・当日精算Web予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/btdtky7
つながりにくい時は間をあけるか、電話でお申込みください。
・電話予約(当日精算) 03-3426-6294
★車椅子席が必要な場合には事前にお知らせください。
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上演予定
[福島]7月17・18日 [長野]7月22日 [上田]7月24日 [松本]7月27日 [札幌]7月28日
[函館]7月29日 [東京]7月31日・8月1日 [那覇]8月7日 [東京]8月9日 [青森]8月11日
ほか追加中
<新型コロナウイルス等感染症に関するご案内>
会場内では、観劇中を含めマスクをご着用ください。手指消毒、入口での検温、咳エチケット等、劇場での感染症対策にご協力をお願い致します。高熱者や症状のある方、感染者が身近にいる場合はご観劇をお控えください。舞台上の話者と客席との間を約2mあけます。 客席配置・座席数は状況に応じて適切に対応致します。
★公演の予定は変更の可能性がございます。燐光群のウェブサイトで最新情報をご確認ください。
【アドレスの変更、配信について】
アドレスの変更、配信に関するご希望等がございましたら、こちらのフォームからお知らせください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/34a01e8c466037
郵送とメールの両方で受けとっていらっしゃる場合、お差し支えなければ「郵送DMからメール配信へ変更」に切り替えていただけますと幸いです。
燐光群/(有)グッドフェローズ
TEL:03-3426-6294
〒154-0022 世田谷区梅丘1-24-14 フリート梅丘202