オリンピックに反対する人は反日だと安倍前首相が言ったそうだ。
正確には、「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対している」と言ったらしい。
はっきり申し上げる。
お門違いだ。
ちなみに、別な問題として、「反日」という思想の自由は、当然ながら、ある。
写真は、かつての反日武装戦線を描いた映画『狼をさがして』のポスター。
オリンピックに反対する人は反日だと安倍前首相が言ったそうだ。
正確には、「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対している」と言ったらしい。
はっきり申し上げる。
お門違いだ。
ちなみに、別な問題として、「反日」という思想の自由は、当然ながら、ある。
写真は、かつての反日武装戦線を描いた映画『狼をさがして』のポスター。
「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」、東京・下北沢ザ・スズナリで、上演中です。あと一週間。七月十一日の千秋楽まで、折り返し点を過ぎました。はい、私は今日の昼過ぎまで岡山にいますが、東京では劇団公演が続いているのです。
写真は、『眠っちゃいけない子守唄』。さとうこうじ、大西孝洋。撮影・姫田蘭。
こうして岡山にいますと、俳優・さとうこうじについて訊かれることもあります。彼も岡山出身で、私が卒業した岡山芳泉高校の2期下の後輩にあたります。私は陸上部と映画部の部員でしたが、二年生の時までは演劇部の人たちとつきあいがありました。さとう君はその後の入学なので、在学中には接点はありませんでしたが、彼の存在は憶えていました。再会は、1996年に上演された『青空のある限り』。 原作:山川方夫、脚本:坂手洋二、演出:栗山民也。出演:長瀬智也、中川安奈、尾藤イサオ、高畑淳子 ほか。さとう君は警官役で出演していて、驚きの再会となったのです。この劇も、もう四半世紀前。舞台初主演の長瀬智也君は、まだ十七歳でした。
さて、「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」、土曜日には二度めの「4本通し上演」。満席のお客様に、『いかけしごむ』『眠っちゃいけない子守歌』『舞え舞えかたつむり』『この道はいつか来た道』、四本を一挙に観ていただいたようです。長い時間おつきあいくださったお客様に、感謝です。
緊急事態宣言解除に伴い、増席いたしましたので、当日券も販売いたしております。ぜひ、飛び込みででもご観劇ください。
「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は、〈別役実メモリアル〉という冠のシリーズの一つですが、これはどこかで〈フェスティバル〉である、とも意識しています。
コロナ禍下の御時世に不謹慎というお叱りもあるかもしれませんが、〈フェスティバル〉=お祭りの楽しさ、充実を、私たちの街に、取り戻したいのです。
個人的には、オリンピックより、別役実、なのです。
〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」
パンフレットに記載した、ごあいさつ文です。
↓
今回の別役実短篇集四作連続上演は、ほぼ共通のセットで上演される。
別役作品の舞台は、公園や道端、電信柱やベンチがあるという設定が多いから、人が通り過ぎる場所で足を止めたときに何かが起きる、事件に巻き込まれる、といったシチュエーションが多い。
だが私たちは、昨年上演した『天神さまのほそみち』もそうだが、通り過ぎる場所ではなく、「行き止まりの場所」を選んだ。
人々は、町の中の、ふと入り込んだ袋小路のような地点で、つまり、どん詰まりの場所で、出会い、やり取りすることになる。
屋内の設定の場合も、そこはほとんど、登場人物にとって「先のない場所」だ。
『いかけしごむ』は、なにしろ、イカの断片と消しゴムが似ていることに着目した別役さんが、こんな戯曲を書いてしまったことに驚かされる。都市の孤独、そして人間は何のために生まれ死ぬのかというテーマを読み取る人もいるだろう。私は一読して、この不条理な喜劇の理不尽な魅力の虜になった。
『眠っちゃいけない子守歌』は、別役作品屈指のキャラクターが登場する。なにしろ、彼らは「世界と対決」するのだ。演劇の楽しさに満ちた、しかし、せつない作品だ。
今回上演する四本のうち唯一、テキレジをさせていただいたのが、『舞え舞えかたつむり』である。といっても、せりふのカットはない。別役氏のライフワーク〈犯罪症候群〉に向き合う第一作である本作は、今回、もっとも華やかで賑やかな作品になるはずである。
『この道はいつか来た道』は、実に不思議な戯曲である。別役さんはどこに向かおうとしていたのか、と思う。人生の終末期を描いた戯曲であり、今回の四本の中では一番最後に書かれた作品だが、執筆時の別役さんは現在の私よりやや若い年齢だ。
いろいろお話しするようになった頃の別役さんは、五十歳前後だったはずである。当時の私は、別役さんと同じく、最寄りの駅が西永福だった。私と別役さんは「この町」を共有していたともいえる。
この劇のため、一ヶ月以上、西永福も含めた杉並区内を通って、下北沢に毎日通っている。別役さんが予見していた「行き場のなさ」を痛感しながら、である。
〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は、四作品で一つの作品であると考えています。くれぐれも、四作品全てを御覧いただきたく思います。半数の二本だけを御覧になるつもりだったお客様も、ぜひ後の二本を御覧いただけますと幸いです。
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〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」
6月25日(金)〜7月11日(日)
下北沢ザ・スズナリ
『舞え舞えかたつむり』『眠っちゃいけない子守歌』『いかけしごむ』『この道はいつか来た道』、一挙、四本立て。
〈全4作品通し上演〉の日は四日しかありません。売り切れ必至ですので、〈全4作品通し上演〉をご希望のお客様は、早めにご予約ください。
他の日も、二時間程度の長いインターバルを挟んで、全四作品を御覧になれる日がほとんどです。観劇の合間には下北沢の街を散策していただき、一日で四作品を見ていただくことが出来ます。
四日間だけ、半数の二本だけを上演する日があります。スケジュールの問題で観劇のご都合が着かないときには、是非この日と別な回を組み合わせてみてください。
〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は、四作品全てで一つの作品であると考えています。便宜上、二本ずつ分けて「Aプログラム」「Bプログラム」という表記もしていますが、くれぐれも、四作品全部を御覧いただきたく思います。
ご観劇料も、この規模の上演ではあまりない低価格でご用意しております。
http://rinkogun.com/Betsuyaku_Tanpen.html
応募方法
下記の書類を添え、郵送でお申込みください
1. 氏名(ペンネームの方は本名も)、住所、電話番号、メールアドレス、年齢、性別
2. 受賞歴を含む経歴
3. なぜこの講座を受講したいか(志望動機) → 800字程度
4. 代表作(戯曲)1本 → あらすじ添付のこと
5. 希望講師名 → 坂手洋二、佃典彦、松田正隆、横内謙介のうちの一人
**坂手講師・松田講師・横内講師の指導は、東京都内かその近郊で行なわれます。
佃講師の指導は、名古屋かその近郊で行なわれます。
それに出席可能な方のみご応募ください(交通費は研修生の自己負担です)。
状況によりオンラインとなる場合もあります。
**応募書類は返却致しませんのでご注意ください。
応募締切
2021年7月9日(金) 必着
応募書類の郵送先・お問合せ
〒166-0002
杉並区高円寺北2-29-14-501
TEL:03-5373-6923
日本劇作家協会 研修課係 宛
http://www.jpwa.org/main/activity/masterscourse