本日、長野 ネオンホール にて上演、日本初演のデヴィッド・ヘア最新作「悪魔をやっつけろ~COVIDモノローグ~ 」19時開演の部、
アフタートークゲストは、日下部英司さんである。
日下部先生は、松本県ヶ丘高校演劇部顧問。今年の高校演劇関東大会北会場で最高賞の最優秀賞に輝き、初の全国大会出場を決めた。8月4日から開催される全国大会の舞台が控え準備がたいへんな中、ゲストとしていらしてくださるのである。
http://koenkyo.main.jp/?tribe_events=第67回全国高等学校演劇大会和歌山大会
日下部さんはこれまで、高校演劇で、私の戯曲を幾つも上演して下さっている。劇作家大会上田大会のパンフレットの自己紹介によれば、「とある高校に転勤したら演劇部の顧問だった、という本当に偶然の発端。その年、長野県松本市の県の森の演劇フェスティバルで燐光群さんの芝居を見たことが、今日まで演劇の顧問を続けている理由だと自分では思っています。」となっていて、ああ、そうだったのか、ありがたいことだとあらためて思っている次第。最近はご自分で劇作をなさる。高校演劇全国大会に出る、日下部先生が手掛けた脚本「忘れないよ、九官鳥」は、作家・遠藤周作の小説『深い河』の一場面に着想を得て、コロナ禍の現状も交えつつ生と死の意味を問う作品だという。全国約2000校中12校のみが集う全国大会だが、彼の初参加は、楽しみである。
https://jpac2019-ueda.org/member/25_kusakabeeiji_日下部英司-_1_n/
朝の10時の部のトークゲスト・小川紘輝さんは、ネオンホールがゲストに推薦してくださっただけのことはあって、現在の諸問題を若い世代の視点から見つめる姿勢がとても素敵だ。
長野は暑い。そして、熱い。そこには、意志ある人たちがいて、涼やかな風が吹いている。
燐光群 「悪魔をやっつけろ~COVIDモノローグ~ 」
7月22日(木・祝)10時/19時 ネオンホール 長野県長野市権堂2344 2F
開場は開演の15分前
【全席自由】
一般 2,000円 U-25 1,000円
東京公演は[座・高円寺2]7月31日・8月1日、[星陵会館]8月9日
http://rinkogun.com/Beat_the_Devil.html
「悪魔をやっつけろ~COVIDモノローグ~ 」
作 ○ デヴィッド・ヘア
訳 ○ 常田景子
演出・出演 ○ 坂手洋二
新型コロナウイルスは、放射性物質を詰めた爆弾みたいなものだった。体の中に投げ込まれ、徹底的に破壊する。
イギリス政府が遅すぎるロックダウンを決断したその日、私は感染した。
イギリスを代表する劇作家・デヴィッド・ヘアが、コロナに感染!
『スカイライト』『エイミーズ・ビュー』『パーマネント・ウェイ』の作者渾身の、激しい怒りと緊迫のモノローグ。
ヘアによる〈報告劇三部作〉日本初演を手掛けてきた坂手洋二+燐光群が、この注目の最新作を、講演会方式のドラマ・リーディングとして、緊急上演!
デヴィッド・ヘアは、昨年5月、COVID(コロナウイルス感染症)に罹患し、闘病生活を送った。彼は「自らの恐怖と夢、誠実な医学と不誠実な政治が入り乱れた混乱の記憶」をもとに、激しい怒りと緊迫のモノローグ・ドラマを執筆。ロンドン・ブリッジ・シアターで、ニコラス・ハイトナー演出、レイフ・ファインズ出演により初演され、話題を呼んだ。
コロナ禍の脅威に襲われた劇作家が、歴史と文明を見直し、自らの国・社会の現実を鋭く告発する話題作。まさに「緊急上演」というべき講演会スタイルのリーティングにより上演を展開、全国の劇場におとどけします。どうぞご期待ください。
デヴィッド・ヘア
1946年6月5日生まれ。イギリスの劇作家・映画監督・脚本家。作品に、ストレート・プレイ『スカイライト』『エイミーズ・ビュー』『ブルー・ルーム』、映画脚本『ダメージ』『めぐりあう時間たち』『愛を読むひと』『否定と肯定』等。英ナショナル・シアターで上演された『パーマネント・ウェイ』『スタッフ・ハプンズ』『ザ・パワー・オブ・イエス』の、〈報告劇(バーベイタム・シアター)シリーズ〉三部作でも知られる。燐光群・坂手洋二は、本国以外での上演が困難とされていたその三部作全作品の日本初演を果たし、注目を集めた。
東京公演は[座・高円寺2]7月31日・8月1日、[星陵会館]8月9日
[長野]7月22日 [上田]7月24日 [松本]7月27日 [札幌]7月28日 [函館]7月29日 [那覇]8月7日 [青森]8月11日、等、全国を巡ります