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さくら草の日記

日々のつれづれをつづります

「本」

2016年11月25日 | 短歌


亡き母の読みたる本のなかほどに土の汚れの指の跡あり



題詠「本」
児島なお選 佳作



南国と言えど県北の冬の寒さは厳しく
水道管が凍る日もあるし
雪で真っ白に覆われる日もある

そんな冬の間母は
ひとり炬燵で
本を読んで過ごしていたようだった

本読みに疲れると
庭に出て花壇を触ったのだろうと思う
本の中ほどに土汚れの指の跡が残っていた

コメント
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