ひめちゃんとタバサねーちゃんは、堀之内を西に出て、蕨沢川を渡らずに川沿いをお散歩です。
この道は曲がりくねっていて、古い街道の面影を遺しています。
道祖神や青面金剛などの石造物もあります。
石殿のある墓地もあります。
何処へ往く道かな?
最終的には赤城山かな?
なんとなく百足鳥居に行きそうです。
2000年7月生まれの初代黒柴犬・三四郎が語ります
10.2.5(金)
お姉ちゃんに対する敬意
タバサはお姉ちゃんに対する敬意がない
乳離れを始めてからは、七海ママよりも、チイママとして「ののこ」姉ちゃんが面倒をみてくれたのに
暮れに、お姉ちゃんを噛んだ
この間も、噛んだ
もう関係の修復は不可能みたいだ
顔を合わせると、いがみ合っている
仕方なく、お散歩は小次郎と一緒、パパには従っている。
女組のお部屋にはおけないので、寒い日は室内のサークル、暖かい日はミニドッグランか、木蓮の木の下におかれている。
小次郎は、まんざらでもないようだ
タバサのお世話で室内にいられることが増えたし、子分もできたし
10.2.12(金)
必要な存在
一年ぶりに、ジュンくんと奥さんが里帰りした。
夕方から、あいにくの雪になった
ジュンくんたちの里帰りで、初めての雪の日になった
七海とののこは、番犬魂を発揮した。
タバサはすぐにうちとけて、愛想を振りまいた
ののこは夜に家に入れて貰っても、番犬魂むき出しだった。
なかなか寝付かなかった
七海は度胸が据わっていて、いつものようにこたつの周りではやばやと寝入った
おとうたんは「やはり、タバサは必要な存在だなあ」
10.2.16(火)
白いキャンパス
今年はやたらに雪が降る
おとうたんの畑も真っ白になる
朝、僕らの誰かが、一番に足跡を付ける。
おとうたんは、「真っ白いキャンパスに絵を描くようだね」
10.2.20(土)
別居
昨日、おかあたんは七海とののこのお部屋を分けた。
母娘で住んでいたお部屋を、二つに分けた。
八枚のパーツのサークルを、二枚のパーツを入れて二つに分けた。
一応それぞれ六枚分の面積となり、みんなのお部屋と同じ広さだ
古いドアのついたパーツがあるお部屋はののこに、新しい低いドア付きは七海のお部屋に決まった。
小次郎はののこが隣なので、迷惑そうだ。
七海は久しぶりに、ゆっくりと食事をしたり、毛布の上で横になっている
少し前から、ののこは「いばりんぼ」になった
タバサに噛まれて、けがをしてからだ。
七海は、「しょうがないわねぇ」と譲っていた。
でも、最近目に余るようになった
おかあたんは、母娘が完全に決裂する前に手を打たなければと、別居させたのだった。
10.3.6(土)
ランちゃんお星様になる
おとといの夕方 、おとうたんはタバコを求めて、タバコさんに行った。
ちょうどおばさんが、庭にランちゃんを埋葬するところだった。
この冬、寂しそうに僕たちを見ていたランちゃん、ついに亡くなった
純血のビーグルだけど、アレルギーがひどくて捨てられたらしい。
たまたま、タバコヤのおばさんが拾ってくれた
お医者にも連れて行ってくれて、何年も看病してくれた
おかあたんは、ベイシアで、かご一杯にもやしや白菜を入れたおばさんと行き会った事がある。
ランちゃんの食事は手作りだった。
おとうたんは「あれだけしてもらえば満足だろう」
おばさん、ペットロスにならないで
10.3.12(金)
おとうも犬になれば
夜のこと、おとうたんがトイレから出てきた。
七海が身を躍らせて飛びつきながら、歓迎のダンスをする
ののこも駆けつけて、身を躍らせて飛びつきながら、歓迎のダンスをする
とても楽しそうだ
「おとうも犬になれば」
10.3.21(日)
やさしいサマンサ
この間、雨のお散歩で、おかあたんとサマンサは濡れて帰った
おかあたんはバスタオルで、サマンサを拭いた。
サマンサは、そのおかあたんの濡れたコートの左腕を、一生懸命なめて拭いてあげた
10.3.21(日)
きれいですね
朝のお散歩の時、ひとりのおじさんとすれ違った。
「なんという犬ですか?」
「黒柴です」
「初めて見ました。きれいですね」
かわいいとはしょっちゅういわれるけど、きれいといってくれた人は初めてだ
おとうたんは、いつもビューティフルといっているけど。
10.3.22(月)
タバサの新居
ののこはおうちに入れて貰うとき、すぐに入らず、タバサの新居をのぞきに行った
タバサは、今夜は新居で寝ることになる。
おとうたんおかあたんは、タバサのために新しいサークルとハウスを買ってきた。
そして、離れの軒下に設置した。
少し雨がかかりそうだけど、ほかに場所はない。
しっぽをふってアピールしたけど、入れてもらえなかった。
おかあたんは、「ののこももうじき外犬だよ。」という。
おとうたんは、「やだべっちょ」と代弁している。
今夜はキャベツがなかったけど、ののこの大好物ゆでたアブラナがあった。
「おくれ おくれ」と、おとうたんはせがまれた。
10.4.23(金)
かわいいかわいい
今年はいやに雨の日が多い
異常気象だ。
ついこの間は、雪も降った
二、三日前、久しぶりによいお天気の午後、おかあたんと僕とサマンサは中学校の方に散歩に行った。
中学校の信号を渡って、坂道を下っていると、自転車を転がした女の子が三人ばかりやってきた。
ぼくらは、端に避けた。
すれ違いざまに、「かわいい」という声がした。
彼女らは、ゆっくりしか進まない。
しばらく僕とサマンサをみては、「かわいい」を連発した。
おかあたんは、「三四郎君とサマンサちゃんよ。」と、僕たちを紹介した。
T字路で右と左に分かれた。
10.5.10(月)
サンチロウ探知犬
おととい僕は脱走した。
久しぶりだった。
サマンサが、おかあたんがお昼のササミを準備しているのを見て待ちきれずに、ランのドアを開けて自分のお部屋に突進して行ってしまった
僕もサマンサのあとを追おうとして、ふと考えが変わった
いつもの脱走コースで、東に向かった
おかあたんが後を追った。
僕はうまく隠れた。
おかあたんは、七海に僕を捜すように言った。
「ナナちゃん、サンチロウ探知犬だよ サンチロウのニオイ、クンクンして行こう」
七海とおかあたんは、僕がTさんちに入っていくのを見た。
「三四郎君、七海ちゃんと遊ぼう」
七海に気を取られているうちに、おかあたんの足は僕に付いてい短いリードをしっかり踏んでいた
10.6.6(日)
にしんののこに食われる
ののこは、台所の流しの中をのぞいた。
大きなにしんが、生ゴミの袋の一番上にいた
背伸びすると取れた
引きずり降ろしてゆっくり食べようとしたけど、「ののこ何してるの 寄越しなさい。」とおかあたんの声。
にしんは、慌てたののこに飲み込まれた
こんな時代もありました。
今、因果応報ではないけれど、タバサねーちゃんは、ひめに時折意地悪をされてます。
ひめは、タバサねーちゃんに対する敬意がありません。
群れの順位争いなのかな?
でも、14歳と9ヶ月のタバサねーちゃんは、争わないように生活しています
三四郎の赤ちゃんの頃の写真が出てきました。
2000年の秋、三四郎、生後2ヶ月です。
かわいかった