三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

三田市青少年問題協議会 傍聴報告

2013年10月02日 | 生活・教育
 10月1日午後2時より「三田市青少年問題協議会」が開催されました。傍聴してきましたので報告します。
 傍聴者は、市民の傍聴者なしで、私以外には檜田議員が傍聴されていました。

 三田市青少年問題協議会は、地方青少年問題協議会法に基づき設置されている組織で、その主な目的は、青少年の育成や保護、指導などの総合的な施策を展開し、重要事項を審議、かつこれらの施策を実行するために必要な関係機関との連携を行うこととされています。

 会長は、三田市長が、副会長に教育委員長が選任されましたが、今回市長は、左膝の怪我で欠席、教育委員長も所用で欠席の中、大澤教育長による司会で審議が進められました。

 審議内容は、平成24年度の青少年健全育成の関連事業報告と平成25年度の青少年健全育成基本方針(案)と取り組み(案)さらに25年度事業計画(案)となっております。

 特に注視するのは、平成24年度の報告事項の中に青少年の刑法犯検挙数や不審情報件数、またいじめや児童虐待の件数などの推移でした。
 刑法犯検挙数では、平成22年度の犯罪少年数が183人に対して平成24年度は約半分の91人まで減少していますが、14歳未満の検挙数は、そのうちの43%台と高く、依然として注意する必要があること。
 また、万引きについても平成22年度が101人に対して平成24年度が35人に激減していますが、平成24年度の場合35人中の6割程度が初発型非行となっているとのことです。

 さらに児童虐待の状況では、平成20年度に70件(重複あり)であったものが、24年度には、122軒まで増加しています。その主たる虐待者は、実母が最も高く約52%、次に実父の約36%と続きます。
 また、虐待を受けていた児童の年齢別では、平成24年度の場合、小学生が最も多く約39%で順次年齢が下がっていきますが、驚くのは高校生になっても虐待を受けていること。
 これは、性的虐待なのかも知れません。
 さらに、虐待を受けていた児童が相談する相手は、身内が最も多くて約37%。次いで学校関係以外の公的相談窓口が約29%、学校への相談が24%と続いています。

 いじめの件数は、昨年度三田市内で教員や生徒への暴力事件が取り沙汰されましたが、23年度小中校合わせて69件に比べて平成24年度は138件と倍増しました。これは、教育委員会がアンケートを実施したことで隠れたいじめがあぶり出された結果だと言うことでした。
 なお、不登校について小学校では、平成20年度18人から平成24年度10人に減少。しかし、中学校では、平成20年度は119人から平成24年度は104人となっており、毎年100人以上が不登校となっています。
 市内の児童数や生徒数は、平成20年度と比較しても減少してきていると思われますので、100人を超える不登校生徒の数は、全生徒数の割合から見ても増加している可能性もあります。
 
 本日の会議では、その要因にまで話は及びませんでしたが、学校の環境、生徒間の人間関係、家庭環境など様々な要因があると思います。
 これらの子どもたちに対して、学校関係者の尽力もあり、44名が学校へ通い出し、また21人が好ましい行動をとるようになっていることは、せめてもの救いです。
  
コメント
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