ケンタッキー・フライド・チキンが無性に食いたくなった。
あの味はコーラと同様に中毒的な癖になるものを持っている。
しかし、ケンタッキーの創業者、カーネル・サンダースの生涯は賞賛すべきものである。
破綻の危機にあった田舎の小さなレストラン主から世界的企業を創り上げた人物。
あれこそ、本当のアメリカン・ドリームだろう。
しかし、最近のケンタッキーは「改悪」が著しい。
なぜポテトを普通のフリットにしないで、おかしなポテトにしてしまうのだろう?
コスト削減の一環と言われても納得がいかない。
街頭にかつえた衆よ四迷の忌 素閑
鼻かぜの四迷の忌日の大くしゃみ 素閑
猟人が杣に棲みけむ四迷の忌 素閑
洋食屋コロッケ揚げて四迷の忌 素閑
総取りのトランプゲーム四迷の忌 素閑
恋もなく味なき日々や四迷の忌 素閑
革の本埃をかぶり四迷の忌 素閑
駿河台四迷の忌をば下駄闊歩 素閑
無精髭剃る気起こらず四迷の忌 素閑
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今日も雨が落ち本当に寒い。
本心は暑いよりは有難いのだが・・・
来週は、一転して暑くなるという。
この方が憂鬱だ。
告解にネルの胴着や聖母像 素閑
フランネル雨のあかつき辛き夢 素閑
フランネル赤子の乳の匂ひかな 素閑
ネルのシャツ虐げられたる者達や 素閑
ネル着たる書肆の手伝ひ女学生 素閑
命果つ鳥の横たふネルのシャツ 素閑
画学生ネルシャツ首までボタン留め 素閑
夏来たり冷えて翁なのネルのシャツ 素閑
資金繰り雨降る街やネルのシャツ 素閑
雨が続く。
しかも寒い。
五月とは思えない陽気だ。
体調にも影響が出る。
気をつけねばならぬ・・・うむっ!
憎たらし餓鬼をも愛す聖五月 素閑
きらきらと流れに沿いて聖五月 素閑
開け放つ酒房の騒ぎ聖五月 素閑
一片の良心ありや聖五月 素閑
桜桃にくちびるつけし聖五月 素閑
夜の街客引きもあり聖五月 素閑
光あれ道造の碑や聖五月 素閑
明けいくも暮れるも清し聖五月 素閑
盛り切りの飯を掻きこむ聖五月 素閑
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頭が回らぬ。
休みで遊び呆けて、イマイチ調子が出ない。
連休というのは有り難いが、あとの反動が怖い。
パリに行ってきた後もそうだった。
どうも貧乏性に出来ているようだ。
阪神の勝てる夕べや柏餅 素閑
柏餅敗北主義と罵られ 素閑
北へ去るもののふ送る柏餅 素閑
大きめの包みにあまた柏餅 素閑
老境になりて孫なく柏餅 素閑
ものなべて残照に沈む柏餅 素閑
柏餅投げられ立てや若力士 素閑
口上を申す暇なく柏餅 素閑
老梅の幹や青葉や柏餅 素閑
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ゴールデンウィーク最終日。
いよいよ新しい週に向かってエンジンをかけねばならぬ。
しかし、すっかりだらけてしまった。
怠け癖はもともとだが、なんとかならぬものか?
稜線の雲もふもふと衣更え 素閑
袖拡げ風を入れなむ衣更え 素閑
失くしたる紙入れ見つけ衣更え 素閑
衣更え砂盛り上がる松林 素閑
衣更え世話女房の意地とせり 素閑
窓開けて風一陣の衣更え 素閑
今日あれど明日は分からぬ衣更え 素閑
衣更え友は異国の旅の空 素閑
楽聖の歩きしせせらぎ衣更え 素閑
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今日、三軒茶屋の『きゃんどる』で六十一歳の誕生日祝いをかーたんにやってもらった。
本当の誕生日は、明日五月六日。
六十一!!!である。
もう、そろそろ逆修で自らの菩提を弔っても、良い年齢である。
死にぞこないという言葉がぴったりと来る。
それを祝ってくれる人がいる。
そこで料理とお酒は美味し方かった~!
有難いやら、何と言っていいやら?
犬神の棲む鎮守遊び菖蒲の日 素閑
ちり芥端午の風の通う街 素閑
玄関をいつになく掃く菖蒲の日 素閑
恐妻家端午の節句に付くあだ名 素閑
端午の旅良弁僧正おわします 素閑
蜘蛛の糸端午の節句に語りたり 素閑
菖蒲咲く古き庭の在りし日や 素閑
ぢりぢりと日とそよき風菖蒲の日 素閑
夢破れ播州平野の端午かな 素閑
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ゴールデンウィークも後半になり、この貴重な期間を惜しむ心が強くなってきた。
春もまた去っていく。
時の移ろいは、いつも哀しいものである。
摘み取りて千の若草空に散る 素閑
若草の栞の書公房と知る 素閑
幸多きわが子となれや若草野 素閑
一嚢の米ありや原の若草 素閑
一陣の風横切りて若草野 素閑
葬りて若草の土墓の上 素閑
暗闇に若草刈りし葉の光る 素閑
荒れ果てし地も覆ひける若草や 素閑
放哉も山頭火にも若草時 素閑
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憲法記念日と「日本国憲法」については、毎年、当ブログに書いている。
しかし、今年は憲法について特に感想はない。
改憲は遠い先、それもあるやなしや分からない。
そのような空想に思いを巡らしても始まらない。
ただ、国政の最高統治原理に国民が判断を下せない。そのような状況・社会風潮に歯痒い思いをするだけだ。これは民主主義の破壊だと思う。
あとは茫々と時を過ごすのみである。
母は老ゆつつがなしやと憲法日 素閑
雨上がり蒸せし憲法記念の日 素閑
大あくび憲法記念を朝寝して 素閑
野良は今働く盛りや憲法日 素閑
工場街風に飛ぶビラ憲法日 素閑
刺してなお針子いそいそ憲法日 素閑
山行に誘ふ憲法記念の日 素閑
苺の実妻のため憲法記念の日 素閑
朽ちた竹伐りぬ憲法記念の日 素閑
憲法日国家権力といふ言葉 素閑
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連休中は、しようしようと溜まっていて、いざ手を付けようとすると何も進まないことが多くて困る。
それは、さて措いて、今日は連休中の公共の行事、芸術祭にかーたんと行ってきた。
行く前に、下北沢の大庄水産で、刺身定食を食いビールを飲んだ。
無性に刺身定食でビールが飲みたくなったからである。
奇妙な発想が突然浮かぶものである。
美味かった。
安かったので、ビールを大瓶2本飲んだ。
いい気持になった。
芸術祭は、教会でフルートとハープとオルガンの演奏。
最後まで聞いて帰ってきた。
長く、教会の座り心地の悪いベンチに座っていたので、腰が痛くなってしまった。
棲む家もなく狂い果て春の夢 素閑
沼の底日影届かず春の夢 素閑
一睡の春のあやかし夢尽きぬ 素閑
逃げるとて思ふにゆかず春の夢 素閑
悪霊や亡霊に追われ春の夢 素閑
くたばってしまう場面や春の夢 素閑
酔ふように春日の下に揺れる夢 素閑
墨堤に一本煙突春の夢 素閑
天上の大オルガンや春の夢 素閑
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今年のゴールデンウィークは前半と後半に分かれて、飛び石連休になったが、さりとて、まとめて休みが取れても、どこに行くという当てはない。
今日は、かーたんが東京医療センターに検査に行ってきた。
大腸がんの手術をしてから、丸二年が経つ。
かーたんの健康を祈るばかりである。
写真は、昨日の夕飯@日高屋。
ゴールデンウィークはこんなものを食っている。
メーデーに鉄炉の工夫言葉なし 素閑
メーデーの紅一点の弁士かな 素閑
メーデーに公園の水したたりて 素閑
メーデーを歩む子供と老夫婦 素閑
メーデーに回る旋盤しばし止め 素閑
山里に還りメーデー思ひけり 素閑
俸給の残りメーデーコップ酒 素閑
山巓に明々メーデー十字架や 素閑
昼の月メーデー人の散りゆける 素閑
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