これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ちょっと自由が丘まで

2009年10月15日 21時51分10秒 | エッセイ
 20代の半ばだった頃、都の研修で1カ月ほど自由が丘の某短大に通ったことがある。
 5月初めの、さわやかな風が緑を揺らす季節だった。洒落た住宅街を抜けてキャンパスに到着すると、他大とおぼしき男子学生が、サークル勧誘のチラシを配っていた。
 弾けるようなティーンエイジャーにまぎれていたせいか、私までもが「お願いします」と小さな紙切れを渡された。もらったところで何の意味もないとわかっていたが、つい手が伸びた。
 教室に入ってすぐ、研修仲間にチラシを見せびらかした。
「見て見て、短大生に間違われちゃった~!!」
「へへへ、私ももらったわよ!」
 ちょっと年上の女性も、鼻高々でチラシを取り出した。
 最年長の明雄さんは、こちらを見もせず、素っ気なく答えた。
「後ろ姿だったんでしょう?」

 先日、15年ぶりに自由が丘に遊びに行った。可愛らしい雑貨を売っているお店に入り、こんなものを買った。



 バレエシューズのペンケースは私に、銀色の鏡は娘のミキに買った。本当はどちらも私が欲しかったのだが、欲張ってはいけない。
 夫に何もお土産がないとイジけてしまうので、別の店に入った。フリフリ、キラキラ以外のものを買わなければならない。
 あっ、これいいじゃん!!



 富山廣貫堂「やくぜんカレー」と、金沢大野の「醤油煎餅」が目に付いた。



 さらに軽井沢の「丸山珈琲」が気になって仕方ない。



 自由が丘まで行って、どこのお土産だよ、と自分に突っ込みを入れる。
 しょうもない買い物をしたあとは、ガイドをしてくれた地元の日本語教師、笹木美子さんが、自由が丘全開のお店に案内してくれた。
 まずは、行列のできる名店「モンサンクレール」である。小さな入口のドアにはパティシエ見習いのような男性がいて、交通整理をしていた。狭い店内にはすでに行列ができており、20人ほどがケーキを買うため並んでいる。奥のカフェから、「1時間待ち」との声が聞こえてきた。焼き菓子ならば、別のレジで受け付けるというので、詰め合わせを選んで買った。



 甘くて軽くて、病み付きになりそうな美味しさである……。
 それから、スペアリブで有名な「SHUTTERS(シャッターズ)」を回った。ここのスペアリブは柔らかくて、フォークだけで食べられるとのことだ。
 しかし、時間は4時になるところだった。食事という時間帯ではないから、お店は見るだけにして、サンプルの写真だけをお土産にした。



 デザートのアップルパイはかなりのボリュームらしいが、とても美味しそうだ。



 吉祥寺にも「SHUTTERS」があるようなので、今度夫を連れて行ってみたい。
 万一食べ切れなかったら、四次元胃袋を持つ夫に手伝ってもらえばよいのだ。
 翌日、モンサンクレールの箱を開けて驚いた。

 焼き菓子が半分しか残ってない……。

 犯人の夫が無邪気に「美味しかった♪」と喜んでいた。
 煎餅とカレーを食べなさいよ!!

※ 自由が丘に行くことになったいきさつは、こちらのアメブロ日記をご覧ください。
  関連リンク 笹木美子さんのブログ「☆ゆるかわ星のバニリン子♪」はこちらからどうぞ。



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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)

コメント (24)
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