これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2009年最後のヨーグルト

2009年12月31日 22時01分44秒 | エッセイ
 わが家では、夕食後のデザートにヨーグルトを食べる習慣がある。
 生協の「こんせんプレーンヨーグルト」がクリーミーでいい。



 これにストロベリーやブルーベリー、白桃、キウイ、ミックスなどのフルーツソースをかけていただくのだ。



 残念ながら、マンゴー&パッションソースは、「不味い」と不評だった。やはり、一番人気はストロベリー、二番手がブルーベリーといったところだろうか。

 今日は、夫がお茶屋さんに、お年賀の海苔を買いに行った。
「お茶屋のおばちゃんが、黒豆を煮たからどうぞって。おすそ分けもらった」
 夫が持ち帰った黒豆は、ジャムの小瓶に入っていた。



「ねえ、これ、ブルーベリーソースに似てない?」
 私は率直な感想を述べた。
「ああ、似てる似てる。気をつけないとな」
 夫は、自分に言い聞かせるように答えた。私の帰りが遅いときなど、夫がヨーグルトの支度をするのだが、何度間違えてジャムを使われたことか……。らっきょうや、にんにくたまり漬けではないだけ、まだマシだったが。
 煮豆が嫌いな娘は、不安な顔で「絶対間違えないでよ」と念を押した。

 年越し蕎麦のあと、今年最後のヨーグルトの出番となった。
「ブルーベリーにしよう」と私が言うと、娘がやけにしつこく確認する。
「その瓶は、本当にブルーベリーなんでしょうね? 黒豆じゃないよね?」
 必死な表情に、ついからかいたくなった。
「うーん、多分大丈夫」
「本当?」
「ブルーベリーがいつもより大きかったりして~!」
「豆じゃないか!」
 娘をかまうことに神経を集中していたせいか、手元がおろそかになっていたようだ。
 突然、娘が笑い出した。
「お、お母さん、スプーンが1個だけ……」
 娘はテーブルを指さし、体をくの字に曲げて笑い続けた。
 指の先を見ると、用意したはずのスプーンは、1本だけフォークだった……。



 2009年も、最後の最後まで、私らしく終わろうとしている。

 本年も、ご愛読ありがとうございました。
 来年もまた、皆さま方のお越しをお待ち申し上げております。
 よいお年を……。



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コメント (14)
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