晩秋は紅葉が美しい。
ちょうどこの時期、紅葉見物の旅行に出かけたこともあるが、どこも混雑していて大変だ。先週、土日返上で働いたこともあり、今年は紅葉を諦め、家でまったりと自由時間を満喫していた。
布団を干しにベランダに出ると、庭の桜から葉がこぼれ落ちてくる。そよ風にあおられ、ひとつ、ふたつと、軽やかに地面に舞い落ちる。なかなか風流ではないか。
桜の下は、さらに優雅な眺めである。黄色い葉、赤い葉、茶色の葉が色とりどりに散らばり、緑の雑草がアクセントとなって、一枚の水彩画のようだ。

へー。
自宅で紅葉を楽しめるとは思わなかった。
色づく秋を堪能し、ちょっと得した気分になる。
秋の日差しは優しい。春先から夏にかけては、うんざりするほど暑苦しい太陽が、待ったなしで照りつけてくるが、秋の太陽はソフトだ。冷たい魔女から守ってくれるような温かさを持ち、ジリジリと焼き焦がしたりしない。
それでも、先日、シミの治療で皮膚科に行ったとき、「この時期でも、油断せずに日焼け止めを塗ってくださいね」と医師から釘を刺された。だから、ベランダに出る前、真夏の盛りに使った「SPF50+」の強力日焼け止めを久々に取り出し、塗りたくるのを忘れなかった。
サンバイザーはいいよね……。
しばらくぶりに日焼け止めを塗ったので、サンバイザーはサボった。ついでに、外出時の日傘も省略した。なんたって、真夏じゃないのだから、それほど気をつかわなくていいだろう。顔にはさんさんと日光が降りそそいだが、日焼け止めがあれば安心だ。
ところが……。
夜、顔を洗うと、頬や目の周りが赤くなっているではないか!!
それだけではない。赤くなったところがピリピリして痛い。
うそっ、日焼けしちゃったの!?
私は呆然と鏡を見つめた。
あのとき、サンバイザーを使っていれば、日傘を差していれば、と後悔した。
だが、何か変だ。
真夏でも、日焼け止めひとつでガードできるのだから、秋の弱っちい日差しで赤く腫れあがるはずがない。となると、考えられる原因はひとつ。
日焼け止めでかぶれたんだ!!
強力なものほど、肌への負担が大きい。久々の使用で、私の敏感肌がノックアウトされたらしい……。
目の周りも頬も、皮を剥いた桃のような、薄いピンクに変わっている。
個人的には好きな色だが、顔には不向きである。
こんなところまで、色づかないでくれよ……。
紅葉するのは植物だけで十分だ。
早く、白い肌に戻りたい。

楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
ちょうどこの時期、紅葉見物の旅行に出かけたこともあるが、どこも混雑していて大変だ。先週、土日返上で働いたこともあり、今年は紅葉を諦め、家でまったりと自由時間を満喫していた。
布団を干しにベランダに出ると、庭の桜から葉がこぼれ落ちてくる。そよ風にあおられ、ひとつ、ふたつと、軽やかに地面に舞い落ちる。なかなか風流ではないか。
桜の下は、さらに優雅な眺めである。黄色い葉、赤い葉、茶色の葉が色とりどりに散らばり、緑の雑草がアクセントとなって、一枚の水彩画のようだ。


へー。
自宅で紅葉を楽しめるとは思わなかった。
色づく秋を堪能し、ちょっと得した気分になる。
秋の日差しは優しい。春先から夏にかけては、うんざりするほど暑苦しい太陽が、待ったなしで照りつけてくるが、秋の太陽はソフトだ。冷たい魔女から守ってくれるような温かさを持ち、ジリジリと焼き焦がしたりしない。
それでも、先日、シミの治療で皮膚科に行ったとき、「この時期でも、油断せずに日焼け止めを塗ってくださいね」と医師から釘を刺された。だから、ベランダに出る前、真夏の盛りに使った「SPF50+」の強力日焼け止めを久々に取り出し、塗りたくるのを忘れなかった。
サンバイザーはいいよね……。
しばらくぶりに日焼け止めを塗ったので、サンバイザーはサボった。ついでに、外出時の日傘も省略した。なんたって、真夏じゃないのだから、それほど気をつかわなくていいだろう。顔にはさんさんと日光が降りそそいだが、日焼け止めがあれば安心だ。
ところが……。
夜、顔を洗うと、頬や目の周りが赤くなっているではないか!!
それだけではない。赤くなったところがピリピリして痛い。
うそっ、日焼けしちゃったの!?
私は呆然と鏡を見つめた。
あのとき、サンバイザーを使っていれば、日傘を差していれば、と後悔した。
だが、何か変だ。
真夏でも、日焼け止めひとつでガードできるのだから、秋の弱っちい日差しで赤く腫れあがるはずがない。となると、考えられる原因はひとつ。
日焼け止めでかぶれたんだ!!
強力なものほど、肌への負担が大きい。久々の使用で、私の敏感肌がノックアウトされたらしい……。
目の周りも頬も、皮を剥いた桃のような、薄いピンクに変わっている。
個人的には好きな色だが、顔には不向きである。
こんなところまで、色づかないでくれよ……。
紅葉するのは植物だけで十分だ。
早く、白い肌に戻りたい。

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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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