これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

服は生協かイッセイミヤケ

2017年04月13日 20時17分13秒 | エッセイ
 タンスの中の半分以上が、生協で買った服かもしれない。
 生協は手軽で便利だ。カタログを見ながら、肉や牛乳と同じ注文書にブラウスなどの商品番号を書き、翌週届くのを待つだけ。サイズが豊富で7号があるし、綿100%のものも多く、価格の安さが魅力である。厚手のタートルが1900円台、ブーツカットのパンツが2900円台であれば、ためしに買ってみるかという気にもなる。ときには、チクチクするセーターや、イヤな臭いのするチュニックがあるけれど、返品票に記入して注文書と一緒に回収してもらえば、お金が返ってくるから安心だ。
 やれ、お買い上げ額5000円未満は送料600円いただきますだの、やれ、返品・交換はできませんだのと、融通の利かないことは言わない。裏起毛のチノパンは真冬に大活躍し、グレーのパンツスーツは3シーズン着ている。ただし、「それ素敵ね、どこで買ったの?」とお褒めの言葉をいただいたことはないし、縫製が雑、スナップの位置がずれているなんてこともあるのだが。
 小さな不満が重なると、大胆な行動につながるらしい。ある日、デパートをフラフラしていたら、はっと目を引くファッショナブルな服に出会った。イッセイミヤケだ。詳しくは「自分へのクリスマスプレゼント」や、「ボーナスが出た~!」をご覧になっていただきたい。どちらも着心地抜群で、薄手なのに暖かい。加えて、「面白い素材ね」とか「中はどうなっているの」などと興味を持ってもらえるところが気に入っている。
 卒業式前には、パリコレの商品も扱うという、イッセイミヤケに行ってみた。meやプリーツプリーズより遥かに高価なのだが、デザイン性の高さはピカイチだ。店員さんのおススメで、軽くて華やかな装いをコーディネートしてもらった。



 他にも、あれこれ欲しくなる。



 決して人目を引く服ばかりでなく、普段着として活躍してくれる服が欲しかった。



 誤算だったのは、私の買い物につき合っていただけの娘が「あら、このパンツいいじゃない」などと言い始めたことだ。店員さんは、ニッコリ笑顔で「着るだけでもどうぞ」と試着室に勧めてくれた。
 ところが、これが曲者なのだ。試着したら最後、柔らかな肌触りと体になじむ素材に離れがたくなり、どうしても欲しくなってしまう。
「ねえ~、これ買って。こんなにカッコよくて着心地のいい服持ってないよ」
 ……気持ちはよくわかる。結局、買ってやったのだが、私の分と合わせてカードの限度額ギリギリになってしまった。生協で節約している分を、一気に使い切った感じだ。
 でもまあ、死んだらお金は使えない。残したところで、ガッポリ相続税を取られるだけだ。だったら、シワシワのおばあちゃんになる前に、施設入居の資金だけは残して、好きな服を買うのもありだと思う。
 浪費しているうちに、イッセイミヤケに慣れてきた。ちょっと遠いけれど、買うなら横浜そごうに限る。ここには、me、プリーツプリーズ、イッセイミヤケの3店舗が揃っているし、限定商品も並ぶ旗艦店だそうだ。セゾンのポイントがたまるところも外せない。地元の池袋店とは劇的に品揃えが違うので、遠出するだけの価値はある。
 嘘だと思った方は、一度行かれて、試着してみてはいかが?


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (4)
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