これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ペンギンは語る

2019年09月08日 17時13分42秒 | エッセイ
 アドベンチャーワールドの見どころはパンダだけではない。
「次はペンギンを見よう」
 私が提案すると、夫も娘も「いいね~」と答えてくれた。
 みんなペンギンが好きなのだ。そもそも、「ペンギンは嫌い」という人にはまだお目にかかったことがない。
 アドベンチャーワールドには8種類ものペンギンがいる。エンペラーペンギン、キングペンギン、アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン、ケープペンギン、キタイワトビペンギン、フェアリーペンギンの8種で、かなり充実している。
 ペンギンは飛ぶことをやめ、泳ぐことに特化する方向に進化した鳥類らしい。イルカのように優雅に、水槽の中を泳ぐ姿に見とれてしまった。



 下から見上げると、空を飛んでいるかのようだ。



 ペンギンパレードなどのイベントもあったが、時間が合わないのでやむなく割愛。残念だな。



 ペンギンの知能は、さほど高くない。陸上に敵がいないことから警戒心もなく、野生のものであっても、人を見ると寄ってくるという。



 ガラスの前に立つと、アデリーペンギンが近づいてきた。
 二足歩行をする人間を「仲間」と認識するという説もあるが、そうなのだろうか。
 あれこれポーズをとり、何か言いたそうだ。
 チュー。



 のび~。



 横顔も撮って。



「ふふふ、可愛いね」
 いかつい夫も頬を緩めている。
 場所を移動すると、ヒゲペンギンがやってきた。



 ねえねえ、あっちに行ってみない?

 なーんて意味なのかしら。
 しばらく見ていると、ドボンと水に飛び込むペンギンがいた。必ず、頭から水に入るようだ。人間のように、足から飛び込んだりはしない。泳ぐ速さはそれぞれ違う。ピカチュウの「高速移動」のように、ダラダラ泳ぐペンギンたちの中を、バビューンと弾丸のようにすり抜けていくスピード狂も目についた。
「よくぶつからないね」
 もっと広い場所で泳がせてあげたいものだ。
 突然、一羽のペンギンがトビウオのように水から飛び出してきた。
「わっ」
 水中から大ジャンプをして、陸上にピタッと着地する。何という身体能力なのだろう。



 もっとも、「よっこらしょ」と岩によじ登るはずもないのだけれど。たまに、着地に失敗して、再び水に落ちる者もいた。見ていてまったく飽きない。
 屋外に出ると、ケープペンギンがいた。



 なに見てんだよ。

 あらあら、ご機嫌ナナメ?
 私はちらりと腕時計に視線を走らせた。
「あ、もう4時だ。写真撮ってタクシーに乗ろう」
 家族に退園を促し出口へ向かう。
 出口の途中に記念写真を撮ってくれるスタッフがいた。列に並ぶこと5分、すぐに順番が来て、みんなでパンダの帽子をかぶり集合写真を撮ってもらう。
 とても他人様には見せられないが、十二分に満喫できた証ではないか。大事に持ち帰ろう。
 次回は白浜の見どころをご紹介します!


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コメント (8)
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