交流のあるブロガーさんが、鹿児島県の平川動物園に行き、気持ちよさそうに眠っているコアラの写真をアップしていた。
コアラは実に愛らしい。家に連れて帰りたいくらいだ。
8年前、オーストラリアを訪れたときは、コアラを抱っこして記念写真の撮れるテーマパークに行った。ゴールドコーストのドリームワールドである。
日本では真冬のシーズンだったが、南半球のオーストラリアは盛夏で、非常に暑かった。私たち3人家族は、汗をかきかき、コアラの列に並んでいた。待つこと30分、ようやく順番が来たときのうれしさといったらない。
ぬいぐるみのような可愛いコアラを手渡され、私は大感激で受け取る。毛がフサフサしていて、体温が高い。コアラは抱っこに慣れているようで、おとなしく私の胸に収まった。
「お母さん、いいな……」
当時6歳だった娘が、恨めしそうにボソリとつぶやく。うう、耳が痛い。コアラの安全のためなのだろう、小さな子どもは抱っこさせてもらえないのだ。
まずは、私とコアラのツーショットを撮り、次に娘を入れて撮影した。
「Good」
英語は得意ではないが、観光地では何を言われているのかわかる。
次は夫の番だ。夫はでかい図体をしている上、人相が悪いのだが、見かけによらず、この日を楽しみにしていたらしい。パアッと花が咲いたような笑顔で両手を伸ばし、コアラを受け取った。
カメラマンがファインダーをのぞきこみ、いざ撮影というときだ。不思議なことに、先ほどまで静かだったコアラが急に暴れ出した。前足をバタつかせ、どう見ても「イヤイヤ」をしているようだ。
「Oh」
係員の、大柄なお姉さんが両手を差し出し、コアラを戻すよう促した。夫はコアラを返したが、置きみやげがあった。手の平に、黒い碁石のようなフンがついていたのだ。
「うわぁ~~!!」
夫が叫び声を上げ、地面にフンを叩きつけると、行列から小さな笑い声が漏れる。
コアラは、お姉さんの腕の中で安心したのか、すぐに落ち着きを取り戻した。彼女は夫に近寄り、再度コアラを引き渡す。夫はおそるおそる受け取り、写真の準備をしようとした。
ところが、このコアラ、後ろ足で夫の突き出た腹を蹴り、またもや激しく抵抗し始めた。夫が気に入らないのか、はたまた身の危険を感じたのか、必死で逃げようと頑張っている。
お姉さんは「ダメだ、こりゃ」という表情を浮かべ、コアラを回収した。夫は悲しそうな顔をしていたが、手の中を見て、もう一度叫んだ。
「うわぁ~~!!」
またもや、お約束のように、置きみやげが残されていたのだ。夫がフンを放り投げると、行列からは遠慮のない笑い声がとどろいた。私も娘も涙が出るほど笑ったが、係員のお姉さんまでもが口端を上げていた。
結局、別のコアラが連れてこられ、ようやく夫はコアラ抱っこで記念写真にこぎつけた。
だが、このコアラ、何やらおじいさんのようだ……。
お土産に、コアラの絵本を買ってきた。人形のように、動く目がついている。寝かせると閉じ、立たせるとパッチリ開くのだ。
うーん、超個性的……。
こんなコアラだったら、抱っこしたくないかも。
楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コアラは実に愛らしい。家に連れて帰りたいくらいだ。
8年前、オーストラリアを訪れたときは、コアラを抱っこして記念写真の撮れるテーマパークに行った。ゴールドコーストのドリームワールドである。
日本では真冬のシーズンだったが、南半球のオーストラリアは盛夏で、非常に暑かった。私たち3人家族は、汗をかきかき、コアラの列に並んでいた。待つこと30分、ようやく順番が来たときのうれしさといったらない。
ぬいぐるみのような可愛いコアラを手渡され、私は大感激で受け取る。毛がフサフサしていて、体温が高い。コアラは抱っこに慣れているようで、おとなしく私の胸に収まった。
「お母さん、いいな……」
当時6歳だった娘が、恨めしそうにボソリとつぶやく。うう、耳が痛い。コアラの安全のためなのだろう、小さな子どもは抱っこさせてもらえないのだ。
まずは、私とコアラのツーショットを撮り、次に娘を入れて撮影した。
「Good」
英語は得意ではないが、観光地では何を言われているのかわかる。
次は夫の番だ。夫はでかい図体をしている上、人相が悪いのだが、見かけによらず、この日を楽しみにしていたらしい。パアッと花が咲いたような笑顔で両手を伸ばし、コアラを受け取った。
カメラマンがファインダーをのぞきこみ、いざ撮影というときだ。不思議なことに、先ほどまで静かだったコアラが急に暴れ出した。前足をバタつかせ、どう見ても「イヤイヤ」をしているようだ。
「Oh」
係員の、大柄なお姉さんが両手を差し出し、コアラを戻すよう促した。夫はコアラを返したが、置きみやげがあった。手の平に、黒い碁石のようなフンがついていたのだ。
「うわぁ~~!!」
夫が叫び声を上げ、地面にフンを叩きつけると、行列から小さな笑い声が漏れる。
コアラは、お姉さんの腕の中で安心したのか、すぐに落ち着きを取り戻した。彼女は夫に近寄り、再度コアラを引き渡す。夫はおそるおそる受け取り、写真の準備をしようとした。
ところが、このコアラ、後ろ足で夫の突き出た腹を蹴り、またもや激しく抵抗し始めた。夫が気に入らないのか、はたまた身の危険を感じたのか、必死で逃げようと頑張っている。
お姉さんは「ダメだ、こりゃ」という表情を浮かべ、コアラを回収した。夫は悲しそうな顔をしていたが、手の中を見て、もう一度叫んだ。
「うわぁ~~!!」
またもや、お約束のように、置きみやげが残されていたのだ。夫がフンを放り投げると、行列からは遠慮のない笑い声がとどろいた。私も娘も涙が出るほど笑ったが、係員のお姉さんまでもが口端を上げていた。
結局、別のコアラが連れてこられ、ようやく夫はコアラ抱っこで記念写真にこぎつけた。
だが、このコアラ、何やらおじいさんのようだ……。
お土産に、コアラの絵本を買ってきた。人形のように、動く目がついている。寝かせると閉じ、立たせるとパッチリ開くのだ。
うーん、超個性的……。
こんなコアラだったら、抱っこしたくないかも。
楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
寝る前に読む絵本じゃありません!!
しかもおなか減ってるし!!(笑)
最近、また騒動で話題になっている野性のニホンザルもそれぐらいおとなしけりゃねぇ…。
しかし一番可愛そうだったのはミキちゃんだね…触らせて貰えたのかな?
あはは、お気に召しませんでしたか~?
幼い甥と姪に見せたら、しきりに目を触っていましたね。
インパクト強すぎ(笑)
ページをめくると、コアラがカンガルーに変わります。
まつ毛バサバサのカンガルーも不気味でした。
コアラはよく訓練されている感じ…。
ちゃんとカメラを見るし、おとなしかったよ。
だから、夫のほうに行ったとき、豹変したのが不思議だった。
男性に、痛い思いをさせられたことがあるとか??
ニホンザルは怖い~!
民家に侵入したりして、乱暴狼藉を働くらしいね。
知恵もあるから困りもんです。
あっ、ホントだ!
コアラと2人で(?)撮った写真も愛くるしいの。
でも、夫のコアラは、「どうでもいいから、早く終われ」って感じだね(笑)
ミキは、一応背中をなでたりして、コアラに触っていたよ。
抱っこしたけりゃ、働くようになってから、自分のお金で行ってきなさい!
芸人のコアラだったのかもね。
それにしても旦那さんには痛い思い出だったかな。
コアラは縫いぐるみのようにかわいいです~
「コアラ抱っこ」ってどんな抱き方だろう、って想像しちゃっいましたよ(爆)
旦那さん、災難でしたね。
うちの旦那だったら一度でこりて、もう抱こうと思わないだろうな~。
砂希さんの旦那さんって、なんだか可愛らしいですよね♪
絵本のコアラ。怖いです!!
ご主人には悪いけど、
読んでて、私も笑っちゃいました(^^;)
何が気に入らなかったんでしょうね~?
コアラ、やっぱり可愛いです。
私も抱っこしたーい!
モフモフしたーい!
絵本のコアラ・・・1度見たら忘れられない顔ですね(笑)
でも二度もお土産をもらい、さぞウンがついたのでは?
現地で宝くじ等 買われませんでしたか?
ダンナ様が抱っこしているコアラは、酸いも甘いも噛み分けた風情。
えっ? コアラはユーカリだけですって?