今年のクリスマスも、ガンプラ屋敷こと妹の家に親族が集まり、パーティーをした。
玄関のチャイムを鳴らし、娘や夫と中に入る。
「こんばんは。カニグラタンとフルーツ持ってきたよ」
「こんばんは。今、チキンを焼いているから、もうちょっと待って」
妹は準備に忙しそうだ。
そして、妹の夫である義弟は、ゲストのために、クリスマスツリーにとびっきりの飾りつけをした。
「おおっ!!」
「すご~い!」
これは素晴らしいアイデア。ツリーと組み合わせても違和感がない。
「てっぺんには、地球連邦軍のマークがあるんだよ」
星の代わりに輝くシンボルは、義弟の手作りだそうな。器用さに、ひたすら感心する。
「あ、あれも面白いよ」
娘が指さした先には、風変わりなサンタがいた。
「はははっ」
「似合ってる」
こちらの衣装も手縫いらしい。連日、朝早くから夜遅くまで働いている中で、趣味のための時間を捻出するとは脱帽である。
「じゃあ、そろそろお料理を並べましょ」
テーブルに皿を置くと、急にお腹がすいてくる。どれも美味しそうだ。
「あれ?」
何やら、ひとつだけ浮いた小鉢が……。
田作り……。
「カルシウム補給もしないとね。カッカッカッ」
母が得意顔で白い歯を見せた。どう考えても、これはクリスマスの料理ではない。
「じゃあ、乾杯しましょ。ヴーヴ・クリコを買ってきたのよ」
「ブウブウ?」
語呂はよくないが、姉が持参したシャンパンは、かなり高価なものらしい。
「かんぱーい」
ピリッと引き締まるような味がした。
「生ハム美味しい」
「サラミもあるよ」
「こっちのカニはバター醤油炒めだけど、あっちは味がついてないから、ポン酢つけて」
「いい匂い」
「殻はこのボウルに入れよう」
「ティッシュとって」
親族ならではの安心感で、宴会は遠慮なしに進んでいく。
「はっ」
気がついたら、田作りを頬張っていた。まあ、これはこれでいいか。
「じゃあ、ケーキにしよう」
食事のあとはスイーツタイムだ。
「ふっふっふ」
義弟が不敵な笑みを浮かべ、白い箱を取り出した。
「シャアザクケーキだ!」
噂には聞いていたが、まさかここでお目にかかれるとは。
写真を撮り大騒ぎしていたら、姉の夫、つまり義兄が静かに立ち上がった。
「ふふん」
彼もまた、ケーキを買ってきてくれたのだ。
しかも、スイカペンギンのクリスマスデコレーションを。
「ああっ、こっこれは!」
JR東日本勤務の義兄は、鉄道マニアの本領を発揮し、これまたレアなケーキの登場となった。
シャアザクとスイカペンギンは、バチバチと火花を散らし……てはいないようだ。
一応、イチゴのデコレーションもあったのだが、強烈な個性を持つ2つのケーキの前では影が薄すぎ、写真をアップする気にもなれなかった……。
「いただきまぁす」
お味のほうは、断然スイカペンギンのほうが上だったが、こんなに盛り上がったクリスマスは久々かもしれない。
来年のクリスマス会まで、あと362日。
私も何か考えようっと。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
玄関のチャイムを鳴らし、娘や夫と中に入る。
「こんばんは。カニグラタンとフルーツ持ってきたよ」
「こんばんは。今、チキンを焼いているから、もうちょっと待って」
妹は準備に忙しそうだ。
そして、妹の夫である義弟は、ゲストのために、クリスマスツリーにとびっきりの飾りつけをした。
「おおっ!!」
「すご~い!」
これは素晴らしいアイデア。ツリーと組み合わせても違和感がない。
「てっぺんには、地球連邦軍のマークがあるんだよ」
星の代わりに輝くシンボルは、義弟の手作りだそうな。器用さに、ひたすら感心する。
「あ、あれも面白いよ」
娘が指さした先には、風変わりなサンタがいた。
「はははっ」
「似合ってる」
こちらの衣装も手縫いらしい。連日、朝早くから夜遅くまで働いている中で、趣味のための時間を捻出するとは脱帽である。
「じゃあ、そろそろお料理を並べましょ」
テーブルに皿を置くと、急にお腹がすいてくる。どれも美味しそうだ。
「あれ?」
何やら、ひとつだけ浮いた小鉢が……。
田作り……。
「カルシウム補給もしないとね。カッカッカッ」
母が得意顔で白い歯を見せた。どう考えても、これはクリスマスの料理ではない。
「じゃあ、乾杯しましょ。ヴーヴ・クリコを買ってきたのよ」
「ブウブウ?」
語呂はよくないが、姉が持参したシャンパンは、かなり高価なものらしい。
「かんぱーい」
ピリッと引き締まるような味がした。
「生ハム美味しい」
「サラミもあるよ」
「こっちのカニはバター醤油炒めだけど、あっちは味がついてないから、ポン酢つけて」
「いい匂い」
「殻はこのボウルに入れよう」
「ティッシュとって」
親族ならではの安心感で、宴会は遠慮なしに進んでいく。
「はっ」
気がついたら、田作りを頬張っていた。まあ、これはこれでいいか。
「じゃあ、ケーキにしよう」
食事のあとはスイーツタイムだ。
「ふっふっふ」
義弟が不敵な笑みを浮かべ、白い箱を取り出した。
「シャアザクケーキだ!」
噂には聞いていたが、まさかここでお目にかかれるとは。
写真を撮り大騒ぎしていたら、姉の夫、つまり義兄が静かに立ち上がった。
「ふふん」
彼もまた、ケーキを買ってきてくれたのだ。
しかも、スイカペンギンのクリスマスデコレーションを。
「ああっ、こっこれは!」
JR東日本勤務の義兄は、鉄道マニアの本領を発揮し、これまたレアなケーキの登場となった。
シャアザクとスイカペンギンは、バチバチと火花を散らし……てはいないようだ。
一応、イチゴのデコレーションもあったのだが、強烈な個性を持つ2つのケーキの前では影が薄すぎ、写真をアップする気にもなれなかった……。
「いただきまぁす」
お味のほうは、断然スイカペンギンのほうが上だったが、こんなに盛り上がったクリスマスは久々かもしれない。
来年のクリスマス会まで、あと362日。
私も何か考えようっと。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
シャアザクケーキもあったか。
いやー、甲乙つけがたいですね。
義兄さんと義弟さん、はりあってますか?
ツリーといい、砂希さんのお宅のクリスマスパーティーはホント楽しそう。
腹を空かして集まるんだろうから、中には栄養がある物が1品あるのは良い事だね。
どこかで見た事があると思ったら電車のスイカのキャラか…。最近は、こういう目→(^^)じゃなく、目がクリッとしたキャラも多いね。それはそれで愛嬌があると思ったけど。
楽しいクリスマスになりましたね。ウチではサーティーワンのアイスケーキで済ませました。大部分は息子君が食べちゃいましたよ。
今年もあと少し。来年もよろしくお願いしますね。
びっくりしました。
ガンダム好きは身近にもいるけれど、
ここまで徹底しているのは…
これが砂希さんを育んだ基礎環境なんですね~
スイカペンギンケーキ、食べたいです。
演出上、張り合っていることにしました(笑)
実際は何も感じていないようですね。
共通の話題も少ないし。
シャアザクケーキは冷凍ものだそうです。
こんなに大きくせず、一人分サイズにして、中をクリームにすれば美味しくなるのに。
ザクとうふはまあまあでした(笑)
動物性たんぱく質過多のパーティーでした。
たぶん、Yanoさんはローストビーフくらいしか食べられないんじゃないかなぁ。
いつも食べ過ぎて困るから、今回は前もって調整したのよ。
そのかいあって、いい感じにまとまりました。
スイカペンギンは、切り分けたピースに目だけ載っていると、不気味な感じで怖かった(笑)
プレゼントは硬くて食べられなかったみたい。
そういえば、ハートのお皿をアップしていましたね。
うちも何年か前はアイスケーキを買ったときがありました。
冷やす場所に困ったおぼえが…。
バラエティパックが手頃かも。
来年もよろしくお願いしま~す!
義弟と甥が、ガンプラ作りに精を出しているみたいです。
私も刺激され、お正月には何かしたくなりました。
創作活動はいいですね。
ガンダムが好きな人に、この記事は喜ばれると思います。
でも、そうじゃない人には「またか」と舌打ちされる恐れが…。
ひとまず、書きたいものを書きました。
気分爽快です(笑)
今年は一段と、盛り上がりましたね。
ツリーの飾りもサンタも、そしてケーキもガンダム!
その心意気、素敵です。
それに負けないスイカペンギンと、最強の田作り。
・・・みなさん、濃いですね。
はい、楽しかったです♪
全部で11人集まったのですが、ガンプラ達とシャア、スイカペンギンなども加わり、、もっと多い印象が(笑)
子どもたちも大きくなりました。
あと何年、こういうスタイルの宴会ができることやら。
田作りには閉口しましたが、無意識に食べていた自分が怖い。
来週も新年会があります。
メニューを考えておかなくては。