大学1年の娘は印象派が好き。
「モネが『印象、日の出』を公開したとき、未完成の絵みたいだとバカにされて、印象派と呼ばれるようになったんだって。中学の美術の先生が言ってた」
その「印象、日の出」が21年ぶりに日本にやってくるのだからたまらない。
「やった、やった! 絶対見に行こう」
場所は、東京都美術館。オシャレなレストランが2つ、カフェが1つあり、ショップや美術情報室も充実した居心地のよいところである。
9月19日から始まった展示だが、10月に入ってからも混んでいた。ただし、作品数は90点のみなので、並べば近くでじっくり堪能できる。
リーフレットから、いくつか気に入った絵を紹介してみよう。
「トゥルーヴィルの海辺にて」
左の女性はモネの妻であるが、水着を着ていない。当時はなかったのだろう。
私の感覚では、泳がないなら海に来る意味がない。でも、この時代の人々は、寄せては返す波や、果てしなく広がる青い海原を見て、十分楽しめたようである。
「オランダのチューリップ畑」
この絵は、水平線の高い位置、色彩などから浮世絵の影響が見てとれるそうだ。私は緑の空が印象に残った。
クライマックスは、やはり「印象、日の出」
モネ展は12月13日まで開催されるが、この絵は10月18日までしか展示されない。
「朝日のオレンジ色には、希望とかワクワク感が詰まっているよね。だから好きなんだ」
娘は興奮して、絵を見る人の列に加わった。最初は近くで、次は離れたところから心ゆくまで。
モネは「モティーフの狩人」と評されたという。さまざまな風景の中から、絵になる景色を素早く切り取り、形にする能力が高かったとか。きっとこの絵も、迷わず構図を決め、勢いよく絵筆を走らせて、イメージ通りに仕上げたのであろう。
とりわけ、透明感のある淡い色づかいには惹かれる。娘のみならず、私も見ることができてうれしい。
「バラの小道、ジヴェルニー」
一方で、最晩年の絵はよくわからない。展示のラストであったが、ここは足早に通り過ぎた。
おみやげに、「睡蓮」のクリアファイルと
「印象、日の出」のA4ポスターなどを購入した。きれいな額縁を買って、部屋に飾りたいと娘にねだられたのだ。美しいものがあれば、乱雑な部屋も多少は片づくかもしれない。
ランチは美術館内のレストランで、モネ展期間限定コースをいただいた。
素敵な絵を見て、美味しい料理を食べる。何とぜいたくな一日だろう。
公園口から駅に入ると、カフェがあった。急にカフェラテが飲みたくなり、呼ばれるようにドアをくぐる。
ここのカップは上野らしくパンダ、ラテアートはクマである。
飲むのがもったいないくらい可愛いし、味もいい。
「あっ」
さらに驚いたことに、壁には「印象、日の出」のポスターが、額縁に入って飾られているではないか。
そうそう、これこれ。
「印象、日の出」のある部屋は、明るく照らされている。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「モネが『印象、日の出』を公開したとき、未完成の絵みたいだとバカにされて、印象派と呼ばれるようになったんだって。中学の美術の先生が言ってた」
その「印象、日の出」が21年ぶりに日本にやってくるのだからたまらない。
「やった、やった! 絶対見に行こう」
場所は、東京都美術館。オシャレなレストランが2つ、カフェが1つあり、ショップや美術情報室も充実した居心地のよいところである。
9月19日から始まった展示だが、10月に入ってからも混んでいた。ただし、作品数は90点のみなので、並べば近くでじっくり堪能できる。
リーフレットから、いくつか気に入った絵を紹介してみよう。
「トゥルーヴィルの海辺にて」
左の女性はモネの妻であるが、水着を着ていない。当時はなかったのだろう。
私の感覚では、泳がないなら海に来る意味がない。でも、この時代の人々は、寄せては返す波や、果てしなく広がる青い海原を見て、十分楽しめたようである。
「オランダのチューリップ畑」
この絵は、水平線の高い位置、色彩などから浮世絵の影響が見てとれるそうだ。私は緑の空が印象に残った。
クライマックスは、やはり「印象、日の出」
モネ展は12月13日まで開催されるが、この絵は10月18日までしか展示されない。
「朝日のオレンジ色には、希望とかワクワク感が詰まっているよね。だから好きなんだ」
娘は興奮して、絵を見る人の列に加わった。最初は近くで、次は離れたところから心ゆくまで。
モネは「モティーフの狩人」と評されたという。さまざまな風景の中から、絵になる景色を素早く切り取り、形にする能力が高かったとか。きっとこの絵も、迷わず構図を決め、勢いよく絵筆を走らせて、イメージ通りに仕上げたのであろう。
とりわけ、透明感のある淡い色づかいには惹かれる。娘のみならず、私も見ることができてうれしい。
「バラの小道、ジヴェルニー」
一方で、最晩年の絵はよくわからない。展示のラストであったが、ここは足早に通り過ぎた。
おみやげに、「睡蓮」のクリアファイルと
「印象、日の出」のA4ポスターなどを購入した。きれいな額縁を買って、部屋に飾りたいと娘にねだられたのだ。美しいものがあれば、乱雑な部屋も多少は片づくかもしれない。
ランチは美術館内のレストランで、モネ展期間限定コースをいただいた。
素敵な絵を見て、美味しい料理を食べる。何とぜいたくな一日だろう。
公園口から駅に入ると、カフェがあった。急にカフェラテが飲みたくなり、呼ばれるようにドアをくぐる。
ここのカップは上野らしくパンダ、ラテアートはクマである。
飲むのがもったいないくらい可愛いし、味もいい。
「あっ」
さらに驚いたことに、壁には「印象、日の出」のポスターが、額縁に入って飾られているではないか。
そうそう、これこれ。
「印象、日の出」のある部屋は、明るく照らされている。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
母娘の関係も良さそうで、もう娘さんに力を注ぐ必要ほとんど無さそうですね。あとは決まった年にやって来る成人式と就職、いつか来るであろう結婚式とその後の共同生活を見守るという結果を鑑賞(見て)いくだけ…。
書いてるうちになんかあんまりブログ記事の内容と関係無いコメントになっちゃいましたが、こんなこと思っちゃいましたわ。
私も絵画を見て育ったわけじゃないです。
美術館に行く習慣がついたのは、40代になってからですし。
娘を連れて行く理由は、一人で行くのがイヤだから(笑)
映画なんかは一人のほうが便利ですけどね。
決して英才教育をしたかったというわけではないのに、好きな絵があるとウレシイです。
娘が結婚してからは、新しい家庭に顔を突っ込まないよう気をつけます(笑)
夫に先立たれるでしょうから、一人で生きていけるか心配です。
まあ、何とかなるさぁ~。
お嬢さんのように「好きな絵!」って語れるのは楽しいことですよね。
でも、後になって、自分の「好き」はちょっと浅はかだったことに気付きました。
印象派の絵は鑑賞の立ち位置が大事じゃありませんか?
我流の私は、近づきすぎていました。
一歩、二歩、三歩、下がって見る方がステキ!
「最初は近くで、次は離れたところから心行くまで」
お嬢さんはお母様の薫陶のおかげで、自然とそういうことも習慣づいているのですね。
素敵、ステキ!
ですね~。
絵画は距離が大事。
それを私に教えてくれたのは、エッセイ教室の先輩でした。
教室のみんなとブリヂストン美術館に行ったことがあります。
「この絵は、この位置から見ると一番いいわよ」という彼女の言葉に従うと、やはり印象が変わるんですね。
近ければ近いほどいい、なんて固定概念は幻想でした。
ルノワールは、その彼女が一番好きな画家です。
もっとも女性を美しく描くことができるんですって。
肌の色が透き通って見えますもの。
ルノワール展はいつやるのかしらん。
でも 同行者のいない私はおひとり様だから、行きやすいかもですね。
印象、日の出。素晴らしい色合いです。私も、直で見たくなりました。
でも、印象派が好きというと、お前は美術わかってないだろうと思われるような気がして…
なんていうのは偏見だとは思うのですけどね。
ルーブルもオルセーもプラドも行きましたが、プラドなんて難解で。
東京美術館は今頃の時期に企画展を開いているようですね、前はルノワールだったかと…?
この流れから行くと来年はゴッホあたりでしょうか…
モネの絵は遠近法を取り入れているということでしょうか?
ずいぶん粗末に飾られていると思ったけど、リーフレットを床に置いて写したのですね(笑)
おいしそうなお肉です♪
ええ、この色がいいんです。
ベタベタ塗りたくっていませんからね。
ナチュラルメークのお姉さんと言ったところでしょうか。
すっぴんだとダメかも…。
一人で行くことも多いです。
時間のあるときに、フラッと見に行かれるところが便利ですよね。
いつでも行かれると思わず、思い立ったが吉日で行動しなくては。
昨日から始まりましたね。
三菱一号館美術館でプラド展が。
あの美術館は好きですが、難解なんですか。
私には無理かしら。
でも、時間があったら見てみたいです。
エルミタージュなんかもよさそうですね。
印象派にもランクがあると思います。
モネにも適当な絵がありましたよ(笑)
さっすが~、私の目的をよく見抜いていらっしゃる♪
美術鑑賞も目的のひとつですが、ランチの魅力には勝てません。
しかし、それを隠すため、あえて記事にはそっけない文章を添えて…(笑)
鴨肉は美味しかったですよ。
モネは狩猟も趣味のひとつだったようで、それをイメージしたようです。
でも、鴨を獲るのは簡単すぎでしょう。
猪あたりにしてほしかったです。