風と水の記憶 Mitsuhiro's Photo Page/ 田谷光宏

日常のこと。旅先のこと。生き物達のこと。つれづれを写真と一緒に。

繁殖行動をするアラスカのシャチ

2010-02-22 22:30:11 | アラスカ
南アラスカ・プリンスウィリアム湾。
突然、シャチが不規則な動きをしだしました。あっちこっち動き回ります。そのうちにそれが繁殖行動であると解りました。海面上にお腹を上に向けたオスのシャチがペニスを出しています。メスのシャチを追い掛け回して激しいやり取りをしていました。
普段ペニスは体の中にしまわれています。邪魔なんでしょうね。
アラスカの海を旅していて写真を撮っていますと、写りこんでくる色は、青・黒・白・緑・・・
こんな中でシャチのペニスの色は鮮やかに目に飛び込んできます。
30分ほど鬼ごっこを繰り返していたシャチはやがて再び普段の泳ぎに戻りました。
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南アラスカ シャチのポッド

2010-02-12 23:43:14 | アラスカ
南アラスカのシャチのポッド(母系家族の集団)。
アラスカ・プリンスウィリアム湾の夏はシャチの姿が頻繁に見られます。個体識別も進んでいて家族構成も把握できています。ここで見られる殆どのシャチが魚食が主なようです。夏には川に鮭が登って来ます。その鮭を狙ってシャチたちも集まってきます。
近年、鮭の遡上時期が乱れています。何時この海を訪れればシャチをよりよく観察できるか、予想が難しくなっています。
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ザトウクジラ 子供

2010-02-07 21:36:08 | アラスカ
 前出のザトウクジラとシャチの接近遭遇の画があります。この両者のにらみ合いの後、シャチは渋々遠ざかり、ザトウクジラに安息の時間が来ました。
 ここではザトウクジラたちは一日中餌(小型のニシン)を獲っています。なので、危機が去った後はまた食事の時間になり、皆、海深く潜ってゆきました。ところが、さきのシャチが狙っていたと思われる子供のクジラは一緒に潜ってゆくことがまだできません。ひとり取り残された子クジラは自分の近くに母さんほどの大きさのものが浮いているのを見つけました。撮影者の乗る船です。彼は船に近づき、船の周りを泳ぎ始めました。(ザトウクジラはよく母クジラの代わりに群れの一頭がベビーシッターのように子供をお守りすることがあるようです。)
 そのうちに船の上で何か動いているものがあると思ったのでしょうか、船体の直ぐ脇から顔を出してこちらを見ようとしました。それがこの画です。真ん中下に目があります。その脇を上方に伸びる筋が口です。画の上が口先になり、左側がお腹方向。右側に少し盛り上がっているところが噴気孔、鼻です。まだ子供なので鼻も小さく、フジツボもあまり付いていません。
 好奇心旺盛なやんちゃです。
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ザトウクジラとシャチ

2010-02-01 22:53:32 | アラスカ
南アラスカのある海域で遭遇した景色です。
十数頭のザトウクジラの群れに7,8頭のシャチが急接近しました。

ザトウクジラの集団の中に小さな子供がいました。おそらくその子供を狙ってシャチがザトウクジラに接近したのだと思います。ザトウクジラはいっそうコンパクトな固まりになりましたが群れが混乱しているのが良く判ります。おそらく子供クジラを真ん中にして守っているものと思われます。シャチはザトウクジラの周りを泳ぎます。しばらくのにらみ合いの末、シャチは諦めたようでクジラから離れてゆきました。
正直に言いますと「襲え!」と思ったことは事実です。シャチがザトウクジラを襲うシーンは想像しただけでも凄いものです。結局想像するだけで終わってしまいました。それでも、この後にもうひとつ、オマケの楽しいことが起こりました。

つづく
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