群馬県烏川河岸。コガモ、オナガガモ、マガモ、カルガモなどのカモ類が見られました。
写真はスローシャッターで流し撮りをしたもの。顔が止まって写っているので成功例(自分の写真としては)になるのかもしれません。
動物を写真に止める際、動き回る被写体を高速連射で追いかけることを普通にします。10コマ/秒,などというすごい機能を近頃のカメラは搭載しています。連射を多用すれば大量の画像がメディアに保存され、しかも同じような画が永遠と並ぶことになります。その結果、画像の整理時、撮影者を苦悩の淵に追い込むことになります。そして多くの削除画像(近頃は選別外画像になることが多いけれど)を産む事になります。
また、この写真のようにスローシャッターで流し撮りなどした場合、自分の技量が全く追いついておらず、削除の山を築く事になります。
自分は好きなものを写真に撮っているので、ほとんどの画像に愛着があります。それらは自分の愛するものたちですから。それが意に反して大量削除になるのです。
例えば産卵のために川を遡るサケ。鳥に狙われ、クマに追われ、岩に体をぶつけながら、必死に上流を目指します。その遡上の際に痛んだ体から剥がれ落ち、水疱の中に消えていく一枚の鱗のような写真たち。
自分は果たしてサケ本体なのか、剥がれ落ちた鱗なのか。