晩秋の棚田風景、古琵琶湖層に400万年前を見る。
お腹がすけば「忍者ちらし」、そして初体験の「拓本」。
おまけに「二胡の演奏」まである
なんと盛りだくさんのメニューであることか!
そんなこととは露知らず、気軽に参加させていただきましたが、
終わるころには心は充実、目に焼き付けた風景、ポンポンポンと拓本に夢中になってる自分。
微妙なポンポン加減が難しかったので、再挑戦もあるかもしれぬ…
そんな様子を見てやってくださいな。
🚙での往路、集合場所近くで出会いました、
皇帝ダリアです
*実施日時(参加日)は、2022/11/27(日)/10時~15時30分
*集合場所は、西山公民館前広場(西山棚田の近く)
*内容
≪「国指定棚田地域」に指定された「西山の棚田」周辺にある神社や
古琵琶湖層が露出した崖などの名所、棚田が見渡せる展望公園などを散策し、
西山を彩る豊かな自然の中で昼食休憩します。
その後は古民家へ移動し、古瓦や小物などで拓本体験!
オリジナルの道具を使って和紙にポンポンとしていきます。
そして二胡の生演奏とお菓子でティータイム、盛り沢山なプログラム≫
*案内人:松本さん、清水さん、山田さん
①集合場所の「西山公民館前広場」、実は「旧新居小学校分教場」跡地、
約60年前までここに通っていたという子どもたち、
今は70歳も疾うに過ぎたでしょうか…低学年の間は分教場で学び、
中学年以降になると本校(新居小学校)へ、当時は多分徒歩だったと思われます。
左側に「芭蕉」さんの句碑
「蛇くふと きけば恐し 雉の声 ばせを」があります。
建立は、1967年10月12日とのこと。
右側は「新居小学校分教場跡地」の碑。
スタートの時点で歴史がいっぱい詰まっているのです。
訪問地②【果号寺&シブナシガヤ(国指定天然記念物)】(Wikipediaより)
1932(S7)年7月25日に国の天然記念物に指定され、みえの樹木百選にもなっています。
≪シブナシガヤ(渋無榧)はカヤの変種で、種子の胚乳についている渋皮が全く存在しない、
もしくはあっても取れやすいといった特徴がある。≫
当日の説明では、国指定の天然記念物のシブナシガヤは全国で3本であった。
1本は、「高倉神社のシブナシガヤ」(東高倉)。
岐阜県養老郡上石津町(現大垣市)に生育していた「多良のシブナシガヤ」は、
枯死したため指定解除されているので、現在は日本で2本!しかない、とのことでした。
『本尊阿弥陀如来坐像』
この仏様(鎌倉初期と推定される)には、胎内仏がおられるそう。
修理の際に大きさこそ異なれ「ウリ二つ」生き写しの仏さまであったとか。
本堂の格天井には「植物の絵」がいっぱい、
住職の奥様が「シブナシガヤの実」を煎ってくださりお土産に頂く。
とても元気なカシの木で江戸時代から植わっているが、
今なお「実」をたくさんつけているそうです。
そして、境内には「蓮鉢」がたくさん、花のない時期メダカが泳ぐ。
訪問地③【古琵琶湖層湖底体積層露出崖】
伊賀盆地をはじめ滋賀県から三重県の県境約50㎞にわたり、
「古琵琶湖層群」と呼ばれる地層が深さ1500mで続いています。
この地層は今から約400万年前にこの地域にあったのです。
琵琶湖の祖先と言うか、琵琶湖の原型となる湖、すなわち
約400万年前に我が住む伊賀市あたりに小さな湖=大山田湖があった。
それが地殻変動によりどんどん現在の琵琶湖に移動していった、ということですね。
その地層がココ「西山地区」で剥き出しに残っているわけです、
これ「伊賀焼」の土の元!です。
では、その地層を見に行きましょう~
大山田平田で出土した「イガタニシ」も見せていただきました。
同じ地層がつながっているんですね…
黒く見える部分がいわゆる「古琵琶湖湖底層」で、いまだに湿潤しています。
この粘土質の土のおかげの苦労話を聞かせていただきました、
土に対する苦労もあり、伊賀の気候風土もあり、そのおかげで
「美味しいお米」が作られている!
当たり前のように「旨い米」を毎日食べられること、ほんまに感謝です。
そしてこの粘土は「伊賀焼」の元!にもなっているわけです。
壮大な「古琵琶湖湖底」がクッキリ見えます、
教えてもらわなければ行けない…400万年前をここに見た!
つづく
お腹がすけば「忍者ちらし」、そして初体験の「拓本」。
おまけに「二胡の演奏」まである
なんと盛りだくさんのメニューであることか!
そんなこととは露知らず、気軽に参加させていただきましたが、
終わるころには心は充実、目に焼き付けた風景、ポンポンポンと拓本に夢中になってる自分。
微妙なポンポン加減が難しかったので、再挑戦もあるかもしれぬ…
そんな様子を見てやってくださいな。
🚙での往路、集合場所近くで出会いました、
皇帝ダリアです
*実施日時(参加日)は、2022/11/27(日)/10時~15時30分
*集合場所は、西山公民館前広場(西山棚田の近く)
*内容
≪「国指定棚田地域」に指定された「西山の棚田」周辺にある神社や
古琵琶湖層が露出した崖などの名所、棚田が見渡せる展望公園などを散策し、
西山を彩る豊かな自然の中で昼食休憩します。
その後は古民家へ移動し、古瓦や小物などで拓本体験!
オリジナルの道具を使って和紙にポンポンとしていきます。
そして二胡の生演奏とお菓子でティータイム、盛り沢山なプログラム≫
*案内人:松本さん、清水さん、山田さん
①集合場所の「西山公民館前広場」、実は「旧新居小学校分教場」跡地、
約60年前までここに通っていたという子どもたち、
今は70歳も疾うに過ぎたでしょうか…低学年の間は分教場で学び、
中学年以降になると本校(新居小学校)へ、当時は多分徒歩だったと思われます。
左側に「芭蕉」さんの句碑
「蛇くふと きけば恐し 雉の声 ばせを」があります。
建立は、1967年10月12日とのこと。
右側は「新居小学校分教場跡地」の碑。
スタートの時点で歴史がいっぱい詰まっているのです。
訪問地②【果号寺&シブナシガヤ(国指定天然記念物)】(Wikipediaより)
1932(S7)年7月25日に国の天然記念物に指定され、みえの樹木百選にもなっています。
≪シブナシガヤ(渋無榧)はカヤの変種で、種子の胚乳についている渋皮が全く存在しない、
もしくはあっても取れやすいといった特徴がある。≫
当日の説明では、国指定の天然記念物のシブナシガヤは全国で3本であった。
1本は、「高倉神社のシブナシガヤ」(東高倉)。
岐阜県養老郡上石津町(現大垣市)に生育していた「多良のシブナシガヤ」は、
枯死したため指定解除されているので、現在は日本で2本!しかない、とのことでした。
『本尊阿弥陀如来坐像』
この仏様(鎌倉初期と推定される)には、胎内仏がおられるそう。
修理の際に大きさこそ異なれ「ウリ二つ」生き写しの仏さまであったとか。
本堂の格天井には「植物の絵」がいっぱい、
住職の奥様が「シブナシガヤの実」を煎ってくださりお土産に頂く。
とても元気なカシの木で江戸時代から植わっているが、
今なお「実」をたくさんつけているそうです。
そして、境内には「蓮鉢」がたくさん、花のない時期メダカが泳ぐ。
訪問地③【古琵琶湖層湖底体積層露出崖】
伊賀盆地をはじめ滋賀県から三重県の県境約50㎞にわたり、
「古琵琶湖層群」と呼ばれる地層が深さ1500mで続いています。
この地層は今から約400万年前にこの地域にあったのです。
琵琶湖の祖先と言うか、琵琶湖の原型となる湖、すなわち
約400万年前に我が住む伊賀市あたりに小さな湖=大山田湖があった。
それが地殻変動によりどんどん現在の琵琶湖に移動していった、ということですね。
その地層がココ「西山地区」で剥き出しに残っているわけです、
これ「伊賀焼」の土の元!です。
では、その地層を見に行きましょう~
大山田平田で出土した「イガタニシ」も見せていただきました。
同じ地層がつながっているんですね…
黒く見える部分がいわゆる「古琵琶湖湖底層」で、いまだに湿潤しています。
この粘土質の土のおかげの苦労話を聞かせていただきました、
土に対する苦労もあり、伊賀の気候風土もあり、そのおかげで
「美味しいお米」が作られている!
当たり前のように「旨い米」を毎日食べられること、ほんまに感謝です。
そしてこの粘土は「伊賀焼」の元!にもなっているわけです。
壮大な「古琵琶湖湖底」がクッキリ見えます、
教えてもらわなければ行けない…400万年前をここに見た!
つづく
古琵琶湖層では、上野高校で地学を教えておられた奥山茂美さんを思い出しました。とてもユニークな先生で、授業で取り上げられた平方根を筆算で求める方法とか、夏休みに石を極限まで薄く削ったこととか、記憶に残っています。
でも普段の授業より体験型だったので楽しかったですよね(笑)。(授業には苦労してたので💦)
思い起こせば、もっと真剣に聞いておけば良かった、
まさか卒業して半世紀たって、自分が「古琵琶湖層」を見るとは思わなかったです。
「いがぶら2022冬編」では、「丸山城跡」散策に参加しようかと思っています、いかがですか?
ご一緒させていただければ、大変嬉しいです。
上野城上棟式の映像を拝見しましたが、これほどの映像がよく残されていたなあという感じです。驚きました。
そして、そのずっと昔には違う意味で知ってもらいたい歴史があった…先ずは訪れてみるべし、と思います。私的には一度行っているのですが、何も知らずに歩いていた…やっぱり誰かに何かを教えてもらってより心に響くことがあると思います。
学ぶことは大事だなと。
dawnさんにもいろいろ教えてもらい、有り難いblog友だと思っています、今後もよろしくです。
参考にお知らせまで
https://igabura.com/programs/?act=pdtl&pid=398&d=2023-01-28