この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

お薦め映画ベスト5♪(邦画編)

2022-11-17 21:47:13 | 旧作映画
 お薦めの邦画を教えて下さい、ただし非ホラー系で、というリクエストがあったので早速応じちゃいます(当ブログは日本で217番目ぐらいにリクエストに気軽に応じるブログです)。

 まず第一位から♪
 今回選出したのは5作品ですが、1作だけ選ぶとしたら間違いなくこれですね。
 その作品とは内田けんじ監督の『運命じゃない人』
 自分は映画のレビューで、よくその作品の脚本の粗にツッコミを入れるんですけど、この作品に関してはそれは無し。
 脚本が実に緻密で完璧なんですよ。
 予想外のことが次から次に起こって、でも最終的にはパズルのピースがピタリとはまるように伏線が回収される、見返すたびにカタルシスがありますね。
 超お薦めです。

 第二位は『サヨナラまでの30分』です。
 ベタなゴーストストーリーなのですが(ホラーに非ず)、小道具の使い方とか上手くて、タイトルの「30分」というのはカセットテープの再生時間を指します。
 そう、この映画は音楽映画でもあるんですよ。
 作中の音楽はすべてよくて、実際このグループが存在したらきっとファンになるだろうなと思います。

 第三位は『殺さない彼と死なない彼女』
 物騒なタイトルですが、やっぱりホラーではないです。笑。
 ネットではよく漫画原作の実写映画に否定的な人を見かけますが、この映画を見たら考えが変わると思います。

 第四位は『犬猿』
 吉田恵輔監督の作品はどれも面白いですが、その中でこの作品は比較的バイオレンス描写がない方だと思います。たぶん。

 第五位はどうしよっかな、『鴨とアヒルのコインロッカー』にしておきます。
 原作は伊坂幸太郎ですが、原作より映画の方が良く出来ているという稀有な例ですね。

 参考になれば幸いです。
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『言の葉の庭』と『秒速5センチメートル』を見ました。

2022-11-08 23:01:07 | 旧作映画
 新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』公開を記念して、新海監督の過去作である『言の葉の庭』『秒速5センチメートル』が地上波のテレビで放送されていたので、見てみました。

 両作に共通するのは画の綺麗さと音楽の使い方の上手さ、それに脚本の稚拙さでしょうか。
 画は本当に綺麗なんですよ。
 人物はそれほどでもないけれど、背景や風景はとても丁寧に描かれていて、ワンシーンワンシーンがすべて絵葉書のように綺麗でした。
 音楽も作品の雰囲気に合ったものが使われていて、良いと思いました。
 ただ脚本がねぇ、、、大学生が初めて撮った自主映画レベルでしたね。

 先に見た『言の葉の庭』について書くと、高校一年の少年が雨の公園の東屋で年上の女性と出会い、やがて恋に落ちる、というお話です。
 ツイストがあるとすれば、女性は少年の通う学校の教師だった、というところでしょうか。
 でも自分が通う学校の教師の顔を知らないなんてことがあるんですかね。
 名前を知らない、ぐらいならあるかもしれませんが、顔を知らない、というのはちょっとあり得ないと思いました。
 全校集会に出れば教師の顔なんて嫌でも拝むことになるし、第一少年のクラスメイトたちは彼女のことをフツーに知っていて、話をしてるんですよ。
 なぜ少年一人だけがその女性教師のことを知らなかったのか、見ていて全く謎でした。
 
 あと下世話なことを一つ。
 雨に濡れた二人が彼女のマンションへと逃げ込み、そこで少年は彼女に告白するんです。
 もうね、エ〇漫画ならこの後組んず解れつの組体操をすること間違いなしのシーンですよ。
 でも彼女は突然教師としての自覚に目覚め、距離を取ろうとするのです。
 そんなことってある?
 ここまで条件が整っていて拒絶されたら少年のリビドーはどうなるんだって思っちゃいました。
 下世話ですみません。笑。

 『言の葉の庭』も大概だな、と思ったのですが、『秒速5センチメートル』はさらにどうかって思いましたね。
 都内に住む少年が栃木に転校した女の子に会いに行くシーンがあるんですよ。
 好きな子に会いに行くこと自体はいいんですが、会いに行くのが平日、学校が終わってからなんです。
 何で週末、土曜日か日曜日に、朝から会いに行かないんですかね?
 学校が終わってから会いに行っても一緒に過ごせる時間はわずかでしょうに。
 そしてその日は大雪で電車の到着が四時間(!)遅れるんですよ。
 四時間ですよ、四時間、四分ではなくて。
 でも驚くべきことに彼女は四時間駅舎で待ち続けてるんですよ。
 いやいやいや。
 たとえ彼女自身がどんなに彼のことを待ちたかったとしても彼女の親が心配して途中で迎えに来るでしょ。
 
 ようやく再会した二人なんですが、自分はてっきりこの後二人は彼女の家に行くのだろうなと思っていました。
 夜も遅いし、雪も降ってますしね。
 しかし二人は何と駅舎の近くにあった納屋で一晩過ごすんです。
 いやいやいやいやいや、フツーに凍死するだろう、雪の降る中、暖房器具も何もない納屋で一晩過ごしたら。
 でも何事もなかったかのように朝一の電車で彼は帰っていきましたけれど。
 誰か、この脚本を書いた人に、雪の降る夜に納屋で一晩過ごそうとしたら死んじゃいますよ、って言わなかったんですかね。
 まぁ誰も何も言わなかったから、この作品が世に出たんでしょうが。

 そんな感じで自分が監督だったら、この脚本にGOサインは出さなかったと思います。
 過去作の脚本にダメ出ししちゃいましたが、新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』は今から観るのが楽しみです。
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この10年間で観た映画の中で一番だった『あぜ道のダンディ』。

2022-09-25 22:33:03 | 旧作映画
 石井裕也監督、光石研主演、『あぜ道のダンディ』、9/25、第37回富士町古湯映画祭にて鑑賞(当日鑑賞料金1000円)。2022年40本目。

 三連休最終日の25日、三年ぶりの開催となった古湯映画祭に行ってきました。
 今年のゲストは石井裕也監督で、石井監督が自ら選んだ6作品が上映されます。
 石井監督の作品はアカデミー賞を受賞した『舟を編む』しか見たことはないのですが、『舟を編む』は面白かった記憶があります。
 未見の作品の中では監督の商業デビュー作であり、満島ひかりと監督とを結びつける切っ掛けとなった『川の底からこんにちは』が見たかったのですが、残念ながら今回の上映作品のラインナップにはなし。
 まぁ逆に言えば今回選ばれた6作品は監督にとってどれも『川の底からこんにちは』以上の自信作なのだろうと思っていました。
 というわけで、スケジュール的にちょうどよかった『あぜ道のダンディ』を観ることにしました。

 いやぁ、観てビックリしましたね、『あぜ道のダンディ』。
 この10年間で観た映画の中で一番だったといっても過言ではないかもしれません。
 何が一番だったのか。
 作品のつまらなさが、です。
 絶望的につまらなかったですね。
 何度退席しようと思ったことか。
 この作品に比べたら去年観た『人肉村』は100倍ぐらいは面白かったような気がします。

 この作品の何が受け入れがたかったのか。
 一言では言えないのですが、まず光石研演じる主人公の淳一のキャラクターですね。
 尋常じゃなく愛想が悪い上に見栄っ張りで、居酒屋で突然怒鳴り声をあげるわ、娘の部屋で「お父さんチェック♪」などといって勝手に引き出しを開けるわ、唯一の親友にも罵声を浴びせるわ、本当にどうにもこうにも受け入れがたく、共感もできないキャラクターでした。

 受け入れがたいのは淳一だけでなく子どもたちもそうでしたね。
 淳一は中卒である上に仕事が配送業なので大した稼ぎは大したことないんですよ。
 おまけに一戸建ての家まで買っているのでお金は全然ないんです。
 子どもたちもそのことはわかっているはずなのに進学先は兄妹揃って都内の私立大学なんです。
 しかもその大学にどうしても行きたかったというわけでもなく、友だちと一緒の大学に行きたいからとか、何となく東京の大学に行きたかったとか、そういう志望動機なんですよ。
 お前ら、大学に行かなくてヨシ♪って思わずにはいられませんでした。

 主要登場人物だけでなく、脇役までしっかり受け入れがたかったです。
 娘の桃子の友人が援助交際をやってるんですよ。
 援助交際をしている女子高生がどれぐらいの割合でいるか、寡聞にして知りません。
 でも歓楽街のゲームセンターで、人目をはばかることもなければ、声を潜めるでもなく、「桃子~、あんたも一緒にエンコ―しようよ~」などと親友を援助交際に誘う女子高生はいない、と思います。
 しかもその彼女、禿げたオッサンと腕を絡めてゲーセンを出ていくんです。
 パトロール中の警官に見つかったら、何て言い訳するつもりなんですかね。

 受け入れがたいのはキャラクターだけじゃないんですよ。
 淳一が夢の中で「ウサギのダンス」を踊るシーンがあるのですが、そのシーンが本当に筆舌に尽くしがたいほど痛々しいのです。
 あのシーンぐらい見ていて寒気がしたシーンって過去に記憶がないですね。

 ともかく、『あぜ道のダンディ』、一日も早く記憶から消したいと思う映画でした。
 映画祭でこんなつまらない映画を上映するのは止めて欲しいです。

 お気に入り度☆、お薦め度☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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常人には理解し難い『悪の法則』。

2022-09-17 20:59:22 | 旧作映画
 そんなわけでブルーレイを購入した『悪の法則』を見てみました。
 監督のリドリー・スコットは本作を含め、すべての作品を見ているというわけではありません。
 近作で言えば『ハウス・オブ・グッチ』、『ゲティ家の身代金』は未見です。
 見た作品でも『オデッセイ』や『最後の決闘裁判』は面白く見れたのですが、『エクソダス:神と王』、『エイリアン: コヴェナント』はイマイチでした。

 さて、『悪の法則』ですが、鑑賞前は難解な映画だと思っていました。
 なぜかというとyahoo映画のユーザーレビューで「よくわからない」と言っている人が少なからずいたからです。
 しかし実際見てみるとストーリーはごくシンプルでした。
 恋人といい暮らしをするためにヤバいビジネスに手を出した弁護士が破滅をする、というだけのお話です。
 
 ただそれだけのお話なのですが、じゃあわかりやすい映画なのかというとそういうわけでもないのです。
 何がわかりにくいのか、一言で言えばキャラクターかな。
 なぜ弁護士が破滅をするのかというとビジネスの共同パートナーの男の恋人が大金を独り占めにするために画策するからです。
 しかしなぜ彼女が恋人を裏切り、周りの人間を破滅させるのか、作中その理由は説明されません。
 金に困っていたわけではない。
 誰かに深い恨みを抱いていたわけでもない。
 裏切り、破滅させるものの、その理由は特にないのです。
 
 さらに言えば計画を遂行するために何人もの人間を雇っているんですよ。
 何人もの人間を雇って、事の真相が麻薬カルテルにバレないとは到底思えません。
 真相がバレた時、カルテルのボスが、「そうか、裏切ったのは男ではなく、その恋人の方だったのか。だが男の方を始末しているので女の方は許してやろうか」と言い出すとも思えない。
 間違いなく抹殺指令が下るでしょう。
 なぜそのようなリスクを背負って計画を遂行したのか、まったく理解出来ません。

 登場人物の一人が恋人を裏切り、周りの人間を破滅させるが、その行動に特に理由がなく、その行動規範も理解出来ないのですから、必然的に作品が理解出来ないものになるのもやむを得ないかと思います。

 ただ現実の世界にも彼女のようにこれといった理由もなく人を裏切り、破滅させようとする人間はいるんですよね。
 そのことを知っている自分は「まぁ確かに彼女のような人間はいるよな」で済みますが、そうでない人にとっては彼女のような人間は理解の対象外なのでしょう。
 でもそういった人の方が幸せな人生を送ってきたのではないか、って思ってしまうのです。
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いずれ消えゆく運命。

2022-09-16 20:56:17 | 旧作映画
 くら寿司やスシローが10月から値上げすることにより、実質「100円寿司」と呼ばれる業務形態の回転寿司が無くなるそうです(こちら)。
 まぁ、こうなるであろうことは以前から予想出来たことことではあります。
 原材料や人件費の高騰などで価格を100円に維持できないことは素人目にも明らかでした。
 同じ理由でいずれ「100円ショップ」も消滅するでしょうね。
 自分は100円ショップでは100円の商品しか購入したことはありませんが、今、100円ショップの店内では100円でない商品が多く目につきます。
 100円ショップはいずれ120円ショップに、やがては150円ショップになることでしょう。
 「100円寿司」にしろ、「100円ショップ」にしろ、いずれ消えゆく運命だった、そう思います。

 100円寿司や100円ショップとは若干事情が異なりますが、同様にいずれ消えゆく運命であるものに「レンタルショップ」があります。
 以前は街のあちこちにビデオのレンタルショップがあったものでした。
 それがツタヤの進出により淘汰され、そのツタヤもレンタル業から手を引こうとしています。
 イオンモール筑紫野にあるツタヤは去年の12月の時点でCD、DVDのレンタルを止めていますし、先日訪れた某ツタヤでは中古DVD、ブルーレイのセールをやっていました。
 自分がその年に観た映画の中で一番面白いと思った『プリデスティネーション』や『エクス・マキナ』のブルーレイが一枚100円ですからね。
 そりゃすでにブルーレイを購入済みでも布教用に買いますよ。

 その他『バーフバリ 伝説誕生』や『バーフバリ 王の凱旋』、未見の作品では『悪の法則』のDVDを100円で買いました。

   

 これらのブルーレイソフトが一枚100円というのは一ユーザーとしては歓迎すべきことではあっても、個人的にはこれでいいのだろうかとつい思ってしまいますね。
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掘り出し物を見つけたら。

2022-08-09 21:43:20 | 旧作映画
 ゲオやツタヤでレンタル落ちの中古DVDを買い漁るのが趣味だ、というようなことを書きました。
 それは今も変わっていないのですが、最近は中古DVDの購入を自重するようにしています。
 中古DVDってゲオだと一枚480円が五枚で1000円、みたいな感じで販売されているんです。
 一枚でも買えないわけではないですが、この場合やっぱり五枚で買っちゃいますよね、どうしても。
 そして一度に五枚DVDが増えると置き場所に頭を悩ませることになるのです。
 これじゃ何のために去年の年末に20枚のDVDを放出したのかわからないよ…。

 なので最近はよっぽどの掘り出し物がない限り中古DVDは買わないようにしているのですが、先日日田に行った際、ふらりと立ち寄ったゲオの中古DVDコーナーで、その掘り出し物を見つけちゃったんですよね。
 その掘り出し物というのが『サヨナラまでの30分』のDVD。
 この映画、2020年に観た映画の中でベスト1なんですよ(33本しか観てないけど)。
 これはもう、買うっきゃない。

 問題は残る四作で、何を買うか、時間ギリギリまでめっちゃ迷いました。
 最終的に選んだ五作がこちら。

   

 『サヨナラまでの30分』の他に『きっと、うまくいく』、『テリファイド』、『マジカルガール』、『ナイチンゲール』の四作です。
 『きっと、うまくいく』はこれを中古品として処分することにしたゲオのスタッフは見る目がないと言わざるを得ない傑作インド映画です。
 実はフツーにDVDを持っているのですが、プレゼント用に買いました。
 『テリファイド』はアルゼンチン発の不条理系ホラーです。
 初めて『呪怨』を見たときのような衝撃を受けました。
 『マジカルガール』と『ナイチンゲール』は未見ですが、大きくハズレということはないでしょう。

 DVDの置き場所をまた考えなくっちゃ。。。
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いい意味で「ヒドい」と思った『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』。

2022-07-20 22:04:58 | 旧作映画
 最近、DVDをレンタルすることが無くなりました。
 最後にレンタルしたのはいつだったろう、、、ちょっと思い出せないぐらいです。
 なぜDVDをレンタルしなくなったのかというと、理由は単純、忙しいからです。
 DVDをレンタルするときって5枚いっぺんにレンタルすることが多いんですよね。
 5枚レンタルで1000円とか、1100円とかそんな料金設定が多いので。
 DVDを5枚レンタルするってことは映画を5作見るってことに他なりません。
 映画を5作見るためには週末の土日がまるまる二日空いてないといけないんですよ。
 やっぱり一日で5作見るのはきついですから。
 そして最近はありがたいことにというべきかもしれませんが、週末の土日がまるまる空いているってことがないんですよね。
 土曜と日曜のどちらかに、もしくは両方に用事が入っているのです。
 そんなわけで最近はDVDをレンタルすることが無くなったのです。

 ただ、DVDをレンタルしなくなりましたが、レンタルショップにはちょくちょく行っています。
 目的は中古DVDの販売コーナーです。
 レンタル落ちのDVDが3枚1100円で売ってるんですよ。
 ときどき、「お?」と思う作品のDVDがあったりするので、つい寄ってしまうんですよね。

 今日は最近ゲオで買ったDVDをを紹介します。

 まず鑑賞済みのものとしてはマーベル作品の『ドクターストレンジ』と韓国のモンスターパニック映画の『ムルゲ 王朝の怪物』です。
 『ドクターストレンジ』はエッシャー的な演出がツボでした。
 『ムルゲ』は世間的な評価は知りませんが、自分は好きな映画です。

 未鑑賞のものとしては『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』、『ひるね姫』、『銀の匙』、『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』です。
 『ゴーゴリ』は「ロシア本国初登場一位」というジャケットのコピーに惹かれたのですが、30分見て、まだ面白くないので途中で見るのを止めました。
 『ひるね姫』はヒロインの声を高畑充希が当てているし、大きくハズレってことはないだろうと思って買いました。
 確かに大きくハズレではなかったですが、アタリってわけでもなかったです。
 『銀の匙』は監督が吉田恵輔なので買いました。
 これから見ます。
 『処刑山』はネットでの評価がそこそこ高かったので買ったのですが、めっちゃ面白かったです。
 実は『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』は『処刑山 -デッド卐スノウ-』の続編なのですが、第一作の方はまったく記憶に残ってなかったんですよね。
 なので続編である『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』の方もさほど期待していなかったのですが、予想外の面白さでした。
 では記事のタイトルの「ヒドい」は何がヒドかったのかというと、ゾンビの扱い方ですね。
 自分はこれまでそこそこゾンビ映画を見てきましたが、これほどゾンビの扱い方がヒドいゾンビ映画は見たことがありません。
 あまりに扱い方のヒドさについ笑ってしまいました。
 ゾンビ映画が好きという方には薦められるかもしれませんが、そうでない方は見ない方が賢明かもしれません。

 次はどんな拾い物のDVDがあるか、楽しみです。
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最近見たDVDなど。

2022-03-24 21:13:18 | 旧作映画
 三連休の最終日にDVDをレンタルしました。
 連休の最終日にレンタルするのも何だかなぁと思ったのですが、初日と二日目は諸事情により借りられなかったんですよね。
 借りたのは『キャンディマン』、『映画大好きポンポさん』、『東京リベンジャーズ』の三本です。
 以下ショートレビュー。

○『キャンディマン』
 年間50本以上劇場に映画を観ているので、気になる作品はすべて観に行っていると思われるかもしれませんが、そんなことはなく、あえてスルーする作品もあります。
 『キャンディマン』はそんな一本です。

 オリジナルの『キャンディマン』はかなりお気に入りのホラー映画で、だからこそ趣向の異なるリブート版は観に行かなかったのですが、実際見てみるとこれはこれでアリかな、とは思いました。
 ただやっぱり疑問はあって。
 リブート版では「キャンディマン」という存在は代々引き継がれるものみたいなんですよね。
 でもキャンディマンってその名を呼ぶだけで突然現れるし、銃で撃たれても平然としているし、まさに神出鬼没の不死身の怪物なんですよ。
 そんな怪物が代々引き継がれるって?とは思っちゃいました。
 新たなるキャンディマンが誕生したら、先代のキャンディマンはどうなっちゃうんですかね?

○『映画大好きポンポさん』
 すべての映画好きに自信を持って薦められるアニメ映画、ではあるのですが、個人的にはそこまで面白いとは思わなかったかなぁ。
 う~ん、どうしてかな、展開があまりにベタすぎるからかも?

○『東京リベンジャーズ』 
 去年の邦画の大ヒット作ですが、ゴメンなさい、まったく面白くなかったです。
 27歳の主人公が10年前にタイムリープして、半グレ隊の中で成り上がっていくというお話なのですが、タイムリープした先で主人公が何をするかというと、未来に起こることを知っているというアドバンテージを活かすでもなく、何かしら機転を利かせるでもなく、ただひたすら頑張るだけなんですよね。
 そりゃ少年漫画(が原作)なんだから主人公が頑張るのは必須でしょうけれど、頑張るだけですべてが解決するのはどうなのよ、と思っちゃいました。

 それに本作のタイムリープってすっごく雑なんですよ。
 肉体はそのままで精神だけが過去に飛び、精神が過去にある間は同じ時間だけ意識がない状態が続くという設定らしいのですが、それだと精神が過去に一週間飛んでいたら、肉体のある現在では一週間意識不明ってこと?
 だとしたらその間の食事はどうするの?
 水分補給は?下の世話は?
 あの刑事が面倒を見るの?仕事を休職して?
 タイムリープもの自体を否定するわけではないですが、本作のタイムリープは雑過ぎてついていけなかったです。

 とりあえず以上です。
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『ガタカ』で検索してこのブログにやってきた人に最初に考えて欲しいこと。その2。

2022-03-15 22:17:21 | 旧作映画
 昨日の記事の続きです。
 いや、本当は昨日の記事だけで終わらせるつもりだったんだけど、『ガタカ』って語り出すと止まらなくなっちゃうんだよね。
 なので当然昨日の記事に納得していない方は読む必要はありません。

 アントンは心臓に障害のあるヴィンセントとの遠泳勝負を望んでなどいなかった、と述べました(この解釈は自然だと思うんだけどなぁ)。
 勝負を受けることにしたアントンが次に考えることは何でしょう?
 それは遠泳勝負を一分一秒でも早く終わらせることです。
 勝負が長引けば長引くほどヴィンセントの心臓への負担が大きくなるのは明らかですから。

 ではどうすれば勝負を早く終わらせることが出来るのか。
 負けを認めることで勝負が決着し、ヴィンセントが岸に引返すのであればそれがアントンにとって一番都合がよかったのですが、問題は彼が負けを認めても兄はさらに泳ぎ続ける可能性があったということです。
 それでは何のために負けを認めたか、わからないですからね。
 ヴィンセントが岸に引き返さなければ意味がない。

 ではどうすればヴィンセントを岸に引き返させることが出来るのか。
 難問ですが、アントンは答えを知っていました。
 それは「彼が溺れる(振りをする)こと」でした。
 溺れた弟を放っておいて先に行く兄ではないということをアントンはよく知っていました。
 これが遠泳勝負でのヴィンセントの一度目の勝利の真相です。
 アントンは故意に負けたのです。

 それはあなたの勝手な想像だろう、と仰る方も多いでしょうね。
 重ねて言いますが、自分の仮説の出発点は「アントンはヴィンセントとの遠泳勝負を望んでなどいなかった」ということなので、出来ればそこから否定してもらいたいのですが、それ以外にも根拠はあります。
 アントンは泳ぎが得意だったんですよ。
 作中、アントンがプールで泳いでいるシーンがあります(正確にはプールから上がるシーン)。
 これが10年ぶりのプールだった可能性もゼロではないですが、殺人事件の捜査中にもかかわらず泳ぎに来ていたのであれば、時間があれば泳ぎに来ていたと考える方が自然です。
 時間があれば泳ぎに来ていた人間が遠泳の最中に足がつって溺れる、というのはひどく不自然なように自分の目には映ります。

 アントンのことをヴィンセントの前に立ち塞がる最大の障害と捉える方も多いようですが、自分の考えは違います。
 実際彼は捜査の手がヴィンセントに及ばないように部下に指示していましたしね。
 アントンはヴィンセントの宇宙飛行士になるという夢を誰よりも応援していたのです。

 う~ん、やっぱり『ガタカ』について語り出すと止まらないな!
 切りがないのでこれぐらいで止めておきます。
 
 反論は受け付けます。
 むしろ大歓迎です。
 ただ、何度も言いますが、自分の仮説の出発点は「アントンはヴィンセントとの遠泳勝負を望んでなどいなかった」ということなので、そこから反証してもらえたら、と思います。
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『ガタカ』で検索してこのブログにやってきた人に最初に考えて欲しいこと。

2022-03-14 21:07:01 | 旧作映画
 先日の記事で、『ガタカ』の考察記事に荒らしがコメントをつけたが、自分はそのコメントで腹が立ったり、落ち込んだり、傷ついたりすることはなかった、と書きました。
 それは決して嘘ではありません。
 強がっているわけでもないです。

 ただ、それとは別に、自分の『ガタカ』の考察記事が相変わらず誰からも支持されることがないという現実には憂鬱な気分にさせられます。
 地動説を認められなかったガリレオ・ガリレイもこんな気分だったのかなぁと思いますね(←レベルが違い過ぎる)。

 というわけで、もういい加減『ガタカ』の考察記事を書くのは止めようと一度ならずは思っているのですが(今も収拾がつかない状態なので)、誰からもそれが支持されないという現実には耐えがたいものがあるので、今日は『ガタカ』で検索してこのブログにやってきた人に最初に考えて欲しいことを書きます。

 それは、もしあなたに生まれつき心臓に重い障害を持つ兄がいたとして、その兄から夜の海での遠泳勝負を挑まれたら、あなたはその勝負を受けますか、ということです。
 受けないですよね。
 少なくとも受けたくはないはずです。
 家族であるとか、兄弟であるとか、そういったことは関係なく、いつ心臓が止まるかわからない相手と夜の海での遠泳勝負なんて誰もしたくはないはずだからです。
 アントンは例外だった、とは考えられません。
 アントンはヴィンセントとの遠泳勝負をしたくはなかったのです。

 しかし実際にはアントンは勝負を受けてますよね。
 なぜ彼は勝負を受けたのでしょう。
 勝負を受けたからといって、また勝負に勝ったからといって大金がもらえるわけでなし、勝負をするのが嫌だったのであれば受けなければいいのに。
 アントンが勝負を受けたことには今度はヴィンセントが家族であり、兄弟であることが関係してきます。
 いつ心臓が止まるかわからない相手から夜の海での遠泳勝負を挑まれたとしても、それが赤の他人であれば、アントンも「いつ心臓が止まるかわからない相手と遠泳勝負なんて出来ない」とストレートに断っていたでしょう。
 しかし実の兄であるヴィンセントにも同じように断ることが出来たのか。
 出来なかったんですよ、彼は。
 もしそのように断っていたら、ヴィンセントを深く傷つけることがわかっていたから。
 
 ヴィンセントを傷つけることを良しとしなかったのであれば、アントンはヴィンセントのことを愛していたことになります。
 家族といえど愛していないのであれば、傷つけることを躊躇うはずはないからです。

 この仮説を否定することはさほど難しいことではありません。
 この仮説の出発点は「アントンはヴィンセントとの遠泳勝負を望んでなどいなかった」ということです。
 そこを否定すればいい。
 果たしてアントンはヴィンセントとの遠泳勝負をどのように考えていたのでしょう。
 出来損ないの兄貴のくせにこの僕に勝負を挑むとは生意気だ、全力で叩き潰してやる、とでも考えていたのか。
 アントンがそのような人でなしであるとは自分には到底考えられないのです。

 ここまで懇切丁寧に説明しても自分の仮説を受け入れられない人は受け入れられないのでしょうね。
 助けて、ガリレオ・ガリレイ…。
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