この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

これはちょっと反則だろう、激涙必至『おにいちゃんのハナビ』。

2012-11-30 23:13:02 | 旧作映画
 三週間のネット引きこもりの間(ネット引きこもりという言葉も意味不明ですが)、映画は観に行きませんでしたが、代わりにDVDをテキトーに借りて、だらだら~と見てました。
 ほとんどが返却した途端何を借りてたか忘れるような作品ばかりでしたが、中には「お、これは」と思うような作品もありました。
 中でも『おにいちゃんのハナビ』はこれはちょっと反則だろうと思いました。
 基本的に自分はあからさまな感動ものは好きじゃないし、難病ものなんてほとんど見ないのですが、これはぐらっと涙腺が緩みましたね。

 舞台は新潟県の片貝町という片田舎。妹、華の治療のために都会から引っ越してきた太郎は友だちが出来ず、華が退院してきたころには引きこもり生活を送るようになっていた。
 そんな太郎を何とか外に連れ出そうとする華。
 その甲斐あっていつしか笑顔を見せるようになる太郎。
 しかし、残酷な運命が二人には待ち構えていたのだった…。

 ぶっちゃけベタといえばベタなんですよね。
 でもそれを補って余りあるぐらいぐわっと来るシーンはぐわっと来るんですよ。
 
 特にラストの花火のシーンは、あぁ、これは劇場で観たかったなぁと思うぐらい美しくて、迫力があって、さらに、、、いや、これ以上はネタバレになるので口にチャックをしましょう(「口にチャック」っていつごろの表現だ…)。

 たぶん、どこのレンタルショップでも旧作になるころじゃないかな。
 どうしようもなく落ち込むことがあって癒されたいとき、単純に感動したいとき、健気な妹が出てくる映画を見たいときにお薦めです。

 自分にもあんな妹がいたらこんな自堕落な生活は送ってなかったのに、、、と思ったのはここだけの秘密です♪
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さて、何を作ろうとしているんでしょう?

2012-11-29 20:32:15 | 折り紙・ペーパークラフト
 とりあえずクリスマスツリーが完成したので次の課題に(?)移ることにしました。

 材料はコカコーラのペットボトル二本とその他諸々。


   


 さて、自分は何を作ろうとしているのでしょう?

 って、さすがにこれだけで当てるのは難しいでしょうからヒントです。

ヒント1.誰でも一度は見たことがあるはず。

ヒント2.でも実際これが家にあるという人は案外少ないんじゃないかな。


 ちなみにペットボトルロケットではありません。またダンベルも違います。

 あと、自分もこれを作るのは初めてなので、本当に出来るかどうかはわかりません。
 出来なかったら、何を作ろうとしたのか永遠に謎のままってことにさせてもらいます。

 その可能性も高いよ!!
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平戸に行ってきたよ。

2012-11-28 21:53:01 | 旅行
 一昨日、昨日とネガティブなことを書いたら気分がスッキリしました(読まされる方としてはたまったもんじゃないだろーけど。笑。)。
 やっぱりたまには(たまには?)ネガティブなことを書くのも悪くないですよね。
 楽しいことがあったら「楽しいことがありました」と書き、落ち込むことがあったら「落ち込むことがありました」と書くのが、ブログの自然な形なのではないでしょうか。
 だからまた近々ネガティブなことを書くよ!!(予告すんな)

 先週末の三連休、後半の24日と25日に長崎の平戸へ行ってきました。
 今年は9月にシンガポール、10月に鳥取に行ったのですが、どちらも一人旅行だったので(シンガポールはツアーですが)、たまには親孝行もせねばなるまいと思い、今回の平戸行きはお袋を連れて行きました。

 平戸、いいですよ!
 何がいいって鳥取よりも全然近い。笑。
 鳥取旅行の行きの19時間、帰りの26時間に対して、高速道を使えば3時間ぐらいで着いちゃうんだもん。楽勝でした(それでも隣りに人を乗せて2日間運転したらやっぱり疲れたけどね)。

 平戸の見どころをさくっと書くと、まず何といっても教会でしょうね。
 平戸ってそんなに広くないんだけど、フランシスコ・ザビエル所縁の地だからでしょうか、やたらと教会が多い!


   

 まずは《聖フランシスコ・ザビエル記念教会》。
 荘厳な趣きがありますよね。もしくは東京ディズニーランドのシンデレラ城みたいというか。笑。

 続いて、《紐差教会》と《田平天主堂》。
 
    

 平戸、教会フェチにはたまらない観光地ではないでしょうか。そんなフェチがいればの話だけど。
 
 《田平天主堂》はステンドグラスが美しかったです。

    
 
 このステンドグラスを直に見るためだけでも平戸には行ってみる価値があると思います(正確には《田平天主堂》は平戸ではなく田平という地区にありますが)。


 あとは《松浦史料博物館》もよかったです。
 フツー、史料が展示してあるだけだとだいたい退屈なのが相場だと思うんですが、ここは圧倒されましたね。鎧の試着体験が出来るのもよかったですね(レプリカだけどね)。


 今回の旅行では《銀鱗荘》という民宿を利用しました。
 一泊二日二食付で一万四千円というのは安い!!
 え?一万四千円なら安くないじゃないかって?
 失礼しました、一万四千円というのは二人分の料金なんですよ。一人だと七千円というわけ。
 で、これが夕食。

 

 刺身が三皿に焼き魚と煮魚がついて、この値段はやっぱり安いなぁ。

 一つだけケチをつけさせてもらうと、個室トイレが恐ろしく狭かったことかな。
 東京のビジネスホテルとかで、ベッドが狭くて、ユニットバスが狭くて、トイレも狭いというならわかるんだけど、この《銀鱗荘》、個室トイレだけが狭いんですよ。洗面所は卓球が出来そうなぐらい広かったのに…。

 こんなところかな。
 今回の旅行は鳥取のときと違って、のんびり出来てよかったです。
 もっとも帰りの高速で集中力が無くなって、間違ってETCレーンに入ってちょっとした渋滞を作ったのはここだけの秘密です。あのときは焦った…。
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伊坂幸太郎ファン不毛の地、九州。

2012-11-27 22:26:54 | インターネット
 誰にでもこれだけはやりたくない!ってことがあるかと思いますが、自分の場合それがオフ会の幹事だったりします。
 別段お店の予約をするのが面倒とか、参加者に連絡を取るのが面倒とか、そういうわけではないのです。
 もし自分が音頭を取ってオフ会を開こうとして、参加者が一人も集まらなかったら、、、そう想像すると耐えられないのです。

 12/1、ミクシィの伊坂幸太郎コミュのオフ会が開かれます。
 どこで?全国で。
 正確には札幌、仙台、東京、静岡、名古屋、大阪、福岡の七会場で、同時開催。

 スゴイことを考えつく奴もいるもんだ、と感心せずにはいられません。
 全国で同時にオフ会を開催したら面白いだろうな、と考える人はいるかもしれません。
 しかしそれを実行に移すというのが掛け値なしにスゴイと思います。

 さて、11/22現在の各会場の参加人数です。
 札幌14人、仙台16人、東京56人、静岡6人、名古屋24人、大阪18人、そして福岡3人(11/27の段階でさらに一人減って2人になりました)。
 東京なんてキャンセル待ちの参加希望者すらいるのに!!
 大阪なんて二週連続の伊坂オフだというのに!!
 福岡は幹事と自分の二人きり。
 開催最低人数の五人すら集まらないのです(まぁでも集まらなくても福岡だけやらないというわけにはいかないようなので決行するみたいですが…)。
 初対面の男二人で二時間も間が持たないっつーの!!

 何ていうか、悲しいし、情けないし、申し訳ない。
 何が悲しいかって参加者が二人しかいないオフ会に参加する自分が悲しい。
 何が情けないって開催最低人数すら集まらない九州の伊坂幸太郎ファンが情けない。
 何が申し訳ないってこれほどの企画を立ち上げた発起人に対して期待に応えられなくて本当に申し訳ない。

 自分は生まれも育ちも九州なのですが、無性に九州のことが嫌いになることがあるのですが、今がその時。
 九州男児なんてカッコよく呼ばれることもあるけど、一本芯が通った奴なんて見かけやしないよ。
 約束にいい加減な奴らばっか。他人の期待に応えようとしない奴らばっか。物の価値のわからない奴らばっか。
 ほんと情けない。


 もしかしたら、って思ってしまいます。
 もしかしたら、自分が参加するから、他の九州の伊坂幸太郎ファンが参加しないのかも…。
 自分が参加を取りやめたら、どどっと参加者が集まるのかも…。
 そんな益体もないことを考えるとそれだけでまた落ち込んでしまいます。

 何とか奇跡が起きて、オフ会当日までに参加者が五人集まらないかなぁ。
 多人数で楽しくオフ会を開けないものかなぁ。
 無理か。
 奇跡が起きるのは伊坂幸太郎の作品の中だけ、だよね。

 伊坂幸太郎ファン不毛の地、それが九州、福岡です。
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段ボールでクリスマスツリーを作ってみたよ。今度は色も塗ってみた。

2012-11-26 23:00:18 | 折り紙・ペーパークラフト
 三週間ぶりの更新です。
 三週間ぶりの更新で何なんですが、一部めっちゃネガティブな内容だったりするので、そーゆーのを読むのが苦手♪という人は最初から言っておきます。読まない方が良いですよ。警告しておきます。いいですね?
 ネガティブな記事でもオッケーという心の広い方のみ、この先お付き合い下さいませ。
 よし、じゃ、いってみよー。

 前回の記事にコメントが付かなかったことにはかなり落ち込みました。
 ことに不思議博物館であるお客さんから激賞されていたから余計に落ち込みました。
 とりあえず、自分の提供するもの、作り出すものがネットではまったく相手にされない、興味を持たれないということが「イヤン♪」ってほどわかりました。

 いっそのことブログも止めるか、とも思ったのですが、代わりにやること、やりたいことがこれといってなかったんですよねぇ、、、いやはや困ったもんだね。
 そんなわけでこれからも「他にやることがない」というネガティブな理由でブログを続けたいと思います。
 そんなネガティブなブログには付き合ってられんわ!という方は無理に付き合ってもらう必要はありません。
 見捨ててもらって結構。こちとら見捨てられることには慣れているので。
 世の中、そういうもんだよね。

 さて、例えどれほど相手にされず、興味を持たれなくても、結局のところこちらとしては提供できるものを提供し、作り出せるものを作り出すしかないんだよね。当たり前のことなんだけどさ。
 というわけで、今回は思うところがあって、段ボールでクリスマスツリーを作ってみましたよ。こちら。


   


 自分は基本的に折り紙であれ、ペーパークラフトであれ、紙で作った作品に色を付けたいとは思わないのですが、まぁその紙本来の色を生かしたいというのもあるし、色を付けるのが面倒というのもあります、とはいえ、クリスマスツリーが段ボールの素地まんまというのも貧乏臭いかと思い、主義を曲げてホームセンターでスプレー缶を買って着色しましたよ。それがこちら。


   


 やっぱり着色するのって面倒臭い!!っていうか、スプレーを噴霧中、ラッカー臭くて仕方なかったです(水性のスプレーにしたんだけど)。


 ついでに旅行で買った小物などをちょこちょこと配置してみました。
 よく見るとクリスマスツリーなのにお地蔵さんがテーブルに載せられていたりして…。笑。

 一応この段ボール製のクリスマスツリーの長所を挙げると、やっぱり何といっても安価に出来るということでしょうか。
 今どきクリスマスツリーを買えない!という貧乏な家はないと思いますが(少なくともパソコンを購入出来るのに、ね)、それでもある程度デカいツリーを買おうと思ったら結構な値段がするでしょうからね。
 自分はそんな大きなツリーは置けないなと思ってこのサイズにしましたが、その気になれば、どんなデカいサイズのものでも千円以下で出来ますよ(その大きさの段ボールを調達してくれば、ですが)。
 
 あと、お子さんと一緒にお手製のツリーを作るの楽しいんじゃないでしょうか、、、全部一人で作った自分には想像ですけどね!

 まぁいろいろ書いたけど、どーせ興味を示す人はいないんだろうな…。
 と思うと落ち込む…。

 どーだ、ネガティブだろう、参ったか!!
 これを読んだ人が参らずとも自分は参ってますけどね。。。
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段ボールでロボットを作ってみたよ。頭だけ。

2012-11-05 21:17:02 | 折り紙・ペーパークラフト
 今年の八月から十月にかけて嘉麻市の織田無道美術館、、、ではなく織田廣喜美術館というところで大河原邦男展が開催されてました。
 自分も大河原邦男本人が来館した際は、取るものも取りあえず駆けつけましたよ。


   


 この人のよさげなオッサンが大河原邦男本人です。
 でも後日、「大河原邦男のサインをもらってきたよ~」と自慢しても会社関係で大河原邦男のことを知ってる奴は一人もいませんでしたよ…。

 期間中、ワークショップとやらで(ワークショップ、、、出稼ぎ?)不思議博物館の館長が「段ボールでロボットを作ろう!」というイベントを開いたんですよね。
 そのイベントはちょっと参加できなかったんですけど、いいな~と思ったので、このたび会社で仕事の合間に(正確には仕事をサボって)、段ボールでロボット(の頭部だけ)を作ってみました。


   
 こんな感じ。デザイン的には『ファイブ・スター・ストーリーズ』のレッド・ミラージュを意識しました。まぁ意識しただけで写真を見ながら作ったわけではないのでそんなに似てはないと思います。

 で、誰にかぶってもらおうかと考え、そうだ、いっそのこと館長にかぶってもらうことを思いつきました。ある意味発起人だし。もし断られたら嫌だなぁと思いつつお願いしたら、すごいノリノリでポーズまで取ってくれました。笑。


   


 続いて不思議子のミシェルさん。う~ん、段ボール越しでも可愛さは隠せませんね(わかるか!)。


   


 二人のノリの良さにも驚かされたんですが、さらに驚いたのはこの日たまたまいた別のお客さんがこのロボットの頭部を見て、キラキラ目を輝かせながら「これはスゴイ!!」「この作品には愛情が感じ取れます!!」と激賞してくれたこと!!
 名前すらお伺いしなかったんですが、いや~、あなたとはもっと早く出会いたかったです。
 そしたら自分は造形の道に進んでいたかもしれません。笑。

 でもそのご来館したお客さんはテーブルに置いてあるロボット(の頭)を見ても何も思うこともなく、それどころか気づきもしないようでした。ま、それがフツーだよね。涙。

 今その頭は当然自分の部屋に置いてあるのですが(一応館長に不思議博物館に置いていいかどうか聞いたんですけど、さすがにそれは断られました…。)、場所を取って仕方ないです。
 こうなるともう胴体部分は作れないよな。作る気もないけど…。
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『アルゴ』、事実は小説より奇なりというけれど…。

2012-11-04 21:41:13 | 新作映画
 ベン・アフレック監督・製作・主演、『アルゴ』、11/4、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2012年43本目。


 事実は小説より奇なりと言います。
 しかし実際に事実が小説より奇なのかどうかというと怪しいところです。
 なぜならその事実とやらが実際に起こったことなのかどうかは体験した当人にしかわからないことだからです。
 その“事実”が第三者の口を経て伝えられた時点で、事実は事実というより小説に近いものになる、と自分は考えます。

 映画『アルゴ』は、1979年のイランで実際に行われた、CIAによる大使館員救出作戦を元に作られています。
 しかし、、、現実に起こったことは、残念ながら(というべきかどうか)映画の中ほどスリリングではないんですよね。
 何がどう違うかは、ここでは触れません。気になる人は【アルゴ 事実 違い】などで検索されるといいでしょう。
 自分は何も映画が事実そのままではないことを非難するつもりはないのです。
 どちらかというと、現実に起こった事件を元にして、よくここまで面白い映画を作ったものだなぁと感心し、監督のベン・アフレックの手腕を高く評価したい。彼がクリント・イーストウッドの後継者とみなされるのは充分頷けます。

 それでも敢えて野暮は承知で書くのは、ネットでざっと見回った感じでは、事実を基にした本作を事実そのままと捉える人が多くて、それはちょっとどうなのかなぁと思ったからです。
 事実を出発点としていても、事実は、省略され、強調され、美化され、脚色され、初めて作品になるんですよね。
 そのことを踏まえていないといつか痛い目に合うのではないか、、、というのは考えすぎですかね。笑。

 ともかく、一本の映画として観た場合、本作は傑作だと思いますよ。
 もし何か今映画を観に行こうと考えられている方には本作を強くお薦めします。
 でも、、、自分が観に行ったシネコンではまだ公開一週間目だというのに観客の入りが悪かったなぁ…。『プリキュア』とか長蛇の列だったのに、、、って比べるのも何だけど。笑。


  気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
 

 
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『リンカーン 秘密の書』、秘密のままにしといてくれたらよかったのに…。

2012-11-03 22:47:34 | 新作映画
 ティムール・ベトマンベトフ監督、ベンジャミン・ウォーカー主演、『リンカーン 秘密の書』、11/3、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2012年42本目。


 怖いか、怖くないかは別にして、ゾンビってシステムとして成り立たないと思うんです。
 映画によって、走ったり、走らなかったりといった微妙な差異はあるものの、ゾンビに噛まれたものはゾンビになるという決まりはだいたい共通していますよね。
 で、ゾンビっていうのはたいがい恐ろしく凶暴で、人間を襲ったら最後、肉片を一片も残さずムシャムシャとかぶりつくイメージがあります。まぁ軽く甘噛みで済ませるゾンビはいないですよね。
 ここで疑問が生じます。
 ゾンビの怖さって、集団で襲ってくる怖さだと思うんですよね。ぶっちゃけ、ゾンビ単体はそれほど怖くない。うじゃらうじゃらと数え切れないぐらい大量のゾンビが襲ってくるから怖い。

 しかし、、、ゾンビが数え切れないぐらい大量に増える、というのが想像できないんですよね。
 だって、一片の肉片も残らないぐらいに食べられてしまっては、襲われた人間はゾンビになりようがないですから。
 だから、ゾンビが増えるためには、ゾンビが人間を襲う際、襲われた人間がきちんとゾンビ化し、次の人間を襲えるように、ある程度手加減をする必要があるはずなんです。
 しかしそうなると、手加減が出来るような知能がゾンビにあるのか、ってことになります。
 そんなことを考えるとゾンビはシステム的に成り立たないよなぁと思うのです。

 同じようなことはヴァンパイアにも言えて、ヴァンパイアってシステムとして成り立たないよなぁと思うのです。
 自分に言わせるとほとんどのヴァンパイア映画において、その考証が甘いんですよ。
 わかりやすく言うと、吸血行為によって仲間を増やせるのであれば、ヴァンパイアはなぜ仲間を増やすことに不熱心なのか?
 何かしら仲間を増やせない理由があるなら、きちんとその理由を作中で説明するべきなんですよ(自分がこれまで見たヴァンパイア映画の中でそれについて語られるのは『デイブレイカー』ぐらいかなぁ)。
 その説明がないヴァンパイア映画は手抜きとしか言いようがないと思います。
 そして『リンカーン 秘密の書』もまた思いっきり手抜きのヴァンパイア映画でした。

 本作はアメリカ歴代大統領の中で最も人気があるアブラハム・リンカーンが実はヴァンパイア・ハンターだった!という映画です。
 その思いつき自体は決して悪くないと思うのですが、ヴァンパイアの設定が思いっきりテキトー。
 まず感心しないのが、ヴァンパイアに襲われた人間がヴァンパイア化するのか、しない(つまり死ぬ)のかが、基準がはっきりしないことですね。
 リンカーンの母親は彼が幼少のころにヴァンパイアに襲われます。
 自分はてっきり母親がヴァンパイアとなってリンカーンを襲い、そのことがトラウマになって彼ののちの人生に影響を及ぼす、みたいな展開になるのかと思ったら、母親は翌日息を引き取るんです。
 あれ?と思いましたよ。
 そっか、この映画の中ではヴァンパイアに襲われてもヴァンパイアにならないんだ、と思ったのですが、そういうわけでもなく、ヴァンパイア化してしまう奴もいるんです。
 ほんとテキトーだなぁと思いましたよ。

 テキトーなのはそこだけじゃなくて、映画の中でかなりの数のヴァンパイアがいるんですよね。
 それに対してヴァンパイアを葬れるヴァンパイア・ハンターは実質リンカーンのみ。
 勝てるわけないですよね(まぁ勝っちゃうんですが。笑。)。
 
 本作で理解できないのはヴァンパイア関係の設定だけでなくて、リンカーンの妻であるメアリーがなぜリンカーンに惚れたのかも、さっぱりわかりませんでした。
 仮にも上流階級の出であるなら、メアリーがリンカーンを両親に紹介するシーンは必須だと思いますけどね(ありましたっけ?)。

 設定やストーリーが破綻していても、アクションに満足できるものがあればそれでよかったんですけど、本作にはそれすらなかったですね(3Dで観なかったから?)。
 ベトマンベトフ監督の前作『ウォンテッド』のアクションには燃えたんだけどな…。

 本作は製作にティム・バートンの名があるのですが、何だか、バートン関連作=駄作みたいな認識が自分の中で生まれつつあります。
 十二月公開の『フランケンウィニー』がハズレだったら、バートン関連作を見るのは止めようかと思います。


 気に入り度は★☆、お薦め度は★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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シンガポールに忘れ物。

2012-11-02 22:12:22 | 日常
 九月にシンガポールに行った際、特別旅行用に何かを買った、ということはありませんでした。
 外国とはいえ、別段発展途上国に行くわけではないですしね、着替えとお金さえあればいっか、って感じでした。
 唯一例外的にデジタルの腕時計を買いました。
 普段自分は時刻の確認は携帯電話で済ませてるんですけど、日本と電圧の異なるシンガポールで携帯電話の電池がなくなって、時間がわからなくなったらさすがに困ると思ったからです。
 ホームセンターで千円で買いました。

 シンガポール旅行のための買い物が一つだけだったことに比例させたわけではないのですが、シンガポールに一つだけ忘れ物をしてしまいました。
 それは何かというと筆入れ。
 もしかしたら筆記用具がいることになるかもしれんと思って念のために旅行カバンの中に入れて行ったんですよね。
 でも実際には旅行中筆記用具が必要になることもなく、カバンの中に入れっぱなしだったのですが、帰国してみると筆入れが消えていました。
 う~~~ん、カバンから取り出した覚えもないのだけれど?
 たぶん、お土産とかを入れるために荷物を詰替えたときに何気なく筆入れを出して、そのまま忘れちゃったのだと思います。
 あの筆入れ、ブランド物の最高級品で気に入ってたのにな、、、というのは嘘で、いつの間にか手元にあったボロいものだったので、無くなったからといって特別残念だ、とは思いませんでした。
 財布や携帯電話を無くすことを考えれば被害が大したことなくてよかったです。

 とはいえ、筆入れがないのは不自由なので、デパートでブランド物の筆入れを買い直してきました、、、というのはやっぱり嘘で、百円ショップで買い直してきました。


   


 最近は百円ショップでもデザインがシャレた筆入れが売ってるんですね。
 特別金魚好きってわけではないのですが、涼しげなデザインが気に入ったのでこれを買いました。

 まぁそれだけの話なんですが、昨夜机の引き出しに仕舞っておいた腕時計を何気なく触ったら、アラームが不意にピピッと鳴るようになってしまって…。
 しかも旅行の間だけ使えればいいやと思って、取扱い説明書はソッコーで処分してしまっているという…。
 どーにかならんかと思っているのですが、今のところどーにもならないという困った状況です。
 ま、財布や携帯電話を無くすことを考えれば被害が大したことなくてよかったです、と考えなくちゃいけないんだけど、、、う~~~ん、どーにかならんもんかいな。。。

 
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十一月十二月に公開される映画。

2012-11-01 21:38:25 | 新作映画
 気がつくといつの間にか鬼が嗤わない時節になってました。早いなぁ。早すぎるよ。つい先日、成人式を迎えたばかりだと思っていたのに(遡り過ぎだよ!)。

 今年は十月末時点で劇場まで四十一本映画を観に行きました。
 何やかや言ってだいたい毎年これぐらいのペースですね。
 切りのいい五十本まで残り九本!!
 二ヶ月で九本、行けるか、行けないか、、、まぁ楽勝か。今週末も二本観に行く予定だし。

 備忘録を兼ねて、十一月十二月に公開される映画を紹介したいと思います。


『リンカーン 秘密の書』(11/1公開)
 ティムール・ベクマンベトフ監督の前作『ウォンテッド』は外連味があって結構好きな作品です。あの作品以降、まったく音沙汰がなくて何をやってるのかと思ってたらいつの間にやらこんなバカっぽい映画を作ってたんですね。バカっぽい映画も嫌いじゃないので観に行きます!

『悪の教典』(11/10公開)
 観に行くかどうか考え中。いや、だって原作がぶっちゃけ面白くなかったからね。まぁでも三池崇史であれば面白くない原作であっても面白く仕上げるかもしれんなぁ。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(11/17公開)
 思うに『ヱヴァ』って、昔知り合いだった、たちの悪い女みたいなもんですよね。散々騙されて、貢がされて、あしらわれて、もう二度と関わるまい!と思ったのに、久しぶりに会ったらフラフラとついて行ってしまう、みたいな?いや、そんな知り合いおらんけど。

『007 スカイフォール』(12/1公開)
 噂ではシリーズ最高傑作らしいですよ。また軍艦島フェチの方も必見でしょう。

『砂漠でサーモンフィッシング』(12/18公開)
 これは万人にお薦め出来る作品っぽいです。ユアン・マクレガー、ハズレがないなぁ。

『ホビット 思いがけない冒険』(12/14公開)
 至高のファンタジー映画『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚。まぁ当然観に行きますよね。

『フランケン・ウィニー』(12/15公開) 最近『アリス・イン・ワンダーランド』、『ダーク・シャドウ』と個人的にハズレが続くティム・バートン監督の最新作。それでも観に行こうと思わせるのがバートン・マジックだなぁ。


 とりあえず、こんなものかな。十一月、十二月の公開作で気になるのは7作。先週観損ねていた『アルゴ』を加えたら8作。まぁあと1作ぐらいは何か観に行くだろうから、年間50本はまず間違いないところ。
 と、油断してると得てして届かなかったりするのだけれど。笑。
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