一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1405- 神戸生まれのそら豆

2014-05-21 | 生け花
 昨日に続いて、旬の食べ物の話。朝早く、クール宅急便で 採りたてのそら豆が届きました。神戸に住む、妹からのもので 市が管理するビル屋上の菜園で採れたものです。数年前から、彼女が作っているもので 街の中心部のビル風の吹く 屋上で母なる大地は 農業試験場の研究によって作られていて 育成に適したものらしく 作物はなかなかの出来ばえです。
 同じ菜園仲間の、野菜ソムリエさんのお薦め通りに ガスで素焼きにして頂きました。甘みと、香りも強くとても美味でした。都会育ちの、そら豆さんに 庭の花々を添えてみました。

 花材 ・バラ ・ソケイ ・山紫陽花
 花器 ・ガラス水差し



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1405- 山里からの贈り物

2014-05-20 | 生け花
 この時期になると、県北の山へ山菜を採りに出かけ お土産を届けて下さる方がいます。先日も、ワラビ・破竹・たらの目などを どっさりと頂きました。早速、破竹は煮物に たらの目はテンプラに、ワラビは茹でて 灰汁抜きをして小分けにし 冷凍にして保存します。しばらく、山の味覚を楽しめそうです。
 春の山菜の、苦味や灰汁は冬の間、体の中に溜めていた 毒素を出して夏に向けての 体調を整えるのに有効との事。美味しくて、健康的なこの時期ならではの山菜 ありがたく頂きます。

 花材 ・わらび ・姫あやめ ・鳴子ラン
 花器 ・バケツ型ガラス製 ワインクーラー



 花材 ・破竹 ・ジャーマンアイリス ・こうようぼく
 花器 ・恩田焼 飛び鉋花器
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1405- 母へ

2014-05-18 | 生け花
 花屋さんの店先に、色とりどりの色や形の カーネーションが溢れていた 母の日が過ぎて一週間が経ちました。
私の母は、亡くなってから久しくなりました。生前には、カーネーションを贈っていましたが,亡くなってからはカーネーションよりも 百合の花が相応しい気がして 百合を生けることにしています。
 と、言うより白百合の香りは いつも母の思い出に繋がるのです。母を送った日、教会の祭壇に沢山の白百合が飾られ、最後のお別れの時も 白い百合に縁取られた安らかな顔が お香と百合の香に包まれていた事を思い出します。兄弟姉妹の中で 母と一番長い時間を共有した姉は、それ以後 百合の香りはとても悲しい思いに繋がるようでした。

 今日は、最近の品種改良の進んだ艶やかな色彩の百合と共に、白い百合を贈ります。生前、この様な種類の百合は お目に掛かった事はないでしょう。

 花材 ・オリエンタルリリー 2種 ・すかし百合 ・鉄砲百合 ・いたやかえで ・がまの葉
 花器 ・有田焼 青白磁花器



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1405- 緑風かがやく

2014-05-16 | 生け花
 六甲山頂にある、高山植物園は 中央の流れの中に水芭蕉の花も二、三輪残っていて 初夏には少し早い風景でした。広い園内は、周りの緑に囲まれてその中に、石楠花、クリン草、エンコウ草、オダマキなど 数々の花がまるで 宝石を散りばめたように 咲き誇っていました。
 なかでも、エンコウ草とクリン草は 水の流れに沿って あちこちに群落を作り 目を楽しませてくれます。我が家の、睡蓮蜂のエンコウ草は 毎年、数輪の花をつけるのが精一杯、やはり、深山のせせらぎに生息するものなのでしょうね。

 花材 ・いたやかえで ・鳴子ラン ・シラン ・姫あやめ
 花器 ・古木



 山シャクヤク


 石楠花の大木

 
 クリン草


 エンコウ草


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1405- オールドローズ

2014-05-14 | 生け花
 家の近くに出かけ、色とりどりの花が咲く 家々の庭の花を眺めながら 歩いていると、近所の知人が「バラの花はいかがですか」と声をかけてくれました。その家は、住人が長期間留守で 彼女は留守を託されている様です。道に乗り出す様に、咲いているバラは今が満開。
 この家の前を通るたびに、その花と形にいつも見とれながら歩いていたので、大喜びで頂く事にしました。一輪で良いから欲しいなとの思いが通じたのでしょうか。
 
 花材 ・バラ(オールドローズピンク) ・パールブルー 
 花器 ・手作り ブルーガラス花器


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