海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

中古カメラ屋でお茶を飲みながら

2015-01-20 | 写真日記

茶を飲みながら

 この画像は茶館ではなく、中古カメラ屋の店内。上海の中古カメラ屋に行くと、ほとんどの店には茶盤があり親しい客には専用の茶杯が用意されていて、様々な上質の茶を飲みながら世間話をする場と時間がある。ここには作家も含め他分野の様々な人が集まり、基本はカメラや写真好きの人達だが、共通して言える事は全員がお茶好き。話の内容は、カメラや写真や政治経済まで幅広いので、マスコミやネットで流れる情報なんか比べ物にならないくらいリアルな話も多いし、ほとんど本音が言えて聞ける場所なのだ。それもこれも、美味しいお茶が無かったら出来ない事だと私は思っている。

Fujinon 50mm f1.4(M42)  X-T1

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜は変身する上海 

2015-01-19 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

中山公園駅前の龍之夢万麗酒店


昼間は大気も悪くどんより上海だが、夜はそんな雰囲気をかき消すように、それぞれの建造物が主張を始める。

 

夕方5時過ぎ

上海に長く住んでいるとこのピカピカにも慣れてしまったが、このピカピカを見るとどうしても思い出すのが、前世紀の最盛期の頃に滋賀県にあった雄琴の風俗街。当時は、トルコと呼ばれていた時代の話で、京都からわざわざ車を飛ばしてお世話になった人も多い。

 

タクシーの後部座席から高速道路を

 

上海万博の前なので2008年頃の話なのだが、ある建築家曰く、中国人は自己主張が強くビルのデザインを依頼する時も奇抜さを優先するらしい。そして、それはデザインだけでなく照明にも通じるところがある。良い悪いは別として、そういう人達の性格が元で、おもちゃ箱をひっくり返したような今の上海が出来上がったのだと思う。前世紀の上海には、まだ街に調和があったのだが・・・。

Fujinon 50mm f1.4 M42

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上海郊外の周荘へ

2015-01-18 | 写真日記

建築中

 

昨日はあるギャラリーのご招待で上海郊外にある「周荘」へ行って来た。と言っても観光地化された場所ではなく、普段観光客が入れない場所で周りは自然がそのまま残っているような場所。今は古い家を再現中なのだが、使える柱や装飾は昔のまま利用するそうだ。

 

 

柱も梁も当時の物を

 

集まったのは、作家も含め大学の教授やアート関係者約30人で、外国人は日本人の私と白人2人。みんなで昼食をいただいたのだが、ほとんどの料理が薄味でしかも野菜はすべてオーガニック。中国で野菜料理がこれほど美味しいと感じたのは、自宅近くにある精進料理屋で食べた料理以来。その後、新しく出来たギャラリーをみんなで見た後、ゆるく上海に戻り四川料理で一杯。

昨年の秋から上海で会う人のほとんどがアート関係者なので、自分としてはとてもリラックス出来心が穏やかになる。

Fujinon 50mm f1.4(M42) TX-1

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上海には坂がないのだが

2015-01-16 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

蘇州河の手前

 

上海には坂がないのだが、あるとすると河を渡る橋の手前が緩やかな坂になっているくらい。これは、河を船が行き来するので元からそういう設計になっているのだ。荷物を積んだリヤカーにとってはこれが難所で、橋のトップに到着すると一休みする人がほとんど。また、橋のたもとには暇なオヤジが待っていて、リヤカーの後ろを押して金を貰う「押し屋」という商売も成り立っている。

 

橋のトップ付近で

リヤカーと自転車が絡んだ瞬間だが、右端の子供はこういう些細な事を結構大人になっても覚えている事が多い。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上海ではBroncolorがよく売れている

2015-01-15 | 写真日記

ブロンカラーのポスター

 

ここ数年の間上海で大型ストロボといえば、broncolorが代名詞となり、とてもよく売れている。そして、profotoも同じく売れているようだ。私が上海に住み始めた約10年前は、日本製の大型ストロボはCOMETもあったが、今は影が薄すぎるほど存在感はないし、日本製の大型ストロボなんて知らない人の方が多い。私から見ても日本製の大型ストロボは魅力がなく、時代にマッチしてないと思っている。ただ、日本製ストロボは壊れにくいという長所もあるので、正常進化してアピールすれば売れると思うのだが、時すでに遅し。

 

Profotoの代理店

 

日本の大型ストロボが衰退していった時期は、デジタルカメラの進歩とある程度リンクしていると思っている。5年以上前の事だが、とある日本のストロボメーカーに、未来のストロボはデジタルカメラの進歩と共に絶対に変わるので、新規開発をやりましょうと提案した事があったが、反応無し。そして今、日本でもそうだろうが海外でも日本製大型ストロボは存在感のない製品に成り下がってしまったようだ。

一昨日、私がこちらに持ち込んだストロボ類のほとんどを元アシスタントに譲り、カメラも同様に行き先が決まった。来週は長年付き合ったCanonも処分しプロサービスを退会する予定。使わないし必要のない物を使ってくれる人たちに譲り、自分が身軽になるのは何だか清々しく気持ちよい。

先週の画家の作品を撮影する為に集まってくれた元アシスタント達は、みんなそれぞれ成長して今では立派に仕事をこなしてる。そんな彼らを見ていると、頼もしくもあり嬉しくもあり将来の楽しみが増えた。

自分は自分の写真の為に最低限必要な機材のみを残し、写真撮影は自分の作品のみに専念。今の私には、ストロボより撮影用LEDの方が重宝するのだ。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする