『球辞苑 ~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~』は理屈っぽいスポーツファンにおススメ

2017年01月07日 | スポーツ
 『球辞苑 ~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~』がおもしろい。

 年末年始をはさんだ冬休みといえば、家でダラダラと撮りだめしておいたテレビ番組など見るのが楽しいが、今回の当たりはこれであった。

 『球辞苑』とはお笑い芸人であるチュートリアルの徳井さんと、ナイツ塙さんが出演、進行をしている野球番組。

 というと、お笑いのMCということで、野球選手の珍プレーや、プライベートでの「暴れん坊」ぶりをおもしろおかしくとりあげるのかといえば、さにあらず。

 そこはなんといっても、「カープ芸人」で鳴らす徳井さんと、ジャイアンツの熱狂的なファンである塙さんのこと。そんな一筋縄でいく内容にはなっていないところが興味深い。

 この番組では毎回テーマを用意し、プロ野球選手の多彩なゲストや、さまざまなデータを駆使して、その秘密を解き明かしていく。

 で、そのテーマというのが、「ファースト」「スイッチヒッター」「クイックモーション」などなど、

 「あー、その話、くわしい人に聞いてみたい」

 と思わせる、絶妙なチョイスになっていて、

 「アンダースローが減ってしまった理由」

 「一塁手の球さばきは、専門家と他の内野も守る人でグラブの使い方などがちがう」

 なんていう、現場のプレーヤーでしかわからないであろう細かいポイントを教えてもらえると、さほど野球好きでもないが、理屈好きな人間ではある私はもう、「ほおー」と感心させられてしまうことしきりなのだ。

 「スイッチの左(元右打者にとっての)で一番難しいのは『送りバント』」

 とか、聞いてみなわからんもんなあ。

 とにかく、見ていて「へー」と声が出る。徳井さんと塙さんが、ちゃんと野球好きで、ムリに笑かそうとせずアスリートを立てて語っているところも好感が持てる。

 11月から第2シリーズもはじまって、ここからはほぼ毎週放送ということで、ますます期待大だ。

 予定されているテーマが「リード(離塁)」「ファウル」「球持ち」などと、ますますマニアックになるのもいい。

 個人的に聞いてみたいのはなんだろう。「指名打者」「送りバント(の是非)」「デーゲーム」「中継ぎ」「コンバート」。

 野球ファンなら、これだけを肴に朝まで語れそうだ。

 「ビーンボール」「サイン盗み」「乱闘」もやってほしいけど、難しいか。

 「あれでバッキーつぶしたったで!」

 とか、今なら炎上ものだもんなあ(←いつの時代の話だよ)。
 

 (続く→こちら






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