「これはテロとの戦いだ!」
との気勢をあげ、前回(→こちら)私に襲いかかってきたのは友人ショウテンザカ君だが、彼が戦うテロはハイジャックや自爆ではなく、
「カナダで楓のお祭ってのがあってさ。そこではメープルシロップたっぷりの壺が山ほどあって、参加者はそこに焼きたてのパンケーキを浮かして、ジュクジュクのヒッタヒタにしたやつ食べるらしいで。これってバターはつけるんかなあ」
などと、ダイエット中の人に、嬉々として話し怒らている「夜食テロ」のことである。
たしかにお腹がすいているときにこれをやられると、悪気はなくとも
「てめえの血の色は何色だ!」
となって、怒り、泣きながら、深夜に「大盛カップ焼きそばマヨネたっぷり」や、「カントリーマアムお徳用サイズ」を腹につっこみ、満腹後「カロリーが……」と落ちこむことになるのである。まさに人類のおそるべき敵といえよう。
そこで、今回は最近私が食らったテロをご紹介したい。
たとえば、なにげなくYouTubeでお笑い映像を見ていて出てきたロッチのコント。
ネタ自体もすごくおもしろいんだけど、とにかく見ているとカツ丼が食べたくなる(映像は→こちらから)。
もちろん、「ちょい」大盛。それもただの大盛ではなく、
「普通サイズでも、他の店の大盛と同じくらいの量のお店の大盛」
でなくてはならない。それも豚汁をつけて。みそ汁じゃダメ。当然、サラダも。ドレッシングは中華とゴマどっちもや!
食事のあとはデザートということで、お菓子類のテロを。
昨今、将棋ファンの間で、対局中に棋士が食べるランチやおやつを楽しみにする人が増えている。
特にタイトル戦で出る食事は旅館やホテルの一流メニューや、土地の名産や高級弁当だったり。
おやつも有名なパティシエが作るスイーツがずらりと並んだり、棋士の差し入れがあったり、グルメな人にはたまらないかもしれない。
で、その「将棋のおやつ映像」というのは、もうひとつ
「着物姿の棋士が、ちょっと食べにくそうにしながらいただいている」
というミスマッチ感がまたおもしろく、これがけっこう見ていて楽しい。
将棋おやつテロの発生地帯は、2016年度に戦われた将棋の王座戦5番勝負第3局、羽生善治王座対糸谷哲郎八段戦。
この映像の中で、羽生王座と糸谷八段がおやつを食べるシーンがあるのだが、これが思わず目をひかされた。
特に羽生さんがあぐらをかきながら、ややでかめのワッフルかパンケーキだかを食べるところが、なんともいえず豪快かつユーモラス。
まあ、客観的データだけ見たら、
「40代半ばの眼鏡のおじさんがケーキを食べている」
絵であって、それだけ聞いたらむしろ「食欲減退映像」のようだが、これが不思議と食欲をそそる。「もりもり食べる絵」というのは、それだけで人のテンションをあげるものなのかもしれない。
1時間25分くらいのところからですが(映像は→こちら)、もうこれを見るとビッグサイズの甘物が食べたくなること間違いなし。
とりあえず、私はすぐさま駅前のケーキ屋に走ってワッフルを買いました。
そこに生クリームとフルーツを山盛りそえて、あぐら姿でまりまり食べる。うまい!
でもカロリーが……。体重と財布事情も鑑みて、しばらく3食を水と塩だけで生きたいと思う。
あ、今思い出した。那須正幹先生の傑作『うわさのズッコケ株式会社』を読むと、「おにぎり弁当とカップ麺」のセットが食べたくなるなあ。
こういうのは、一度考えだすと芋づる式だ。
かくのごとく終わりなきテロとの戦いは、すきっ腹をかかえながら今日も続き、やはり日本はどこまでも平和でなによりである。
との気勢をあげ、前回(→こちら)私に襲いかかってきたのは友人ショウテンザカ君だが、彼が戦うテロはハイジャックや自爆ではなく、
「カナダで楓のお祭ってのがあってさ。そこではメープルシロップたっぷりの壺が山ほどあって、参加者はそこに焼きたてのパンケーキを浮かして、ジュクジュクのヒッタヒタにしたやつ食べるらしいで。これってバターはつけるんかなあ」
などと、ダイエット中の人に、嬉々として話し怒らている「夜食テロ」のことである。
たしかにお腹がすいているときにこれをやられると、悪気はなくとも
「てめえの血の色は何色だ!」
となって、怒り、泣きながら、深夜に「大盛カップ焼きそばマヨネたっぷり」や、「カントリーマアムお徳用サイズ」を腹につっこみ、満腹後「カロリーが……」と落ちこむことになるのである。まさに人類のおそるべき敵といえよう。
そこで、今回は最近私が食らったテロをご紹介したい。
たとえば、なにげなくYouTubeでお笑い映像を見ていて出てきたロッチのコント。
ネタ自体もすごくおもしろいんだけど、とにかく見ているとカツ丼が食べたくなる(映像は→こちらから)。
もちろん、「ちょい」大盛。それもただの大盛ではなく、
「普通サイズでも、他の店の大盛と同じくらいの量のお店の大盛」
でなくてはならない。それも豚汁をつけて。みそ汁じゃダメ。当然、サラダも。ドレッシングは中華とゴマどっちもや!
食事のあとはデザートということで、お菓子類のテロを。
昨今、将棋ファンの間で、対局中に棋士が食べるランチやおやつを楽しみにする人が増えている。
特にタイトル戦で出る食事は旅館やホテルの一流メニューや、土地の名産や高級弁当だったり。
おやつも有名なパティシエが作るスイーツがずらりと並んだり、棋士の差し入れがあったり、グルメな人にはたまらないかもしれない。
で、その「将棋のおやつ映像」というのは、もうひとつ
「着物姿の棋士が、ちょっと食べにくそうにしながらいただいている」
というミスマッチ感がまたおもしろく、これがけっこう見ていて楽しい。
将棋おやつテロの発生地帯は、2016年度に戦われた将棋の王座戦5番勝負第3局、羽生善治王座対糸谷哲郎八段戦。
この映像の中で、羽生王座と糸谷八段がおやつを食べるシーンがあるのだが、これが思わず目をひかされた。
特に羽生さんがあぐらをかきながら、ややでかめのワッフルかパンケーキだかを食べるところが、なんともいえず豪快かつユーモラス。
まあ、客観的データだけ見たら、
「40代半ばの眼鏡のおじさんがケーキを食べている」
絵であって、それだけ聞いたらむしろ「食欲減退映像」のようだが、これが不思議と食欲をそそる。「もりもり食べる絵」というのは、それだけで人のテンションをあげるものなのかもしれない。
1時間25分くらいのところからですが(映像は→こちら)、もうこれを見るとビッグサイズの甘物が食べたくなること間違いなし。
とりあえず、私はすぐさま駅前のケーキ屋に走ってワッフルを買いました。
そこに生クリームとフルーツを山盛りそえて、あぐら姿でまりまり食べる。うまい!
でもカロリーが……。体重と財布事情も鑑みて、しばらく3食を水と塩だけで生きたいと思う。
あ、今思い出した。那須正幹先生の傑作『うわさのズッコケ株式会社』を読むと、「おにぎり弁当とカップ麺」のセットが食べたくなるなあ。
こういうのは、一度考えだすと芋づる式だ。
かくのごとく終わりなきテロとの戦いは、すきっ腹をかかえながら今日も続き、やはり日本はどこまでも平和でなによりである。