古いテニス雑誌を読んでみた 『スマッシュ』2011年2月号 ニコライ・ダビデンコ特集

2019年10月24日 | テニス
 古いテニス雑誌を読んでみた。
 
 私はテニスファンなので、よくテニスの雑誌を買うのだが、最近古いバックナンバーを購入して読むのにハマっている。
 
 ブックオフなんかで1冊100円で投げ売りされているのなどを開いてみると、「あー、なつかしい」とか「おー、こんな選手おったなー」などやたらと楽しく、ついつい時間が経つのも忘れてしまうのだ。
 
 今回読んでみたのは『スマッシュ』の2011年2月号。表紙はラファエルナダル
 
 今号は大きな大会などは取り上げてないが、内容は充実しており例えば、ニコライダビデンコのインタビュー。
 
 
 「地味界の星」
 
 「もっと評価されていいと、だれか言ってあげて」
 
 「あれ? ニコライいたの?」
 
 
 などなど、その存在感無さをイジられるどころか、あまりに地味ゆえ5年間トップ5をキープしながら、スポンサーがひとつもつかなかったお人。
 
 そんな実力のわりにしてる感のある男が、2009年度のツアーファイナル優勝して一気に名をあげた。
 
 その素晴らしい結果もさることながら、大会で披露したユーモアあふれるインタビューが好意的に取り上げられ、人気面でもブレイク。
 
 ここに堂々の登場だ。
 
 ニコライによると、それまではインタビューで技術的なことをまじめに答えていたのだが、
 
 

 「マスコミは面白いネタを欲しがっている(笑)」

 

 
 このことに気づいて、リラックスして話すとそれがウケたのだという。
 
 たとえば、ファイナルのタイトルを取ったことに対しては、
 
 

 「何も変わったことはないよ。ただ100万ドル手に入ったけどね」

 

 ラファエル・ナダルやアンディーマレーがニコライを全豪 にあげていることに対しては、
 
 

 「彼らが僕について話すなんて驚きだ」

 

 自虐ネタというか、ご自分のキャラをよくわかってらっしゃる。他にも、
 
 

 「朝飯を食べるのに部屋から出られないから、有名になりたくないよ」

  「(金の話が多いのではと聞かれて)ロシア人はいつも金の話をするんだ」

 

 などなど、クールなニコライ節。決勝で戦ったフアンマルティンデルポトロに、
 
 

 「プレステ3の選手みたいだ」 

 

 なんて賛辞(たぶん)されると、
 
 

 「もっと速くなって、プレステ4みたいになろうと思ってる」

 

 なんて独特なニコライジョークも披露。
 
 これを、あのおとなしそうな彼が語ってると想像すると、妙におかしい。
 
 ニコライは日本にきたことがないんだけど、ロシアだとビザを取るのが大変だからなんだって。
 
 2か月くらい待たされるから、スケジュールに入れられないとか。
 
 どの大会に出るか、ビザの取りやすさで決まることもあるとか。そうなんだあ。
 
 あと、私の勝手な印象で、ニコライ・ダビデンコといえば
 
 
 「全豪で準優勝してそう」
 
 
 そんなイメージがあったんだけど、あらためて調べてみたらベスト8が最高だった。
 
 というか、グランドスラムで一度も決勝行ってないんですね。
 
 実力だけなら2、3回出ててもおかしくなかったのに。2005年ローランギャロス準決勝マリアノプエルタに負けたのが痛恨だったか。
 
 インタビューによると、そのユーモラスな素顔から2010年度はダンロップとかアシックスとかからオファーが来たんそうな。
 
 すごいじゃん。よかったね、ニコライ!
 
 その他のニュースとしては
 
 
 「スペシャルインタビュー ラファエル・ナダル」
 
 「デビスカップ、ジョコビッチとトロイツキの活躍でセルビアが優勝」
 
 「錦織圭カムバックの軌跡」
 
 
 などもあったが、長くなってしまったので、またの機会としたい。
 
 
 

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