けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

ついに、やっと

2005-03-15 18:32:47 | 研究
論文出しました。


送っちゃったー。もう送っちゃったもんねー。今頃郵便局のお兄ちゃんが仕分けしてる頃だもんねー。もう向こう何ヶ月かくらいはこれ以上何をしようもないもんねー。

・・・・・・長かった。

初稿の初稿が生まれたのは2年半以上前。本文の一行目にいきなり文法間違いがあったりしました。それを考えたら・・・・・・いやー、長かった。

あとはリジェクトにならないように祈り続けたいと思います。それからいろいろな人に感謝。

仲間が増える

2005-03-04 19:40:25 | 研究
この時期、毎年研究室で興味の対象となるものがあります。何かと言いますと「来年度の卒論生は何人いるの?誰?」。

1月から2月にかけて学部の3年生たちは来年度卒論を書く研究室(ゼミ)を決めます。基本的には、前期または後期の研究法でお世話になった研究室なのですが、そのとおりでなくてもかまわないことになっています。指導を受けたい先生のところに行き「こんなことやりたいんですけど受け入れてもらえますか?」ってな感じで交渉したりします。
もっとも今年から少しシステムが変わったらしく、いくつか希望先を書いて提出し、教員会議で検討して振り分けることになった様子。微妙に希望が通らなくて微妙な感じになっている学生さんも出てくる…

さて、我々の研究室では来年度4名の卒論生を受け入れることになりました。私が前期に研究法でお付き合いしたYKC君も来るそうで、ちょっと嬉しいです。自分が指導した結果「あそこの研究室だけはやめておこう~」なんて思われたら悲しいですからね。

先生方の中には、自分の研究法を取っていないと卒論を指導しないとか、自分の演習授業(専門性が高い)を取っていないと指導しないとか制限が厳しい方もいます。が、KKC先生は基本的に「来るもの拒まず派」。ということで4名のうち2名は研究法で我々の研究室に来ていない、よく知らない学生さんになりました。
こういうケースはちょっと不安です。卒論ともなると一年間べったりお付き合いいただくわけですから、ある程度性格的に研究室に合わない学生さんだと、学生さんも指導側も、お互いちょっと大変なことになるわけです。そんな不安を感じていたら、衝撃の事実が発覚しました。

私と同じ分野のことをやりたがってる学生さんが来るんですってよ!!

その分野に関しては、私が卒論を書いて以来ですから6年ぶりのことになります。というか私と同じ分野をやりたいということは、すなわち私がその学生さんを指導するということになるわけですね。決定事項。

驚きの事実を知らされて数週間後、その学生さんがこの研究室を訪れました。
うん…大丈夫そう、かも。ちょいと見た目はアレな感じの男の子ですが、たぶん興味のあることにはまじめに取り組むタイプだとにらみました。何しろ本人曰く「こんにちは、外見はあぁ見えても実は真面目なTSKです。」ってメール送ってくるくらいですから。

これから一年間、どうなるか楽しみであります。

悲しき実験者

2005-03-01 20:06:27 | 研究
先週から絶賛実験中です(自分の)。週半ばに病に臥したりはしましたが、とにかく実験はやり始めたら勢いに乗ってデータを取りまくらないといけません。のんびりやってたらだんだんやる気がなくなってしまう気がするのです。

ということで先週は20人に対しスクリーニング実験を行いました。被験者ごとに実験に使う材料を選び出すため、1回実験室に来てもらってあらかじめ材料を評価してもらったのです。そしておよそ1週間後の今週、本来の目的である実験を行うことになります。
ところが。今日の実験はたいへん悲しいことになりました。

今日は7人分のデータを取る予定でした。
朝、1人から急用が入ったので予定変更希望、というメールが入りました。きちんと連絡していただけるのはありがたいことです。これで6人になりました。
1人目、2人目はうまくデータが取れました。
3人目。実験開始すぐの記憶テスト成績がよろしくない。基準を下回っています。

実は先週のスクリーニング段階が終了した後、自宅で覚えてきてほしい項目リストを各被験者さんにお渡ししてあったのです。この項目を覚えていないと本実験に進めないのです。
「もう1回リストを見れば思い出します」と被験者さん。それはそうなんですけど、でもチェックテストだけできても意味ないのね~。

この忙しい時期に何度も足を運ばせるのは申し訳ない。でも実験の要件なのだから妥協するわけにはいかない。(それに謝礼金を支払うんだからちょっとくらい強気に出てもいい…と思う!)
結局この3人目の被験者さんには別の日に来ていただくことになり、本日はお帰り願うことになりました。

4人目と5人目。同上。記憶テスト成績が…。
そして6人目、来ない。実験あるの、お忘れになったんですね?

本日の成果、2勝5敗。やっぱりラットちゃんズのほうがラクかも~。


と、実験がもたらす悲哀について思いをはせていたら、KKC先生に「論文は直したの?」と言われました。やります。可及的すみやかにやります。

それは青かった

2005-02-25 22:22:26 | 研究
10日ほど前のことです。何度目かの論文原稿がKKC先生から変換されてきました。まだ直すところが何箇所かあり、ああ…と鬱々とした気分になりかけたところに

「今年度の予算、後どれくらい残ってる?」

早く英文校閲に出さないとお金がなくなるんですか!?
ということで即座に直すべきところを直し、校閲会社に連絡を取りました。ところが全国の研究者の皆さんが考えることは同じのようで、校閲依頼は大混雑。通常1週間くらいで上がる校閲が10日ほどかかる、とのこと。ちょっと困りましたが、研究所のSITさんのご紹介でもあるので確実だろうと思い、そのまま依頼しました。(ちなみSITさんのご紹介で…と先方に告げたらディスカウントしてくれました。コネばんざい)。

で、要するに本日その原稿が返却されてきたのです。すべて電子ファイルで。驚きました、とっても丁寧なお仕事。
元原稿のここを直しました、とはっきりわかる文書。修正後の完成文書。校正者からのコメント。元原稿の英語の完成度成績表。
すばらしい。

で、実際の修正具合はどうかというと…真っ青でした、私の原稿(校正が青で入ってた)。これはもしかしたら原形をとどめないというヤツでは……。

洗練された英文に生まれ変わった私の論文。土日で読み直して問題がなければ投稿しちゃいます。
(あー、言ってしまった…)

ぬけがらになる日。

2005-02-15 21:42:16 | 研究
昨日今日と夜になるとぬけがらになっています。昨夜は録画したマドリーの試合も見る気が起きませんでした。今も眠くて肩も背中も凝っていて何かをやる気がおきません。

それはチョコレートをもらえなかったから……ではございません。以前バイトしていたケーキ屋のおいしーい生チョコを研究室の男性諸氏に贈呈し、自ら率先して食べているほどなのですから。では何があったのか。
それは朝から夕方まで実験漬けだったからであります。今日は朝8時30分から17時まででした。昨日も同じようなもの。

私の研究分野では人間を対象とした実験をやります。この人間相手、というのがラクなようでもあり大変でもあり。実際に実験に至るまでがそう簡単ではないのです。

1)予備実験
実験計画に沿って材料そのほかを準備して、リハーサル。うまくいかない点を直したり、実験にかかる時間を概算。
2)人集め
実験の概要を書いたビラをばら撒いたり知人のツテを頼ったりして、実験協力者を募集していることをアピール。
3)日程調整
応募してきた人たち(多くが初対面)とメールなんかで連絡を取り合って日程を決める。他の人や自分の予定と重ならないように注意。実験日の前日には確認のメールを入れる。これをしないと5人に1人くらいに忘れられる。

けっこう煩雑で気を使うものなんです。でも実験当日がやはり一番大変。

まずはにこやかに実験協力者をお迎えする。課題をわかりやすく説明し、手続きをミスしないように気をつけ、時間内に収まるように努力する。最後まで協力者に失礼がないように、緊張しないように、不快な思いをさせないように、丁重に対応する。

これを1日に10人くらい対象にやりますと、現在の私のようなぬけがら状態が完成するわけです。
とにかく人間が相手ですから、初対面だろうがなんだろうが円滑にコミュニケーションをとって対応していかなければいけません。ややハイな感じで対応するのが理想。むすーっとした顔で「これやってください、あれやってください」だと、相手の方が固くなって身構えてしまう可能性があります。常態じゃない状況でデータを採るのもね…。で、こんなことをしてますと疲れるのです。いわゆる気疲れというやつでしょうか。

自身の研究ではラット(大きいネズミ。片手で掴むと体がでろん、って垂れ下がる感じ。でもかわいい)を扱っている同級生。彼女とは研究所のバイトで人間対象の実験を一緒に担当しているのですが、一通り実験を終えた後、彼女もやはり気疲れすると言っておりました。彼女曰く「だってラットは待たせておいても大丈夫だし、文句言わないし、時間に遅れてきたりしないし、しゃべらなくていいし、楽だと思うんだけど」。それはわかります、確かにそのとおり。
でもね……ラットに「こういう課題をやって欲しいんだけど?」ってお願いしてもなかなか言うこと聞いてくれなかったり、「どこがわかりませんでしたか?」ってお聞きしても返事してくれなかったりすると思うのね…。

難しいところです。

目標3つ

2005-02-10 21:29:11 | 研究
短期目標
○2月中に実験をはじめて3月中に終える
○3月までに論文2本出す(少なくとも英語の方は!)
○5月までにもう1つ実験を終える

中期目標
○9月の予備審に博論を間に合わせる

長期目標
○どこかで働けるようになる


今日、久しぶりにAYBさん(my師匠)が研究室にいらっしゃいました。月曜からやる実験の打ち合わせと機材を運ぶために、です。そして私の書きかけの論文を指導してもらい、今後やる実験に助言を頂き、来年度とその先の目標のためにはっぱをかけていただきました。ということで上のような目標(ひどくおおざっぱですが)を。今は結構やる気です。今は。

今は。(いや、やらないといけないのですが)

同時進行4つ

2005-02-04 02:08:01 | 研究
ふと気がつきました。今月私は4種類の実験の実施に関わる、という事実に。

1)人間の嗅知覚と意味情報の関係
これは昨年から続いている実験。バイトというか非常勤というか、仕事をしつつお勉強させてもらっている研究所で私が担当している実験です。実験の枠組みは既にできているし被験者も集まっているので楽…なのですが、先月あたりから色々と問題が発生。装置の一部が壊れて10日間ほど実験中止になったり、刺激物質が装置内を逆流したり。来週から実験再開ですが…うまくいきますように。

2)謎の嗅覚実験
私のお師匠様であるAYBさんから、大学で実験をしたいので被験者を集めてもらえませんか?との依頼がありました。もちろん私もお手伝いなのですが、私自身も被験者になるので実は未だにどんな実験をするのか不明であります。なにするんだろう…ま、楽しみです。

3)無視された刺激はどうなるの?実験
後期の研究法で私が担当する学生さんが選んだ研究課題がこれ。ストループ課題とネガティブプライミング効果を使って、注意を向けられなかった視覚刺激がその後どんな影響を持つのか(あるいは持たないか)を検討する実験です。注意されなかったものは見向きもされないのか、それとも見てはいるけど即座に見なかったことにされてしまうのか?
同じ研究室のYG先輩はまさにこれが専門なのですが、今回YG先輩は別のもっと困難な課題を選んだ学生さんを担当することになり、私にこの課題が回ってきました。しかし私にとってこれは(これも)専門外であります。気分は「ピボーテをすることになったロナウド」、要するに「無理だ~」…。ま、そんなことも言ってられません。幸い学生さんが優秀なので、大丈夫でしょう。この課題については、またメモ書きをしたいと思います。

ちなみにストループ課題とは例えば

  とか  

といった視覚刺激(ストループ刺激)を提示して、できるだけ早く文字のインク色を答えさせるというものです。この場合だったら「あか」「みどり」が正解。もちろんとかの場合よりも回答に時間がかかります。この課題といろいろな条件操作を組み合わせて、回答時間の差を分析します。

4)自分の実験
数日前に指導教官のKKC先生に「こういう実験をします」と実験計画を持ち掛けました。基本的にKKC先生を説得できないと実験ができません。どんな考えに基づいて、何を調べたくて、どんな実験操作をしたらどんな結果が予想できて、そうするとつまり何が言えるか。KKC先生を納得させられるくらい実験計画が筋道だっていれば、後々、分析段階で解釈に困ったりすることもなくなる…はずです。実験計画を説明した結果、最後の一歩のところで納得させられなかったのですが、KKC先生は「まあ、やってみるのもいいかもしれないけどね~」とコメント。経験から言うとこれは好感触であります。実験準備進めておこうと思います。


しかし同時に4つはさすがに無理なんでは、と我ながら思ってみたり…。

極めて不純なモチベーション

2005-01-18 16:17:56 | 研究
わが研究室の研究員であるYG先輩(昨年度までは院生だった)から、「来年度に参加する予定のある国際学会の名前と日程と開催地を教えてね~」との連絡が回ってきました。申請しておかないと、いざ参加したいとなったときに予算が下りる可能性が低くなるんだそうです。

しかしここしばらくまともな実験をしていないので(補足実験くらい)、参加するって言っても成果がないしなあ…。かといっていざとなったら予算が下りないのも困る。ということであちこちの学会のHPなどを参照して、参加できそうな学会を調べました。
でもね、あんまりないんです、これが。4月中旬にフロリダである学会は、期日が近いのでちょっと無理そう。必死になれば間に合うかもしれませんが。12月にバージニアでやるらしい学会は、まだ「やるらしい」程度でしかありません。
それにそもそも予算をもらって学会に出るためには、私がまだ学生なので教官が帯同することが条件なんですが…KKC先生、私と専門違いますもんね。来て頂いても、先生も困るだろうし私も困る。

そんなこんなであまり熱を入れないで探していたら、です。
昨年ディジョンで開催されて、国内の学会と日程がぶつかったため参加を断念したヨーロッパの学会の次回大会の案内が出ていました。

2006年、グラナダ(スペイン)

行く!絶対に行く!万難を排して行く!

学会ついでに旅行するのが楽しみなので、スペインで学会があればいいなあと思ってました。でも、これまで私の分野でスペインの大学・研究機関発の論文を見たことがなかったので、スペイン開催はないだろうとも思ってました。それがスペインで!

おいしいもの食べて、日程が合えばサッカーも見て、行けるのならマドリーにも行きたいし、時間があるならリバプールに寄って…(えっ?)

実験、やります。研究がんばります。論文も書きます。就職先も見つけます…あれば。
そんな私の研究モチベーションでした。

今年最後の目標

2004-12-27 15:55:13 | 研究
先週は,研究所でのお仕事が一気に忙しくなりました。10月からこっち,実験ができるように装置を調整したり実験刺激の濃度を決めたり結果の記入用紙や調査用紙を作成したりしていたのですが,ようやく本実験に突入したためです.
そんなこんなでゴタゴタしていたのですが,論文25thエディションがKKC先生チェックを終えて私の手元に返却されてきました.

うふふ.

いつになく好感触でした.赤ペンの箇所が一気に減りました.「前よりずいぶんとわかりやすくなったよ」とも言われました.それどころか「英文校閲に出してみたら?」とまで言われました.

英文校閲!私の幼稚な英文をネイティブ風味に,とまでは言いませんが研究者が読むに耐える程度にまで校正してくれる英文翻訳・校正会社というものがあるのです.さっそくネットや人に聞いたりして幾つか調べてみました.

T社:仕上がりまで7日間,1ページ(200語)あたり2,300円.
Z社:仕上がりまで7日間,1ページ(200語)あたり3,850円(オプションあり).

私の論文の単語数を数えてみました.およそ3,800語(これでもかなり短い方).

(3,800÷200)×2,300=43,700

安くても4万3千700円.オプションつけたら10万近くいきます.そんなお金どこにある……と思ってそ~っとKKC先生にお伺いしてみたところ,

「こちらで出しますよ」

やった~!ありがとう先生.研究室が潤ってるっていいなあ(ここのところ我が研究室はちょっとリッチなのでした).

ということで今年中に英文校閲に論文を送るのが目標です.…ちょっと無理かもだけど.

卒論提出:24

2004-12-15 19:22:34 | 研究
○12月15日19時過ぎ
卒論生Tさんは本文をほぼ書き上げる。私とINUさんでエラーチェック。表記間違いや文法的におかしいところ、論旨が通らないところなどを検出する。
卒論生Fさんは序文を書いているところ。YG先輩が考えをまとめるのに付き合っている。
まもなく夕食。当然のごとく学生御用達のカツ類弁当屋に決定。NKJさんが6人分の弁当を受け取りに出かけたところ。
卒論提出まであと21時間弱。

○12月15日まもなく21時
お弁当は食べ終わりました。部屋の中には日替わりメニューのとんかつチーズ焼き臭がする。みんなでこんな時間に一緒にご飯を食べる、いかにも卒論提出前夜という雰囲気がちょっとおかしい。
Tさんのエラーチェックは終了。彼女はたぶん大丈夫。引き続きFさんの考察チェック。彼女はもう少しかかりそう。
卒論提出まであと19時間

○12月15日23時30分近く
Fさんの考察をチェックして、訂正して、直すように伝えたところ。用語がややこしいし、2つの質問項目について因子分析したら、因子が3個と4個出てきて、因子に名前が付いて、それぞれの因子同士の相関があって…もータイヘン。
私は現在待機モード。がんばれFさん。
卒論提出まであと16時間30分。

○12月16日もうすぐ1時
だんだん眠くなってきました。今から「結果」の原稿をチェックします。
卒論提出まであと15時間ちょっと。

○12月16日4時
Fさんの序論を考えるミーティングを3時くらいから開催。Fさんは「睡眠不足でアタマがまわらない…」とかなり辛そう。YGさん中心にしばらく議論した結果、どうにか納得の序論の流れにたどり着きました。これから文章を整えるところ。
YG先輩はINUさんと買出しに出ていきました。
卒論提出まであと12時間。

○12月16日11時過ぎ
おはようございます。5時30分ごろ帰宅して、3時間くらい寝て、お風呂入って、再び登校。
もう少し、がんばりますよ。
卒論提出まであと5時間…きゃー

○12月16日15時
Fさんの謝辞が書きあがるのを待っています。それができたら終わり。
ファイルして事務まで走っていけばOKです。もうちょっと。
卒論提出まであと1時間

○12月16日15時40分卒論提出まであと20分。
事務に卒論を提出したFさんが戻ってきました。Tさんは既にお昼くらいに提出済み。
ということで2人とも無事に卒論提出できました。おめでとうおめでとう。よくがんばったね。

…ま、これから明日提出の論文要旨を作らなければいけないから、もう一晩がんばらないといけないんですけどね。

ともかく卒論おわり。 ふ~。


○12月16日15時55分
コピーして残しておいた論文を見直しているうちに、論文の最初に付ける要約文2ページのうち、1ページが欠けている可能性が発覚。Fさんは差換えのため、プリントアウトし直した要約文を持って再度事務までダッシュ中です。やっぱりあるんです、こういうハプニング…

今年は平和な卒論?

2004-12-11 20:14:16 | 研究
さて、我が研究室では卒論提出まであと数日となりました。本日は土曜日で学校は休みですが、研究室には今年度の卒論生2人がおりまして、しきりに文書を書いたりグラフや表を整えたりしております。

卒論生の片方は、研究員のYG先輩が、実験計画から実験、分析、考察そして論文作成に至るまで、全般的に面倒を見ています。卒論生の研究内容がYG先輩の研究内容と関連するところがあるからでしょう。
YG先輩はこの研究室にたぶん8年くらいいます。現在一番長いです。論理的に物事を考えることができますし、論文作成のいろいろな約束事にも厳しい方なので、任せておけば大丈夫です。(だいぶYG先輩を褒めました。なにか奢ってもらえるといいな~)

もうひとりの卒論生はなかなかやっかいです。まず研究テーマは諸事情により、他の研究分野との共同研究的テーマを取り扱いました。そのため、実験ではなく質問紙調査になりました。実は質問紙調査のプロフェッショナルは、KKC先生を含めてこの研究室にはいません。この点に関しては、他の研究分野の先生や院生さんからご指導いただいたので、質問紙作成も分析も無事に済んでいるのですが…それでも質問紙調査の分析結果、例えば因子分析の結果はどうやって書くのが正しいのか、なんてことは我々院生には判別が付きかねて、いまいち踏み込んで指導しきれないでいます。幸いなことに卒論生本人は理解も早く、こなれた文章を書いていたので、大丈夫かと思うのですが。

…というのは楽観的な見方。一抹の不安を残しています。何年か卒論生を指導したり論文を作成する状況を見たりしてきますと、卒論提出というのはなかなかドラマチックなものです。
それまでしっかりした見解を持っていた学生が、提出前夜に「考察が書けません」と凍りついていたり。もうほとんど書けているのに「もうだめ…」と泣き出す学生がいたり。提出するばっかりの状態まで作成していたのに翌日寝過ごして、研究室に慌ててやってきたときは締切30分前だったり。提出しに行った学生から携帯で連絡が入り「ミスがみつかりました」。訂正したものを提出しに再び研究室を出たときには、締切まで残り5分を切っていました。
もうドキドキハラハラ、スリルがありすぎる展開です。

なんとなくですが、大変な年と平和な年が交互に訪れているような気がします。ちなみに去年は、指導する院生が寝不足で朦朧とするような状況でした。徹夜してさらに提出日を乗り切った日の夜に食べた温かい鍋焼きうどんの味を思い出すと、今でも涙が出てくるほどです(少し大げさです)。今年はどうぞ平和に過ぎますように。そう祈らずにはいられません。

とりあえず、がんばれ卒論生。

卒論とともに。

2004-11-30 19:29:42 | 研究
先ほど、何度目かもうわかりませんが論文をKKC先生に渡してチェックをお願いしてきました。
お渡ししてからPCのファイルを整理してみたら、今回の文書で第23版になることがわかりました。第1版の頃に書いていた英文のことを考えると…身震いがしてきます。ちなみに図表は第6版。

私のお師匠様に当たるAYBさんから、タイミングよくこんなメールが届きました。
「卒論と並んで、日本語論文の方も年内に仕上げましょう!」

現在この研究室の卒論生は、ほとんどの実験を終え、分析とともに本文作成に取り掛かっています。一緒に論文作成に力を入れるいい機会かもしれません。

本当は実験もしたいんですが、パラレル・プロセッシングが苦手なので…ぼちぼちやっていこう。


追:12月1日、午前0時34分。
たった今、AYBさんから電話が!(夕方のうちに書きあがった英語論文をメールで送っておいた)

「ごめんね、今じゃないと時間が取れなくて。で、今日送ってもらった論文の図表なんだけど…」

そのままいろいろ修正ポイントを指摘していただいておよそ20分間。方法の途中まで進んだところで

「まだここまでしか読めてないの。残りはまた時間が取れたときに読んでおくね」

ものすごーくお忙しくてヘトヘトなはずなのに…すいません、AYBさん本当にすいません。ありがとうございます、心から感謝です…

工具って面白いですね

2004-11-24 21:25:03 | 研究
10月からだいたい週に1回のペースで、研究所の非常勤の仕事をしています。学部生時代からお世話になっている研究所で、これまでも実験補助をしたりデータ解析をしたりなんていうアルバイトは良くやっていました。ですので今回の非常勤(年度いっぱいの予定)もデータ解析かな~なんて思いながらはじめたのですが…

今回主にやっているのは実験装置の調整。というか、実験ができるように実験装置を組み立てています。PCの前に座ってキーボードを叩く代わりに、モンキレンチを片手に刺激提示用のチューブをはずしたりつないだり。電動ドリルを使って鉄板に穴を開けたり。
先週は工具を買いにお使いに出ました。モンキレンチを8本、メジャーを2つ、アクリル板、その他諸々。モンキレンチは、同じサイズなのに一本1500円以上するものと300円ちょっとのものが並んでいて、悩んだりもしました(思わず「なんでこんなに値段が違うの?」とmy父ちゃんに電話した)。

実験に使う機材など、専門的なものはお値段が非常に高い。しかも今回実験に使いたいような装置はどこの業者も取り扱ってはいません。部品を買い揃え自分たちで自分たちに都合の良い装置を作るのが一番の近道のようです。この装置も2002年くらいから作り始められたもので、制御プログラムやデータ書き出しプログラムまでついています。これを作った研究員さん&職員さんに、感謝。

初めての因子分析とグラフ募集中

2004-11-15 23:08:44 | 研究
いや、やっぱりよくわからない。因子分析と主成分分析の違い。
だいたいどの参考書を見ても
「因子分析は分解の分析である、主成分分析は合成の分析である」

概念が違うのはわかりました。というか違うのはわかるし使い分けるポイントもなんとなく理解したのですが、どこがどう違うって説明するのはやっぱり難しい。

それでも昔主成分をやったデータ(卒論のときの!)を引っ張り出してきて、SPSS君にご協力いただき、ああでもないこうでもないと因子分析をやってみました。基本的に試行錯誤タイプの人間なので。抽出方法(主因子法とか最尤法とか)を変えてみたり、因子の数を変えてみたり、回転(バリマックスとかプロマックスとか)かけたりかけなかったり、いろいろいじってみました。アウトプットの読み方や各数値の利用の仕方も理解できました。

良くわからないままに、それでも因子分析をツールとして使うことはできそうです。
ま、院生がそんなんでいいのか、とはつくづく思うわけですが。将来困りそうだ~。

ところでどこかに頭のいい、かつセンスのいいグラフ描画ソフトないでしょうか。
おなじみのEx○elはあまりにも使い勝手が悪くデフォルトのヴィジュアルセンスもよろしくない。それでも使い慣れてはいるので、普段はExc○lでざっとグラフを描いてからPowerPointで整形します。たいていそのまま発表資料になるので、普段はこれで間に合わせてます。
以前、Macでしたが「クリケットグラフ」を使ったことがあります。これは特に問題はなかったように記憶。そして周囲のMacユーザーからの評判はすこぶるよろしい。ただしWindows用がないらしい。
修論時は3次元の分布図を作る必要があって、研究室に転がっていた「デルタグラフ」を使ってみました。グラフは描けたけれど、データの入力にややこしいところがあって現在は疎遠な関係に。
当時一緒に修論を書いたYKEさんは「オリジン」をマスターました。これは後に研究室で購入。でもほとんど試してないなあ。
YG先輩は「Adobe Illustrator」を愛用していますが、イラストレーターは今のところ友達になる気が起きないほど理解してあげられないので却下。

わがまま言い過ぎだろうか…

因子分析と主成分分析

2004-11-02 20:57:44 | 研究
学部3年生の学生が各研究室に半期所属して、研究の仕方の基礎を実地で学ぶ「研究法」。
前期は周辺視を研究するYSK君の面倒を見まして、無事にこれが終わりました。今は最終のレポートの再々提出を待っているところです。ええ、もちろん1回で受け取れるレベルのレポートは作れません。ですので、提出してはインストラクターがチェックして指導して書き直し、を繰り返すことになります。もっとも再提出原稿はかなり良いできでしたので、次の提出で合格にするつもりです。

さて、休む間もなく後期の「研究法」が始まっています。初めの一歩は過去の卒論を選んでレポートするところから始まります。これで研究とはどのようなことをするものか、研究論文とはどういう書き方をするものかがわかるわけですね。
しかしこれがね…最初のレポーターの学生さんが読んできた卒論というのが、なんと○年前に私が書いた卒論だったのでした。
変なものです、自分が書いたものをレポートされて、しかもそれを聞かなきゃいけないなんて。しかも卒論以降○年たつうちに、「ここは分析ミス」「タイプミスが」「なんで○○について書いてないんだ」等等とアラが見えてくるものです。ああ恥ずかしい。

そしてなぜか来週の研究法で私が発表することになってしまいました。テーマは「因子分析と主成分分析はどこがどう違う?」。
自分の卒論で主成分分析を使っていたのですが、よく原理がわからないままに分析をしていました。そして当研究室では多変量解析はほとんど使わず、院生の中でもすっきりはっきり説明できる人はおりません。そんなこと威張ったって仕方ないのですが…

ということでやらなければいけないこと
○「因子分析と主成分分析はどこがどう違う?

私、数学がひじょ~~~に苦手なんですがね…