土曜日の深夜、リバプールの試合のネットラジオを聞いている私の元に電話がかかってきました。誰ですか、こんな無礼な時間に……弟でした。
―明日の清水の試合、行かない?
日本平? 遠すぎるよ行けるわけないじゃん。
―柏だよ、明日は。
なに~!?(リサーチ不足過ぎです、私)
ということでクラシコで負った心の痛手を引きずりつつ(眠い目をこすりつつ)、急遽日立台まで行ってまいりました。
日立柏サッカー場は、私が現在住んでいるところから行けるJ1のスタジアムの中で、1、2を争う近さです。車+電車+徒歩でだいたい1時間30分程度。車で行くシカスタ(=カシマ)とほぼ時間的には同じくらい。なのに、日立台に行くのはこれで2回目か3回目でした。シカスタは確実に10回以上行ってるんですが(カシマサポではございません。行ったのは清水の試合、コンフェデ、W杯)。
日立台は7年ぶりくらい。いいスタジアムですよね、本当に。観客席とピッチが近くて選手に声が届く、プレミア的スタジアム。以前行ったときはナイトゲームの上にカッパを着ても意味がないくらいの土砂降りだったように覚えています。しかし今回弟が用意してくれたチケットはバックスタンドアウェイ側、前から1ケタ列目という非常に良席で、臨場感が楽しめました。ちなみに弟自身はなぜか自由席のチケットを持ってまして、オレンジ色のゴール裏に消えていってしまいましたが。1人観戦には慣れてますからいいんですけど。
この試合はどちらにとっても非常に重要な試合。なんと言っても残留争いです。試合前時点で入れ替え戦の位置にいる柏(16位)と、それを1ポイントだけ上回っている清水。こちらが負けたら順位は入れ替わり、引分けても最後まで綱渡り、アウェイだろうが何だろうが是非とも勝たねばならない試合でした。
2005 Jリーグディビジョン1 第31節
柏レイソル 1-2 清水エスパルス
柏の得点:レイナウド(0)
清水の得点:マルキーニョス(76=PK)、チェ・テウク(89)
そんな重要な気の抜けない試合で、開始わずか10秒少々で失点するエスパルス……なんでギリギリの位置にいるかわかりますね、本当に。
失点後は徐々にペースを掴み、後は大部分柏を圧倒する出来でした。前半はこちら側に清水が攻めてくるのですが、多くの時間が目の前で費やされました。パスをつないで攻め込む清水、止める柏、ファール、フリーキック、DFクリア、コーナーキック…の繰り返し。チャンスは何回もあったのになかなか得点ができず、1-0でリードされたまま前半終了。
後半も、幾度かピンチはあったものの、清水は良く攻めてました。思いっきり話を端折りますと、後半30分頃に清水がPKをゲットしマルキーニョスが決めて同点。ロスタイムにはジェジンのポストプレイからテウクが決めて勝ち越し、という劇的な逆転試合だったんですが…何しろすべてのゴールがホーム側ゴールに入りまして。PKと判定された時も、
「……なに?……もしかしてPK? うわー!」
逆転した時も、柏サポーターが沈黙してしまったものですから何だかよくわからず、
「………うわーーーーー!!!!」
すぐには状況がわからず、レスポンスが起こるまでずいぶんとディレイがありました。バックスタンドアウェイ寄りだったので周囲は清水サポが多かったのですが、みんなそんな感じ。でも一緒に盛り上がれた感じで(勝ったし)、久しぶりに清水の試合で楽しい観戦ができました。
試合後挨拶に来てくれた選手たちの嬉しそうだったこと。この前に最後にこんな笑顔を見たのはいつだったっけと記憶を紐解くと……本気で思い出せませんでした。忘却のかなたです。もうちょっと勝って笑ってもらいたいものです。
ともあれ、これで残り3試合で柏には4ポイントの差をつけました。もちろん最後まで気は抜けませんから、良いムードのまま残りを勝ちきって欲しいところです。
ところでこの試合、自分なりの「11月のサッカー観戦的重装備」で行ったのですが……甘かった。いやー、寒かったですね。上半身はわりと厚地のセーターで大丈夫だったのですが、下半分がもう……寒い寒い寒い! 北西方向から良く冷えた微風が吹き、脚がしんしんと冷える。しっかりしたひざ掛けを持参するとか、ジーンズではない冬らしいボトムにするとか…震えながら反省する90分間でした。
12月にある世界クラブ選手権を観戦予定ですが、これは師走半ばの夜に行われるわけですから、装備はかなり真面目に考えないと辛そうです。もっとも数年前にマドリーがインターコンチネンタル杯で来た時はそれほど寒かったという記憶がないのですが……場所の問題だろうか?