けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

第1回

2008-08-23 22:02:55 | football
スーペルコパのプレビューは後にして、それ以外のネタをいくつか。

オリンピック終了

アルゼンチンおめでとう。ナイジェリアもブラジルも残念でしたがおめでとう。
まさかファイナルが真昼間の開催とは思いませんでした。ピッチへの影の差し方を見ると、せめてあと2、3時間くらい開催時間は遅らせられなかったのかと思います。ピッチも荒れて酷いコンディションでしたが、アルゼンチンもナイジェリアもそんなものに動じない強さがありました。
オリンピックのアルゼンチンの試合をすべて見ていたわけではありませんが、見られた試合から判断するに、とにかくガゴは本当に良いパフォーマンスを続けていたと思います。前線ほど名前が挙げられたり褒められたりするポジションではないですが、相手選手にプレッシャーをかける、チェックに入りボールを奪取する、つなぎ役として前線の攻撃を支える。適切なタイミングで、手を抜かず終始きっちりやっていた。ファイナルのあの暑さの中で、後半途中からプレーが途切れると膝に手を付いて相当きつそうだったのに、最後までえらいスピードでボール(&ボール保持選手)を追い掛け回していたのにはびっくりでした。あと、CKなどのセットプレーでエリア内にいるのが、なんとなく新鮮でした。普段マドリーではエリア外待機選手だったように思うので。
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バレンシア

その1。今週末はF1がバレンシアの市街地サーキットで初めて行われます。というか行われてます。バレンシア系のスポーツ紙サイトやTvviのニュースを見ていると、盛り上がってるなと感じます。ちょうど今公式予選の放送を見ていますが、風景がいいですね。ぎゅっと建っている建物群、海、アメリカズカップのヨットハーバー、その中を走るコース。雰囲気あるなあ。
で、金曜のフリー走行には、バレンシアの選手たちも見学に出かけていきました。モリエンテスは、住む町でF1が開催されるのは2回目ですね。しかも両方とも市街地サーキット。(ただ、モリエンテスが厳密にモナコに住んでいたのかどうかはちょっと思い出せません。どこかに書いてあったかな…。ニースとかフランス側だったかもしれない。)

その2。las provinciasにあったのが、「アルビオルがTVVのドラマシリーズに俳優として出演」。9月末頃から始まる「Singles enamora' t」とかいうドラマシリーズの中の1話に登場する、らしい。雰囲気はこちらで察してください。私もよくわかりません。
蛇足かもしれませんが、以前から当ブログで表記が揺れていたのが気になっていたので、改めて。TVVはRTVV(Radio TeleVisio Valensiana)のことで、別名カナル・ノウ(Canal 9)、時々TVViと書いているのはRTVVのインターネット放送がTeleVisio Valenciana Internationalという名前だから、なのでした。



1年がたち
試合があったのが、2007年8月25日でした。亡くなったのは8月28日。サンチェス・ピスファンのピッチを、自分の足で歩いて、ファンの前から姿を消した。アントニオ・プエルタ。

今夜、セビージャはアントニオ・プエルタに捧げる試合を行います。第1回トロフェオ・アントニオ・プエルタ。対戦相手は、同じアンダルシアのマラガです。MARCAの記事に寄せられたマラガファンのコメント「これから長く続くであろう大会の、第1回の対戦に選ばれたことを誇りに思う」というのが胸に沁みる。


ANTONIOのIOが「16」になっている

今度こそはっきりと

2008-08-23 06:23:46 | football
ロビーニョが今度こそ自分の口ではっきりと「出て行きたいです」宣言をしました。以下、EFEの独占インタビュー。(記事はASから)

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Q:未来に関するあなたの意思は?
R:次のシーズンにレアル・マドリーに残るのは僕の目標ではない。僕に良くしてきてくれたクラブや選手、ファンには十分に敬意を持っているが、それは僕の目標ではない。僕とクラブにとって良い提案を僕は持っている。来シーズンの僕の目標は、レアル・マドリーに残らないことだ。

Q:その理由は?
R:一番はプレミアリーグでプレイするという夢を持っていること。チェルシーは素晴らしいチームで、僕とクラブにとって良いオファーを出している。そこでプレイするという目標を持っている。レアル・マドリーに反抗するのでは決してない。とても感謝している。多くのものを与えてくれたから。でも現時点で僕の目標はレアル・マドリーを出ることだ。できるだけ早くこの問題が解決できるように望んでいる。

Q:他のリーグでプレイすることについて話しているが、金の問題がある。経済的な面は主な理由ではないのか?
R:金ではない。純粋に出て行くという目標を持っているからだ。僕の個人的な目標は世界で有数の選手になることで、レアル・マドリーでは、可能だとしても、そうしないだろう。つまり、来シーズンはプレミアリーグでプレイするという目標を持っている。

Q:スペインではよくサイクルの終わりと言うが、レアル・マドリーにおけるロビーニョのサイクルが終わったと?
R:その通りだと思う。サイクルを終えた。レアル・マドリーで3シーズンプレイし、最大限を尽くしてきた。ゴールをあげ、リーガのタイトルを2回獲った。簡単なことではない。レアル・マドリーにおける僕のステージは終わったと思う。マネージャーたちがチェルシーと、僕の状況を解決するためにできるだけ早く合意に至るよう願っている。

Q:逆の似たようなケースがレアル・マドリーにはあった。あなたがサントスを出たときのこと、それからクリスチアーノ・ロナウドのケース。クラブがあなたの立場を理解する良い理由なのでは?
R:既に会長、フロントの人たち、監督にも、レアル・マドリーで続けるのは僕の目標ではないということを話した。どの選手にも個性があり、僕自身にもある。論争を避けるために、僕はこういうことをプレスに話したりしなかった。今僕が話しているのは真実で、出て行きたいと望んでいること、そしてレアル・マドリーに残ることは僕の目標ではないとプレスに話すことも僕の個性だ。ファンの熱い気持ちに、この先の人生ずっと友情を保っていくだろう選手たちにも、感謝している。でも僕の目標は、来シーズンはプレミアリーグでプレイすることだ。

Q:ロッカールームはいつでも良い関係であることを話しているが、ベルント・シュスターとの関係も同じように良いものか?
R:監督や選手との関係は、考えうる限り最高のものだ。いつでも僕に良くしてくれる素晴らしい仲間に会えるという運が僕にはあった。外国人選手もスペイン人選手も、誰の例外もなく、選手皆が大好きだ。シュスターに関しても同じだ。最高に素晴らしい監督だと思うし、何も問題がなかった。選手や監督について、悪い関係などは何もない。

Q:バレンシアでのスーペルコパの試合でプレイするのを拒否した?
R:バレンシアでの試合に関して監督にそれを言ったことはない。でもできるだけ早く僕の状況を解決したい。僕はプレミア・リーグでプレイしたい、それが頭にある。でも現時点で、監督が僕にプレイをさせるなら、100%の力でそうする。第1に、高いものを求めるファンが背後についたユニフォームを着てプレイするわけだから。第2に、ピッチの中では他のものから切り離されるから、第3に、チーム全員のために。もし僕がボールを失ったら、チーム全部が危険な状態になるから。そうしたくない。ピッチに入れば、僕は最高の力でプレイする。

Q:レアル・マドリーにあなたを売るように求めている。続けていくとしたら次のステップは?
R:次のステップは、フロントの人たちに僕の状況を理解してもらってできるだけ早く解決してもらうことだが、でも僕はプロフェッショナルとして続けていくことだろう。レアル・マドリーでのトレーニングを拒否したりせず、毎日トレーニングし続けていくことだろう。プレイすることについては、そうなるのかどうかわからない。事態が変わらずに、フロントの人たちが僕を出さないと言うこともできる、そういうことも僕の頭にはあるから。こういう種類のコメントを避けるために、シュスターは他の選手を使ったほうが良いだろう。

Q:スーペルコパでのパフォーマンスは批判されたが、この状況はあなたのレベルを下げるというダメージを与えているのでは?
R:僕は最大の力を尽くした。確かに、僕はよく考慮し、すべてができるだけ早く解決されるように望んでいる。でもピッチに入れば、自分におきていることはすべて忘れて、最大の力を尽くそうと試みる。

Q:最後にレアル・マドリーのファンへのメッセージを。
R:ファンにメッセージを遅れるのなら、感謝を。その熱い気持ちと僕に対してしてくれたことに感謝している。
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で、これを受けてマドリーのオフィシャルに、公式告知が出ました。いつもの通り翻訳サイトを通したのですが、これがやたらに難しい文章なのです。以前バレンシアのオフィシャルで見た記事にもこんな感じのがあったな。スペインにもお役所言葉もしくは儀礼表現があるのだということがわかる、お堅い文書です。ちょっと自信ありませんが、


1.レアル・マドリーは、その所属選手であるロビーニョの見解を知りました。彼の見解の内容は、彼に値する高い配慮、個人としての敬意、彼が常に持っているプロフェッショナル性に鑑み、非常に残念なものです。

2.レアル・マドリーは、そのチームにおいて所属選手に対し、その意思に反することは決して主張しないでしょう。もしそれがその選手の意思であるのなら、他の選択肢を取らず、契約に関しての一方的な解決方法を受け入れるでしょう。



たぶんこんな感じ。


ロビーニョは、ここまではっきりと「出て行きたい、プレミア行きたい、チェルシー行きたい」と言ったからには、話がまとまる確信があるんでしょう。既に報道に出ていたこととはいえ、お相手のチーム名を出してしまうのはどうかと思いますが。マドリーも「選手の意思に反さない」と去るもの追わずの宣言をしているので、チェルシーが相応の金額を用意すれば話はまとまるでしょう。
ロビーニョは本当にいい選手だと思いますし、戦力としていてほしいと思っていました。これまでのマドリーフロントの評価が彼に見合ったものでなかったのも確かですが、ここまでチームから離れる意思を示すなら、もう仕方がない。
ただ、チームや選手、ファンに感謝と敬意を十分に払っているインタビュー内容ではありますが、スーペルコパの第2戦を控えてこれだけのことを言ってしまうのはまったくチームのためにならないし、これまでいろいろな選手がずっとロビーニョを擁護する発言をしてきたのが空しいな、と思います。